映画
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔:三部作の心臓部が放つ圧倒的な戦闘美学

Score 3.8

三部作の中盤を担う映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、前作『旅の仲間』で丁寧に紡がれた世界観と登場人物たちを基盤に、圧倒的なアクションシークエンスと群像劇としての深みを両立させた傑作です。上映時間は前作より15分ほど長い約179分ですが、体感時間ははるかに短く感じられます。それは、バラバラになった旅の仲間たちがそれぞれの戦場で奮闘する姿を、緊迫感溢れる演出で描き切っているからに他なりません。 ヘルム峡谷の戦いという映画史に残る壮絶な戦闘シーンを中心に、ゴラムという忘れがたいキャラクターの誕生、セオデン王の復活劇、そしてフロドの心を蝕む指輪の魔力──すべてが有機的に絡み合い、観る者を物語世界へと引き込みます。前作で築かれた土台の上に、さらなる高みへと到達した中篇として、『二つの塔』は三部作の心臓部を担う重要な作品です。

原題
The Lord of the Rings: The Two Towers
公式サイト
https://www.warnerbros.com/movies/lord-rings-fellowship-ring

© 2002 New Line Cinema, WingNut Films, and related rights holders.

監督
登場人物
フロド・バギンズ

Actor: イライジャ・ウッド

他の作品:

指輪破壊の使命を背負うホビットの主人公。

サムワイズ・ギャムジー

Actor: ショーン・アスティン

他の作品:

フロドの忠実な相棒であり支え。

アラゴルン

Actor: ヴィゴ・モーテンセン

他の作品:

人間の王の血筋を背負う戦士。

ガンダルフ

Actor: イアン・マッケラン

他の作品:

灰色の魔法使いとして旅を導く。

レゴラス

Actor: オーランド・ブルーム

他の作品:

エルフの弓使い。俊敏な戦闘を得意とする。

ギムリ

Actor: ジョン・リス=デイヴィス

他の作品:

ドワーフ族の戦士。屈強な肉体とその怪力を生かした斧を使う戦闘を得意とする。

セオデン

Actor: バーナード・ヒル

他の作品:

屈強な騎馬隊を有する国、ローハンの王。本来は誇り高き王だが、サルマンの魔力の影響で衰弱している。

エオウィン

Actor: ミランダ・オットー

他の作品:

セオデンの姪にして、エオメルの妹。女性ながらも剣術、馬術に長ける。アラゴルンに思いを寄せる。

ファラミア

Actor: デビッド・ウェナム

他の作品:

フロドらの旅の仲間であったボロミアの弟で、イシリアンの兵隊長。父に冷遇されている。

ゴラム(モーションアクター)

Actor: アンディ・サーキス

他の作品:

“一つの指輪”の力に魅了され、異常な長命を得た生き物。元はホビットの仲間で、本来の名前は「スメアゴル(Sméagol)」。

配給会社

ここがおすすめ!

  • 映画史に残るヘルム峡谷の戦闘シーン 圧倒的な規模と緊迫感で描かれる攻防戦
  • モーションキャプチャー技術と演技が融合した革命的キャラクター
  • 群像劇としての完成度 バラバラになった仲間たちの物語が絶妙に交錯する構成美

あらすじ

モリアの地下深くでバルログとともに奈落へと落ちた灰色のガンダルフ。アイゼンガルドとの戦闘でゴンドールの戦士ボロミアは命を落とし、"ホビット"メリーとピピンはサルマン軍の捕虜となりました。しかし二人は隙を突いて逃亡し、森の種族エントに保護されます。 フロドとサムは自分たちだけで"滅びの山"を目指しますが、道中でビルボの前の指輪所有者ゴラムが加わります。アラゴルン、レゴラス、ギムリ一行は人間の王国ローハンに向かいますが、ローハン王セオデンはアイゼンガルドの魔法使いサルマンに蝕まれ衰弱していました。そんなローハンに、アイゼンガルドは侵攻を開始します。 九人の旅の仲間は散り散りになりながらも、それぞれの場所で希望を繋ぎ、闇に立ち向かっていくのです。

