
アニメ, 劇場版
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女:精神の狂気を抱えた青年が、女神に魅せられて堕ちる
『トップガン マーヴェリック』を暗黒面に堕としたような、圧倒的映像美と精神の病みが同居する異色作です。前作『閃光のハサウェイ』から約4年半ぶりの続編となった本作は、テロリストとして生きる主人公ハサウェイの精神崩壊と、謎めいた少女ギギ・アンダルシアの存在が物語を牽引します。会話劇が全体の8割を占めるという大胆な構成ながら、終盤の戦闘シーンでは一級品のコックピット視点演出が炸裂し、観る者の息を呑ませます。ガンダムシリーズとしては異質なほど「大人の肉欲」を描き、人間の弱さと狂気を容赦なく突きつけてくる作品です。
映画
グレイヴ・エンカウンターズ:低予算POVホラーが描く終わりなき悪夢
『パラノーマル・アクティビティ』の流れを汲むPOVホラーの一作として、廃精神病院という舞台設定と、心霊番組のヤラセから始まる皮肉な導入部が印象的な作品です。低予算ながら霊の撮り方は巧みで、閉鎖空間での恐怖の積み重ねは効果的。しかし、素人撮影という設定とプロ仕様のカメラワークとの間に生まれる違和感、そして後半の失速が惜しまれます。精神病院という舞台の持つポテンシャルを最大限に活かしきれなかった印象は残るものの、POVホラーファンには一見の価値がある作品です。

アニメ, 劇場版
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ:30年越しのアニメ化が実現した映像革命
富野由悠季監督が1989年から1990年にかけて発表した小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。30年以上の時を経て、ついにアニメ化が実現した本作は、ガンダムシリーズに新たな映像表現の地平を切り開いた記念すべき作品です。『虐殺器官』の村瀬修功監督が手がけた本作は、超人的なニュータイプの活躍ではなく、地に足のついたリアルな戦闘描写と人間ドラマを軸に、宇宙世紀105年の腐敗した地球連邦政府と、それに反旗を翻すテロリスト「マフティー」の闘いを描きます。
暗闇に浮かび上がる巨大モビルスーツの威圧感、市民目線で描かれる戦闘の恐怖、複雑に絡み合う人間関係──これまでのガンダム作品とは一線を画す映像美と演出が、観る者を圧倒します。3部作の第1部として、物語はまだ序章に過ぎませんが、映像作品としての完成度の高さは、続編への期待を大いに高めるものとなっています。

カナダ, 映画
グレイヴ・エンカウンターズ2:前作を超える恐怖と驚愕の展開
前作『グレイヴ・エンカウンターズ』から1年。続編となる映画『グレイヴ・エンカウンターズ2』は、”映画を観た観客が実際の現場へ向かう”という構成です。
これはYouTubeの映画レビュアーが主人公という設定は、SNS時代ならではの発想です。霊による攻撃は前作よりも露骨で激しく、派手なホラー演出が増した印象です。前作の主人公ランス・プレストンが実は9年間も精神病院内で生き延びていたという展開には賛否が分かれるでしょう。

アメリカ, カナダ, 映画
ファイナル・デッドブラッド:死のピタゴラスイッチが帰ってきた!世代を超えた恐怖が観る者を襲う
14年ぶりに復活したホラーフランチャイズの新作『ファイナル・デッドブラッド』は、シリーズファンの期待を見事に裏切らない作品として仕上がっています。前作『ファイナル・デッドブリッジ』で完結したかに見えたこのシリーズですが、『スパイダーマン』三部作を手がけたジョン・ワッツの原案により、まさかの復活を果たしました。今作最大の特徴は「三世代に渡る死への抗い」という革新的なアイデアです。過去作では単発の事故を回避した若者たちが次々と命を落としていく様を描いてきましたが、本作では1968年の惨事から始まる家系全体が死の呪縛に囚われるという、シリーズ史上最も壮大なスケールの物語となっています。グロテスクな死のシーンは健在で、むしろ従来作品よりもさらに過激さを増しています。ワーナー・ブラザースとニューライン・シネマが潤沢な予算を投じたことが画面から伝わってくる映像クオリティと、CGIと実物効果の絶妙なバランスが、観る者を圧倒します。

映画
ファイナル・デッドブリッジ:シリーズの原点回帰と衝撃のループ構造が生む恐怖
