メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮 – まさかのゾンビが登場!?

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メイズ・ランナーとうっていますが迷宮は出てきません。原題もThe Scorch Trialsなので灼熱の試練?少なくとも迷宮(maze)や砂漠(Desert)も出てこないことにはご注意を ただ1に比べてずっと走っていました。敵から逃げたりのスリルの連続です。こっちのほうがランナーですね。それでいていい疲れすぎないところで終わっているので、いい意味でも悪い意味でも3部作の中間作品と思いました。

原題
Maze Runner: The Scorch Trials
公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/mazerunner2
監督
登場人物
トーマス

Actor: ディラン・オブライエン

本作の主人公。失われた記憶と謎多き過去を抱えながらも、直感に従い、多くの仲間たちを率いてきた。正義感にあふれた青年。

ニュート

Actor: トーマス・ブロディ=サングスター

トーマスが最も信頼する仲間の一人。冷静な判断能力を持ち、仲間をサポートしている。穏やかな人間性と責任感の強さで慕われている。

ミンホ

Actor: キー・ホン・リー

圧倒的な脚力を持つ、トーマスの仲間の一人。仲間たちは彼に大きな信頼を寄せている。難易度の高い課題に対しても、常に果敢に挑んできた。

ブレンダ

Actor: ローサ・サラザール

トーマスが砂漠で出会った女性。苦しい過去を抱えつつも、果敢に生き延びようと全力を尽くす。トーマスと親しくなっていく。

テレサ

Actor: カヤ・スコデラリオ

シリーズのヒロイン。トーマスとは特別な絆でつながっている。優秀だが謎多き存在。内面に大きな葛藤を抱えている。

配給会社
制作会社

ここがおすすめ!

  • YAディストピア作品としての存在感
  • 前作よりも濃くなったミステリー色
  • パンデミック系ゾンビ映画としての側面

あらすじ

生存率0.0..% 新たなステージを攻略せよ。大ヒットSFサバイバル・アクション、全力疾走の第2ステージへ!! 巨大迷路を脱出し、自分たちを操っていた組織の存在を知ったトーマスたち。逃げ込んだシェルターでは、仲間たちがその組織によって人体実験をされていると いう、さらなる驚愕の事実を知ってしまう。命の危険を察し脱出を試みるトーマスたち。しかし建物の外には、太陽に灼きつくされすべてが崩壊した砂漠のよう な光景が広がっていた。

公式ウェブサイト

2014年に公開された映画『メイズ・ランナー』は、予算規模は限られていたもののその疾走感あふれる映像とミステリアスな作品全体の雰囲気から、おおくのひとびとからしじを集めて大ヒット作となりました。

若者向けのYA(ヤング・アダルト)小説かつディストピア小説という、人気ジャンルのかけ合わさった原作を持つ本作は、3部作で構成されていたため、1作目の実写映画が好評だったことを受け、続編の製作へとこぎつけました。それが映画『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』です。

作品名公開年予算(USD)備考(Box Office Mojoより)
メイズ・ランナー2014約3,400万ドル全米オープニング興収3,241万ドル、全世界興収3億4,800万ドル
メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮2015約6,100万ドル全米オープニング興収3,031万ドル、全世界興収3億1,200万ドル
メイズ・ランナー:最期の迷宮2018約6,200万ドル全世界興収2億7,100万ドル

男性主人公のYAディストピア作品

映画『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』は、男性キャラクターであるトーマスが主人公のYAディストピア小説です。「ハンガー・ゲーム」シリーズや「ダイバージェント」シリーズなど、女性キャラクターが主人公の作品が成功を収めて目立っていた時期の公開となり、人気のジャンルでありながらも、差別化がしっかりとできていた一作だと感じました。1作目では、ヒロインのテレサのみでしたが、本作からは重要な立ち位置で登場する女性キャラクターが増加したことで、男性中心の作品物語という印象が薄らいだように感じます。

そして前作では存在があいまいだった組織「WCKD(ウィキッド・世界災害対策本部)」の存在が、本作ではよりはっきりと見えてきて、YAディストピア作品らしい物語展開がなされていたと感じました。また、2作目で恋愛要素が増える、というのも若者向けの3部作ではありがちな展開かな、と思いました。ここにきて、本来のジャンルであるYAディストピアの王道に少し近づいてきた印象です。とはいえ、作品自体の個性が薄れたわけではなく、独自の世界をきっちりと保ち続けたように感じました。

©2015 20th Century Studios. All Rights Reserved.

前作で謎だった要素が徐々に明らかになる真実

映画『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』では、前作以上にミステリー色も強くなったかなと感じました。このシリーズで登場人物たちをより興味深くしているのが、記憶の欠落です。特に主人公トーマスとヒロインであるテレサの記憶の欠落は、前作でも大きなミステリー要素のひとつでした。本作ではそれが徐々に解き明かされていくのと、仲間たちが徐々に真実に近づいていく様が、前作以上にミステリー作品としての楽しみを与えてくれていたように感じました。

迷路(メイズ)閉鎖された脅威でした

  • 環境:高くそびえる壁に囲まれた、閉鎖的で人工的な空間
  • 脅威:夜間に出現する機械生命体「グリーバー」。予測可能なパターンを持つ。
  • 心理:秩序とルールの中でのサバイバル。希望は「脱出」という明確な目標にあった。