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 | ワーナー・ブラザース公式サイト

ロード・オブ・ザ・リングの2部作目である映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、その群像劇としての構成美にあります。前作『旅の仲間』の終盤でバラバラになった九人の旅の仲間たちが、それぞれの戦場で奮闘する姿を交互に描くことで、物語に多層的な厚みが生まれています。

主人公であるフロドの登場シーンは前作より少なくなっていますが、それは決して物語の焦点がぼやけているわけではありません。むしろ、複数の視点からさまざまな中つ国の危機を描くことで、世界全体が闇に飲み込まれようとしている緊迫感が増幅されているのです。

アラゴルン、レゴラス、ギムリの三人が人間の王国ローハンで繰り広げる戦い。メリーとピピンがエントの森で巨大な樹木の種族と出会う冒険。そしてフロドとサムが指輪を滅びの山へ運ぶ困難な旅。これらの物語が並行して進むことで、観る者は飽きることなく画面に釘付けとなります。

特に素晴らしいのは、場面転換の巧みさです。一つの物語が緊迫した場面で終わり、別の物語へと切り替わる。その繰り返しが、まるで息つく暇もないリズムを生み出し、上映時間の長さを感じさせません。

散り散りになった旅の仲間たち

前作では九人が一つのチームとして行動していましたが、『二つの塔』では各キャラクターが独立して成長する姿が描かれます。

アラゴルン、レゴラス、ギムリの成長と絆

アラゴルンは人間の王国で指導者としての資質を開花させ、将来の王としての片鱗を見せ始めます。レゴラスとギムリの名コンビは、エルフとドワーフという本来相容れない種族でありながら、戦場で息の合った連携を見せます。

そしてなんといってもこの3人とローハンとエルフ連合軍によるヘルム峡谷での戦いは二つの塔で1番の見どころといって良いでしょう。

フロドとサムの献身的な旅路

ヘルム峡谷の派手な戦闘とは対照的に、フロドとサムの旅路は静かで内省的です。『二つの塔』では、指輪がフロドの心と体を蝕んでいく様子がより明確に描かれています。前作では「重荷」だった指輪が、今作では意思を持った「敵」として機能し始めます。フロドの表情は次第に憔悴し、精神は不安定になっていきます。そんなフロドを支え続けるのが、サムワイズ・ギャムジーです。ショーン・アスティンが演じるサムは特別な力を持たない庭師ですが、フロドへの揺るぎない忠誠心と愛情があります。どれほど困難な状況でも決してフロドを見捨てず、励まし続ける姿は観る者の涙を誘います。真の英雄とは、超人的な力を持つ者ではなく、大切な人を守り抜く献身的な心を持つ者である。この物語の本質が、二人の旅路に凝縮されているのです。

メリーとピピンの成長とエント族との冒険

前作ではやや軽薄で頼りない存在だったメリーとピピンが、エント族との出会いを通じて精神的に成長していく過程が描かれます。古代から森を守り続けてきた巨大な樹木の種族エントの長老ツリーベアードは、非常にゆっくりとした動きと話し方が特徴です。正直に言えば、この場面は物語のテンポを遅くしていますが、急ぐことを知らず、じっくりと物事を考えるエント族の姿勢は、現代社会へのアンチテーゼとも受け取れます。物語の終盤、エント族は長い議論の末、ついにサルマンのいるアイゼンガルドへの攻撃を決意します。巨大な樹木たちが要塞を破壊していく様子は圧巻で、特にダムを破壊して水を流し込むシーンは視覚的にも印象的でした。前作では「足手まとい」だった二人が、今作では確かに物語を動かす存在へと成長しているのです。

革命的キャラクター・ゴラムの誕生

映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』において、最も印象的なキャラクターは間違いなくゴラムです。アンディ・サーキスによるモーションキャプチャー演技と、当時最先端のCGI技術が融合して生まれたこのキャラクターは、映画史における技術革新の象徴となりました。