ホラー映画の金字塔『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第5作となる『ファイナル・デッドブリッジ』は、マンネリ化しつつあったシリーズに新たな息吹を吹き込んだ意欲作です。前作『ファイナル・デッドサーキット3D』で批判された過剰な「死神の介入」から脱却し、初期作品が持っていた「不慮の事故」という恐怖の原点に回帰。そして何より、シリーズ第1作へと繋がる衝撃のラストは、メビウスの輪のような円環構造を生み出し、ファンを驚愕させました。R18+指定にふさわしい容赦ないグロテスク描写と、巧妙に仕掛けられた伏線の数々。これは単なる続編ではなく、シリーズ全体を再定義する野心的な作品となっています。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女:精神の狂気を抱えた青年が、女神に魅せられて堕ちる
グレイヴ・エンカウンターズ:低予算POVホラーが描く終わりなき悪夢
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ:30年越しのアニメ化が実現した映像革命
グレイヴ・エンカウンターズ2:前作を超える恐怖と驚愕の展開
ファイナル・デッドブラッド:死のピタゴラスイッチが帰ってきた!世代を超えた恐怖が観る者を襲う
ファイナル・デッドブリッジ:シリーズの原点回帰と衝撃のループ構造が生む恐怖
サスペンス
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映画 カナダ アメリカファイナル・デッドブラッド:死のピタゴラスイッチが帰ってきた!世代を超えた恐怖が観る者を襲う
14年ぶりに復活したホラーフランチャイズの新作『ファイナル・デッドブラッド』は、シリーズファンの期待を見事に裏切らない作品として仕上がっています。前作『ファイナル・デッドブリッジ』で完結したかに見えたこのシリーズですが、『スパイダーマン』三部作を手がけたジョン・ワッツの原案により、まさかの復活を果たしました。今作最大の特徴は「三世代に渡る死への抗い」という革新的なアイデアです。過去作では単発の事故を回避した若者たちが次々と命を落としていく様を描いてきましたが、本作では1968年の惨事から始まる家系全体が死の呪縛に囚われるという、シリーズ史上最も壮大なスケールの物語となっています。グロテスクな死のシーンは健在で、むしろ従来作品よりもさらに過激さを増しています。ワーナー・ブラザースとニューライン・シネマが潤沢な予算を投じたことが画面から伝わってくる映像クオリティと、CGIと実物効果の絶妙なバランスが、観る者を圧倒します。 -
映画ファイナル・デッドコースター:死神のピタゴラ装置が再び始動
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの第3弾となる本作は、初代監督ジェームズ・ウォンの復帰作として、シリーズの持つ独特の魅力を存分に発揮した快作です。ジェットコースター事故という視覚的インパクトの強い導入部から始まり、死神の「ピタゴラ装置」的な連続殺人が展開される本作は、恐怖と笑いが絶妙に交錯するエンターテインメント性の高い一作となっています。メアリー・エリザベス・ウィンステッドという後に大女優となる才能の輝きと、シリーズならではの緊張感溢れる演出が見どころです。 -
映画デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2
ホラー映画史に残る衝撃的な高速道路事故シーンで幕を開ける映画『デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2』は、前作『ファイナル・デスティネーション』の成功を引き継ぎながら、より大規模でスタイリッシュな死の演出を見せてくれる作品です。単なる続編に留まらず、前作の世界観を巧みに拡張し、死のルールに新たな解釈を加えることで、シリーズの可能性を大きく広げました。冒頭の高速道路玉突き事故は、アクション映画を含めても類を見ない完成度を誇り、2000年代ホラー映画における最高峰のオープニングシーンでした。 -
映画ファイナル・デスティネーション:死神のドミノ倒しが始まる
2000年に登場し、ホラー映画の新たな地平を切り開いた『ファイナル・デスティネーション』。最新作『ファイナル・デスティネーション:ブラッドライン』の公開を機に、改めてシリーズ第1作を鑑賞すると、その革新性と完成度の高さに驚かされます。「死神」という見えない脅威が、日常のあらゆる物を凶器に変えていく恐怖。CGに頼らず、因果関係の連鎖で観客を震え上がらせる手法は、20年以上経った今でも色褪せることがありません。『X-ファイル』で腕を磨いたジェームズ・ウォン監督の演出は、第一幕の緊迫感に満ちた展開で観客を一気に引き込み、その後も予測不可能な死のドミノ倒しで最後まで目が離せません。90年代末から2000年代初頭のホラー映画を代表する傑作であり、今こそ再評価されるべき作品です。 -