砂漠(スコーチ)終わりが見えない絶望です

  • 環境:どこまでも続く荒廃した砂漠と都市の廃墟。どこかどこまでも広がるオープンワールドの様相。
  • 脅威:神出鬼没の感染者「クランク」。予測不能で、人間性を失っている。
  • 心理::秩序が崩壊した中での生存競争。目的も分からぬままの逃走がもたらす絶望感。

その一方で、本作では迷路(メイズ)が登場しないことで、タイトルからの分離が怒ってしまっているのは少し残念だと感じました。決して走っていないわけではありませんが、前作の良さは主人公たちが迷路を駆け抜ける疾走感、それを見ながらついつい手に汗握ってしまう瞬間、というのが大きかったと思うので、それを失ってしまったのは大きな痛手かな、と感じました。砂漠や暗闇を逃げ惑うさまは映像的にどこか冗長に見えてしまい、前作の良さを失ってしまったようにも思います。

閉鎖された迷路から解き放たれた、圧倒的なスケールの終末世界

前作で閉鎖された巨大な迷路「メイズ」からの脱出を果たしたトーマスたち。しかし、彼らを待ち受けていたのは、安息の地ではありませんでした。映画『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』は、そのサブタイトルが示す通り、舞台を一気に広大な荒廃した砂漠地帯「スコーチ」へと移し、観る者を極限のサバイバルへと引き込んでいきます。それは朽ち果てた高層ビル群であり、砂に埋もれた廃墟、そして、そこを徘徊する感染者「クランク」たち。まるで荒廃したオープンワールドゲームに迷い込んだかのような終末世界が、全編を通して緊張感を漂わせています。

新たに追加されたゾンビ映画としての新たな要素

そして、この終末世界をよりリアルに、そしてより恐ろしく感じさせるのが「クランク」と呼ばれる感染者たちの存在です。前作でもその脅威は描かれていましたが、本作では彼らの造形、動き、そしてその行動原理がさらに深掘りされ、その恐怖は格段に増しています。

クランク」は単なる「動く死体」として描かれがちな従来のゾンビとは一線を画し、彼ら(まだ人間性を保っているので人称代名詞で書いています)たちは驚くほどの俊敏さと凶暴性でトーマスたちを追い詰めます。これはダニー・ボイル監督の『28日後…』に通じるものがありますね。また彼らの肉体も『28日後…』と同じくウイルスによって変異し、時に奇妙な形で人間離れした能力を見せることもあります。

しかし、真の恐ろしさは、彼らが完全に理性を失った存在として描かれているわけではない点にあります。感染の進行度合いによっては、かすかながらも人間だった頃の記憶や感情の残滓をのぞかせることがあり、これが観る者に生理的な嫌悪感だけでなく、深い哀れみや、人間性の喪失というテーマを突きつけます。彼らは、単なる追跡者ではなく、この世界の崩壊と、WCKDがもたらした悲劇の象徴として、物語に不可欠な存在感を示しているのです。

前作では「クリーバーから逃げる」という一つのミッションがありましたが、本作ではこの「クランクから逃げる」という要素が追加されました。クランクにかまれた人間はクランクになってしまう、というゾンビ映画の王道的な展開、そしてそれの元は伝染病だというパンデミック映画という側面が、新たに加わったことになります。

AIで作成したイメージ画像

これは物語に深みを出したり、メッセージ性だったりのことを考えるとこれらの要素が付加されることは極めて自然であり、良い効果をもたらします。その一方で、やはり一作目で好評だった疾走感やどことない手作り感、のような良い部分は失われてしまった感が否めません。加えて、本作は三部作の2作目なので、ミステリー要素が解決するわけでもなければ、次の作品へのつなぎ要素も多分に含んでいるため、一作での満足度は低めかな、というのが正直な感想でした。これは、三部作物の2作目ではよくあることなのですが、その壁を打ち壊すほどの要素がなかったのは少し残念です。一作目と比較すると、やや失速してしまった印象が否めませんでした。

息つく暇もないアクションと、次作への期待

広大な砂漠での白熱のチェイス、崩壊寸前の建物を駆け抜けるスリリングなシーン、砂嵐が吹き荒れる中での決死の逃走劇など、多様なアクションシーケンスが息つく暇もなく繰り広げられます。砂漠の描写は過酷そのもので、登場人物たちの生き残りへの執念をさらに強く印象付けます。

一方で、2作目特有の「説明不足」は否めません。まだまだWCKDの真の目的や、ウイルス感染の全容など、多くの謎が提示されながらも明確な解答は持ち越されます。そのため、シリーズ未視聴の方や前作から時間が空いてしまった方にとっては、やや不親切に感じる部分もあるかもしれません。

しかし、この「答えは次作で」というもどかしい状況こそが、観る者の「次が気になる」という感覚を刺激し、シリーズ全体への興味を強く惹きつけるものだと思います。『メイズ・ランナー』シリーズの中継ぎとして、本作はしっかりと今後の物語の方向性を示し、その世界観を広げ、次のチャプターへの期待感を高める見事な出来栄えになっていると言えるでしょう。

AIで作成したイメージ画像

まとめ: 次回作への期待が高まる中間作品

映画『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』は、男性を主人公とした、若者向けのディストピア映画です。三部作の2作目ということもありスッキリしない部分もあるかもしれませんが、ミステリー要素が高まり真実により近づけたり、ゾンビ映画やパンデミック映画としての要素が加わったりと、迷路での冒険ばかりだった前作と比較すると、世界がより広がっています。最終作を楽しむためにも、本作でより広がっていったトーマスたちの世界を楽しんでみてください。

各サイトのレビューサイトのスコア

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