ゴラムは指輪を500年間所有していた哀れな生物です。かつてはホビットに近い存在だった彼が、指輪の魔力によって醜悪な姿へと変貌してしまった。その姿は、フロドの未来を暗示する鏡のような存在でもあります。

アンディ・サーキスの演技力

ゴラムというキャラクターの成功は、アンディ・サーキスの圧倒的な演技力なくして語ることはできません。彼はモーションキャプチャースーツを着用し、実際の俳優たちと共演しながら、ゴラムの動きと声を演じました。

特に印象的なのは、ゴラムが自分自身と対話する場面です。「スメアゴル」という善良な部分と、「ゴラム」という邪悪な部分が激しく対立する様子が、一人二役の演技で見事に表現されています。

「いいえ、ご主人様じゃない!大切なもの(precious)の顔をして。ご主人様は友達よ」
「友達なんていないよ。誰もお前のことなんて好きじゃない。お前は気持ち悪いんだから」

この会話は、ゴラムという存在の悲劇性を象徴しています。彼は善良でありたいと願いながらも、指輪への執着という闇から逃れられない。その葛藤が、サーキスの演技によって痛々しいほどリアルに描かれているのです。

技術革新としての意義

2002年当時、モーションキャプチャー技術を用いたキャラクターは珍しく、特にゴラムのような全編にわたって重要な役割を果たすキャラクターは前例がありませんでした。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のジャー・ジャー・ビンクスが失敗例として記憶されていた中で、ゴラムの成功は画期的でした。

実写俳優との違和感のない共演、リアルな表情の動き、そして何より「生きている」と感じさせる存在感が、技術と演技の完璧な融合によって実現されています。

もしゴラムが失敗していたら、『二つの塔』という映画全体の評価が大きく下がっていたはずです。それほどまでに重要な存在であり、その成功は製作陣の技術力と、アンディ・サーキスの演技力の賜物なのです。

強い女性キャラクターとしてエオウィン

『二つの塔』で新たに登場し、次作の王の帰還でも重要なキャラクターが、登場します。それがミランダ・オットー演じるエオウィンです。彼女はセオデン王の姪であり、ローハンの強い女性として描かれています。

強い女性としての魅力

エオウィンは、戦いに参加したいと願う勇敢な女性です。当時の中世的な世界観において、女性が戦場に立つことは許されていませんでしたが、彼女はその制約に反発します。

この設定自体は魅力的であり、現代的な視点からも共感できる部分があります。強い意志を持ち、自分の運命を自分で切り開こうとする姿勢は、評価に値するでしょう。

アラゴルンへの恋心

一方で、エオウィンのアラゴルンへの恋心の描き方には、やや疑問を感じる部分もあります。彼女はアラゴルンと出会ってわずか数日で、深く恋に落ちてしまいます。

ただこの展開は、物語の尺の制約上、駆け足で描かざるを得なかった部分かもしれません。しかし、もう少し時間をかけて二人の関係を描いていれば、より自然で説得力のある展開になったでしょう。

次作への布石

エオウィンの物語は、『二つの塔』では完結せず、次作『王の帰還』へと続きます。そこでは、彼女が真の勇気を示し、重要な役割を果たすことになります。

『二つの塔』での描写は、その布石として機能していると考えれば、この駆け足気味の展開も納得できます。三部作全体を通して見たとき、エオウィンというキャラクターの真価が明らかになるのです。

セオデン王という人間ドラマの核心

『二つの塔』で新たに登場する重要人物が、ローハン王セオデンです。バーナード・ヒルが演じるこの役は、単なる脇役ではなく、物語の核心を担う存在として機能しています。

セオデンは、サルマンの手先であるグリマ・蛇の舌によって操られ、衰弱しきった姿で初登場します。かつては強大だった王国の王が、今や無力な老人と化している姿は、中つ国全体が闇に蝕まれつつある象徴でもあります。