映画 日本さがす:父娘の絆が試される衝撃のサスペンス
大阪の下町を舞台に、失踪した父を探す娘の物語が、予想を裏切る展開で観る者を圧倒する衝撃作です。一見すると父娘の絆を描くヒューマンドラマのように見えますが、その実態はポン・ジュノ監督『母なる証明』を彷彿とさせるダークサスペンス。佐藤二朗の怪演、蒔田彩珠の成長譚、そして清水尋也の不気味な存在感が絶妙に絡み合い、「善悪の境界線」というテーマを鮮烈に描き出しています。 -
映画 アメリカナイトメア・アリー:ギレルモ・デル・トロが描く人間の欲望と罠が招く破滅の美学
ホラーの巨匠ギレルモ・デル・トロが、超自然的要素を一切排して挑んだ純粋なノワール映画。1947年の同名映画のリメイクではなく、原作小説『悪夢小路』を再び映像化した本作は、欲望に溺れる男の転落を容赦なく描き出します。デル・トロ特有の美しくも禍々しい映像美と、ブラッドリー・クーパーの圧巻の演技が融合し、古典的なハリウッド映画の様式美と現代的な社会批評を見事に両立させた傑作です。長尺ながら一度観始めたら目が離せない、大人のための骨太なエンターテインメントとなっています。
ミステリー
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映画 アメリカナイブズ・アウト:グラス・オニオン “豪華絢爛なる愚者たちの饗宴”
ライアン・ジョンソン監督が贈る『ナイブズ・アウト』シリーズ第2弾は、前作を凌駕する豪華さと野心を携えて登場しました。億万長者の私有島を舞台に展開される殺人ミステリーは、表面的な煌びやかさの下に現代社会への鋭い批評を潜ませた、知的エンターテインメントの傑作です。ダニエル・クレイグ演じる名探偵ブノワ・ブランは、さらなる深みを獲得し、もはや現代ミステリー界の新たなアイコンと呼ぶにふさわしい存在となっています。 一方で、過度に様式化されたキャラクター造形や、プロットの都合主義的な展開には賛否が分かれるでしょう。しかし、Netflixという巨大プラットフォームの資金力を存分に活用した映像美、スター俳優陣の豪華な競演、そして2度目の鑑賞で新たな発見がある緻密な脚本は、本作をホームシアターで何度も楽しむ価値のある作品へと昇華させています。 -
映画 アメリカナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密:古典ミステリーの殻を破る痛快な知的遊戯
一見すると古典的な館ものミステリーの装いを纏いながら、その実、ジャンルそのものを解体し再構築する知的であり実験的なミステリー映画でした。『最後のジェダイ』で賛否両論を巻き起こしたライアン・ジョンソン監督が、今度はミステリー映画というジャンルに挑戦状を叩きつけました。豪華キャストによる演技合戦、メタ的な視点から繰り出されるユーモア、そして観客の予想を次々と裏切る脚本の妙技。アガサ・クリスティーへのリスペクトを示しながらも、決してそこに留まらない野心的な作品となっています。 -
映画 アメリカノック 終末の訪問者:究極の選択が問いかける信仰と愛の境界線
『シックス・センス』から四半世紀、シャマラン監督が新たに挑んだのは「家族か世界か」という究極の選択を描く密室サイコスリラーでした。タイトな100分に凝縮された心理戦は確かに見事ですが、宗教的メッセージの扱いと原作からの改変が物議を醸し、評価を二分する問題作となっています。シャマランらしい映像美と演出の巧みさは健在ながら、社会的配慮に欠ける部分が作品の完成度に影を落としていた印象です。 -
映画 アメリカザリガニの鳴くところ:自然と共に生きる少女の壮絶な半生
全世界で1500万部を超える大ベストセラー小説を映画化した『ザリガニの鳴くところ』は、ミステリーの皮を纏いながら、実は一人の女性の壮絶な人生を描いた感動作です。美しい湿地の自然描写と、デイジー・エドガー・ジョーンズの圧巻の演技が光った作品です。展開は難解でなくミステリーとしては結末が予想通りでした。ただそこに至るまでの心理描写の巧みさと映像美に心を奪われる作品でした。 -

映画 アメリカナイル殺人事件: ケネス・ブラナーによるアガサ・クリスティシリーズの続編です。
映画『ナイル殺人事件』は、ケネス・ブラナー監督によるポワロシリーズ第2作で、アガサ・クリスティの原作『ナイルに死す』を映画化しています。豪華なキャスティングとブラナー自身が演じるポワロが魅力です。特に注目は、エマ・マッキーが重要な役を務めている点で、若いながらも見事な演技を披露しました。また、スタイリッシュな演出やメロドラマ的要素の追加が特徴で、観客を惹きつける作品となっていました。 -