ガンダルフによる「悪魔祓い」

映画史に残る名シーンの一つが、ガンダルフがセオデンに憑依したサルマンの支配を打ち破る場面でしょう。この場面は、まるで悪魔祓いの儀式のように演出されており、ガンダルフの杖がセオデンに向けられる度に、サルマンの声が王の口から漏れ出します。

「もし私が去れば、セオデンは死ぬぞ!」

サルマンの脅しに対し、ガンダルフは怯むことなく力を振るい続けます。そして最終的にサルマンの支配を打ち破った瞬間、セオデンは老いた姿から活力ある王へと変貌を遂げるのです。

この演出の素晴らしさは、周囲で繰り広げられるアクションをぼやけた背景として処理し、カメラの焦点をあくまでガンダルフとセオデンに固定している点です。アラゴルン、レゴラス、ギムリが敵と戦う姿は背景でわずかに見えるだけ。ピーター・ジャクソン監督は、派手なアクションに目を奪われることなく、この場面の核心が「王の復活」にあることを明確に示しています。

ヘルム峡谷の戦い──映画史に残る戦闘シークエンス

映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』のクライマックスを飾るのが、ヘルム峡谷の戦いです。この戦闘シーンは、映画史上最も壮大で緊迫感溢れる戦闘シークエンスだと思っています。

圧倒的な規模感

1万のウルク=ハイ軍に対し、ローハンの人間たちはわずか数百。絶望的な戦力差の中で、人間たちは城塞ヘルムズ・ディープに立てこもり、最後の抵抗を試みます。

ウルク=ハイの大軍が槍を地面に打ち付けながら行進してくる場面は、その音響効果も相まって圧倒的な迫力があります。夜の闇の中、松明の明かりに照らされた無数の敵兵たち。その光景は、観る者に「勝ち目がない」という絶望感を植え付けます。

しかし、そんな絶望的状況だからこそ、人間たちの抵抗が輝きを放つのです。アラゴルンが指揮するエルフと人間の混成軍、レゴラスとギムリのコミカルながらも勇敢な戦いぶり、そしてセオデン王の決死の突撃のすべてが観る者の心を揺さぶります。

戦闘演出の巧みさ

ピーター・ジャクソン監督の戦闘演出は、単なる派手さだけでなく、緊迫感と感情の起伏を巧みに織り交ぜています。

城壁での攻防戦では、ウルク=ハイが梯子をかけて登ってくる古典的な攻城戦が展開されますが、その合間にレゴラスとギムリが敵を倒した数を競い合うユーモラスな場面が挿入されます。この緊張と緩和のバランスが、長時間の戦闘シーンを飽きさせない工夫となっています。

また、爆薬によって城壁が破壊される場面は、戦況が一気に悪化するターニングポイントとして機能しています。希望が絶望へと変わる瞬間の演出は見事で、観る者は人間たちと同じ絶望感を味わうことになります。

AIで作成したイメージ画像

このヘルム峡谷は神山監督のロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦いの舞台でもあります。

前作『旅の仲間』との比較

『二つの塔』を語る上で避けて通れないのが、前作『旅の仲間』との比較です。多くの観客にとって、「どちらが優れているか」は永遠の議論のテーマとなっています。

アクションの増加と体感時間の短縮

前作『旅の仲間』は、世界観の説明やキャラクター紹介に多くの時間を費やしていました。それは物語の導入として必要不可欠なものでしたが、アクションシーンは比較的少なく、説明的な場面が多い印象でした。

一方、『二つの塔』はキャラクターと世界観が既に確立されているため、冒頭から物語を加速させることができます。実際の上映時間は前作より約15分長いにもかかわらず、体感時間ははるかに短く感じられます。

これは、アクションシーンの増加だけでなく、物語の展開速度が上がったことも影響しています。バラバラになった旅の仲間たちが、それぞれの場所で危機に直面し、観る者は息つく暇もありません。

ユーモアの増加

『二つの塔』は、前作よりもユーモアの要素が増えています。特にレゴラスとギムリのコンビは、戦場での掛け合いを通じて笑いを提供してくれます。

「43体倒した!」
「42だ、まだ俺の勝ちだ」

こうした軽妙なやり取りは、重苦しい戦争の物語に息抜きを与えてくれます。ピーター・ジャクソン監督は、前作の反省を活かし、適度なユーモアを織り交ぜることで、バランスの取れた作品に仕上げています。

一部の展開の駆け足感

ただし、すべてが完璧というわけではありません。一部の展開には、やや駆け足で描かれている印象を受ける部分もあります。

例えば、中盤でアラゴルンが崖から落ちて危機に陥る場面は、映像だけで見せられると「どうやって助かったのか」が不明瞭です。また、ファラミアがフロドの使命を理解する過程も、劇場公開版では説明不足に感じられます(特別延長版では補完されています)。

しかし、これらは映画の尺の制約上、仕方がない部分でもあります。原作小説は膨大な量であり、そのすべてを映像化することは不可能です。ピーター・ジャクソン監督は、限られた時間の中で最大限の物語を詰め込むという困難な挑戦に見事に応えていると思います。

小さな不満点──物語のバランスとテンポ

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は傑作ですが、完璧というわけではありません。いくつかの小さな不満点も指摘しておきたいと思います。

ツリーベアードのシーンの長さ

前述した通り、ツリーベアードとメリー、ピピンのシーンは、物語のテンポを遅くしています。エント族の「Ent Moot(エント会議)」の場面は、原作では重要なシーンですが、映像で見ると冗長に感じられます。

「木を動かす」という視覚的に面白い要素はありますが、会話が多く、アクションが少ないため、他の緊迫した場面と比べると退屈に感じられる瞬間があります。

ただし、これは物語全体のバランスを考えれば必要なシーンでもあります。常に緊張状態が続くと観客が疲れてしまうため、こうした「休憩」的な場面も重要です。

一部のCGIの粗さ

2002年当時としては最先端のCGI技術が使われていますが、現代の目で見ると、一部のCGIには粗さが見られます。特に、ワーグ(狼型の生物)に乗ったオークたちとの戦闘シーンは、CGIと実写の合成がやや不自然に感じられる部分があります。

しかし、これは技術的な限界であり、当時としては最高水準の映像だったことは間違いありません。むしろ、20年以上前の作品が今でも十分に楽しめる映像美を保っていることに驚かされます。

キャラクターの多さによる混乱

『ロード・オブ・ザ・リング』は登場人物が非常に多く、初見の観客にとっては名前と顔の一致が難しい場合があります。特に、ローハンの人々やエルフたちは、見た目が似ているため、混乱しやすいでしょう。

しかし、これも原作の壮大さを映像化する上で避けられない部分です。物語を理解するためには、ある程度の集中力が必要ですが、その労力に見合うだけの感動が得られることは保証します。

まとめ:三部作の心臓部が放つ圧倒的な力

映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、三部作という壮大な物語の中盤に位置しながら、決して「つなぎ」の作品ではありません。むしろ、前作で築かれた土台の上に、さらなる高みへと到達した傑作です。

ヘルム峡谷の戦いという映画史に残る戦闘シーン、ゴラムという革命的なキャラクターの誕生、セオデン王の復活劇、そしてフロドとサムの献身的な旅路が有機的に絡み合い、観る者を物語世界へと引き込みます。

前作『旅の仲間』が冒険の始まりを描いたのに対し、『二つの塔』は絶望の中での戦いを描きます。しかし、その絶望の中にも希望の光が差し込む瞬間があり、それが物語に深い感動を与えています。

「まだ三部作の二作目なのに、これほどの規模の戦闘シーンを見せてしまって、次作はどうなるのか」という当時の観客の驚きは、まさにその通りでした。そして次作『王の帰還』は、その期待を遥かに超える感動を届けることになります。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、ファンタジー映画の金字塔として、今後も語り継がれるべき作品です。未見の方は、ぜひこの壮大な物語の世界に身を委ねてみてください。そして既に観た方も、再び中つ国の冒険へと旅立ってみてはいかがでしょうか。新たな発見と感動が、きっとあなたを待っているはずです

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