映画 アメリカオリエント急行殺人事件 – 美しい情景を舞台に豪華なキャストでミステリー事件が始まります。
イスタンブールを起点に美しいパノラマシーン、蒸気機関車の豪華さ、そんな美しい情景を楽しみながら殺人事件がおこる。 吹雪のなかでおこった密室殺人事件。犯人は必ずこの中にいるなかで殺人事件を解いていく。 しかしながら登場人物が多い。
MCU フェーズ2
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映画 アメリカアイアンマン2 – これからのアベンジャーズへの布石が垣間見えました。
アイアンマン2は、前作でヒーローとなったトニー・スタークの光と影を描くMCU重要作です。パワードスーツの副作用や政府からの圧力に苦悩し、自身の死と向き合う彼の人間的成長が垣間見えます。 そしてブラック・ウィドウとウォーマシンという魅力的な新味方が登場。トニーとの関係性を通じて、今後のアベンジャーズへと繋がる重要性が示唆されていました。 S.H.I.E.L.D.の本格的な登場や「アベンジャーズ計画」への言及は、単独ヒーロー映画の枠を超え、壮大な物語への期待感を高める決定的な布石となっています。アクションとドラマが融合した、MCUファン必見の一本です。 -
映画 アメリカアイアンマン3 – あいかわらずで戦闘シーンが迫力満点でカッコいい。
映像の迫力は本当に素晴らしかったです!ただ正直なところ、アイアンマンのスーツが、まるで次々と破壊されていくシーンには、ちょっと驚きを隠せませんでした。「壊れたら、別のスーツを着る」という展開が何度もあって、「え、もう終わり?」って思っちゃうくらいで。正直なところ、長年のファンとしては、「鋼鉄のヒーロー」というアイアンマンのイメージが、少し安っぽくなってしまったように感じてしまいました。 これまでの無敵のヒーロー像とは違う、トニー・スタークの人間的な脆さを描きたかったのかもしれません。 -
映画 アメリカマイティ・ソー ダーク・ワールド – シリアスとコミカルが融合していました。
映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』は、スーパーヒーローソーの冒険を描いた作品ですが、MCUファンからの評価は低いです。ソーとロキのキャラクター描写が不十分で、全体のトーンが暗くなっています。それでも、重要なインフィニティ・ストーンが初登場し、MCU全体において大きな役割を果たす作品です。観る価値はあります。 -

映画 アメリカアントマン – MCUヒーローのコメディ担当でした。
ヒーロー映画のようなスタイリッシュなアクションではなく、コメディ作品としてとても楽しめました。 -
映画 アメリカガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: MCUの宇宙を舞台にしたアドベンチャー
スターウォーズのような重厚なストーリーではなく、だれでも入りやすく見やすいものです。 マーベルらしく、アメリカらしい映画。デザインやキャラクター、世界観。どれもみたことがあり、新鮮さはありませんでした。正直見飽きた。 違うとすれば、アドベンチャーと書きましたが、コメディが半分以上だと思います。 -
映画 アメリカアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン: アベンジャーズシリーズ 待望の第2弾
ヒーロー達のお祭り映画。この一言につきると思います。 ただ敵が何なのか分かりません。説明文に「~トニー・スタークが開発した<ウルトロン計画>。~最強チーム“アベンジャーズ"が再び結集、ウルトロン軍団との戦いに全てをかけ挑むー。」とありますが、ウルトロン計画が何なのか正直さっぱりでした。
映画
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映画グレイヴ・エンカウンターズ:低予算POVホラーが描く終わりなき悪夢
『パラノーマル・アクティビティ』の流れを汲むPOVホラーの一作として、廃精神病院という舞台設定と、心霊番組のヤラセから始まる皮肉な導入部が印象的な作品です。低予算ながら霊の撮り方は巧みで、閉鎖空間での恐怖の積み重ねは効果的。しかし、素人撮影という設定とプロ仕様のカメラワークとの間に生まれる違和感、そして後半の失速が惜しまれます。精神病院という舞台の持つポテンシャルを最大限に活かしきれなかった印象は残るものの、POVホラーファンには一見の価値がある作品です。 -
映画 カナダグレイヴ・エンカウンターズ2:前作を超える恐怖と驚愕の展開
前作『グレイヴ・エンカウンターズ』から1年。続編となる映画『グレイヴ・エンカウンターズ2』は、"映画を観た観客が実際の現場へ向かう"という構成です。 これはYouTubeの映画レビュアーが主人公という設定は、SNS時代ならではの発想です。霊による攻撃は前作よりも露骨で激しく、派手なホラー演出が増した印象です。前作の主人公ランス・プレストンが実は9年間も精神病院内で生き延びていたという展開には賛否が分かれるでしょう。 -
映画 カナダ アメリカファイナル・デッドブラッド:死のピタゴラスイッチが帰ってきた!世代を超えた恐怖が観る者を襲う
14年ぶりに復活したホラーフランチャイズの新作『ファイナル・デッドブラッド』は、シリーズファンの期待を見事に裏切らない作品として仕上がっています。前作『ファイナル・デッドブリッジ』で完結したかに見えたこのシリーズですが、『スパイダーマン』三部作を手がけたジョン・ワッツの原案により、まさかの復活を果たしました。今作最大の特徴は「三世代に渡る死への抗い」という革新的なアイデアです。過去作では単発の事故を回避した若者たちが次々と命を落としていく様を描いてきましたが、本作では1968年の惨事から始まる家系全体が死の呪縛に囚われるという、シリーズ史上最も壮大なスケールの物語となっています。グロテスクな死のシーンは健在で、むしろ従来作品よりもさらに過激さを増しています。ワーナー・ブラザースとニューライン・シネマが潤沢な予算を投じたことが画面から伝わってくる映像クオリティと、CGIと実物効果の絶妙なバランスが、観る者を圧倒します。 -
映画ファイナル・デッドブリッジ:シリーズの原点回帰と衝撃のループ構造が生む恐怖
ホラー映画の金字塔『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第5作となる『ファイナル・デッドブリッジ』は、マンネリ化しつつあったシリーズに新たな息吹を吹き込んだ意欲作です。前作『ファイナル・デッドサーキット3D』で批判された過剰な「死神の介入」から脱却し、初期作品が持っていた「不慮の事故」という恐怖の原点に回帰。そして何より、シリーズ第1作へと繋がる衝撃のラストは、メビウスの輪のような円環構造を生み出し、ファンを驚愕させました。R18+指定にふさわしい容赦ないグロテスク描写と、巧妙に仕掛けられた伏線の数々。これは単なる続編ではなく、シリーズ全体を再定義する野心的な作品となっています。 -
映画ファイナル・デッドサーキット:3Dの呪縛が招いたシリーズ最大の迷走作
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第4弾として2009年に公開されたホラー映画『ファイナル・デッドサーキット』は、3D映画ブームに乗って制作された意欲作です。しかし、その3D技術への過度な依存が、皮肉にもシリーズ最大の弱点となってしまいました。キャラクター描写の薄さ、CGIの粗さ、ストーリーの簡素化など、多くの課題を抱えながらも、シリーズならではのバイオレンスな死のエンターテインメントは健在です。ホラー映画ファンなら一度は観ておきたい、シリーズの「黒歴史」的存在と言えるでしょう。 -
映画ファイナル・デッドコースター:死神のピタゴラ装置が再び始動
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの第3弾となる本作は、初代監督ジェームズ・ウォンの復帰作として、シリーズの持つ独特の魅力を存分に発揮した快作です。ジェットコースター事故という視覚的インパクトの強い導入部から始まり、死神の「ピタゴラ装置」的な連続殺人が展開される本作は、恐怖と笑いが絶妙に交錯するエンターテインメント性の高い一作となっています。メアリー・エリザベス・ウィンステッドという後に大女優となる才能の輝きと、シリーズならではの緊張感溢れる演出が見どころです。
アニメ
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劇場版 アニメ機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女:精神の狂気を抱えた青年が、女神に魅せられて堕ちる
『トップガン マーヴェリック』を暗黒面に堕としたような、圧倒的映像美と精神の病みが同居する異色作です。前作『閃光のハサウェイ』から約4年半ぶりの続編となった本作は、テロリストとして生きる主人公ハサウェイの精神崩壊と、謎めいた少女ギギ・アンダルシアの存在が物語を牽引します。会話劇が全体の8割を占めるという大胆な構成ながら、終盤の戦闘シーンでは一級品のコックピット視点演出が炸裂し、観る者の息を呑ませます。ガンダムシリーズとしては異質なほど「大人の肉欲」を描き、人間の弱さと狂気を容赦なく突きつけてくる作品です。 -
劇場版 アニメ機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ:30年越しのアニメ化が実現した映像革命
富野由悠季監督が1989年から1990年にかけて発表した小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。30年以上の時を経て、ついにアニメ化が実現した本作は、ガンダムシリーズに新たな映像表現の地平を切り開いた記念すべき作品です。『虐殺器官』の村瀬修功監督が手がけた本作は、超人的なニュータイプの活躍ではなく、地に足のついたリアルな戦闘描写と人間ドラマを軸に、宇宙世紀105年の腐敗した地球連邦政府と、それに反旗を翻すテロリスト「マフティー」の闘いを描きます。 暗闇に浮かび上がる巨大モビルスーツの威圧感、市民目線で描かれる戦闘の恐怖、複雑に絡み合う人間関係──これまでのガンダム作品とは一線を画す映像美と演出が、観る者を圧倒します。3部作の第1部として、物語はまだ序章に過ぎませんが、映像作品としての完成度の高さは、続編への期待を大いに高めるものとなっています。 -
劇場版 アニメロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い:神山健治監督が挑んだ中つ国の新章
実写映画三部作から200年前の中つ国を舞台に、『攻殻機動隊 S.A.C.』や『東のエデン』で知られる神山健治監督が初めて挑んだファンタジー大作です。全編手描きにこだわった13万枚の作画と、実写をモーションキャプチャーで記録してから手描きで起こすという前例のない制作手法により、圧倒的な映像クオリティを実現しています。しかし、45億円の製作費に対して興行収入は約32億円という厳しい結果に終わり、特に日本国内では1億円以下という残念な数字となりました。映像美とストーリーテリングのバランスに課題を残した、野心的ながらも評価の分かれる作品です。 -
劇場版 アニメロボット・ドリームズ:セリフなき友情が紡ぐ、切なくて温かい102分
予想を遥かに超える感動が待っていました。第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート作品『ロボット・ドリームズ』は、一言のセリフもないのに、観る者の心を深く揺さぶる傑作です。1980年代ニューヨークを舞台に、孤独な犬と通販で購入したロボットの友情を描くこの作品は、ディズニーやピクサーとは一線を画す、大人のためのアニメーションとして仕上がっています。 アース・ウィンド・アンド・ファイアーの名曲「セプテンバー」が物語全体を包み込み、言葉以上に雄弁に感情を語ります。可愛らしいビジュアルとは裏腹に、別れ、喪失、そして前に進むことの痛みと美しさを描いた本作は、ディズニー的なハッピーエンドを期待する観客を驚かせることでしょう。しかし、その予想外の結末こそが、この作品を唯一無二の存在にしているのです。 -
劇場版 アニメヒックとドラゴン 聖地への冒険:三部作の集大成、圧倒的映像美で贈る究極の冒険譚
長きにわたって愛されてきた『ヒックとドラゴン』シリーズが、ついに完結の時を迎えました。本作は三部作の最終章として、圧倒的な映像美と心温まるストーリーで観る者を魅了する、まさに「感動の大団円」と呼ぶにふさわしい作品です。アニメーション技術の到達点を示す映像表現、キャラクターたちの成長の集大成、そして予想を超える感動的な結末。三部作すべてを見守ってきたファンにとって、これ以上ない「ご褒美」のような作品となっています。 -
劇場版 アニメヒックとドラゴン2:成長の痛みと別れの涙
人気シリーズとなり続編が制作され、この続編が前作を超えることは滅多にありません。しかし本作は、その稀有な例外でした。前作から5年後の世界を舞台に、少年ヒックとドラゴンのトゥースの絆をさらに深めながら、成長の痛み、家族の再会、そして避けられない別れという普遍的なテーマを描いた感動作となっています。前作が「少年と竜の友情物語」だったとすれば、本作は「大人になることの意味を問う成長譚」です。
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シーズンのアニメとドラマの一口レビュー
- 2025/10 ~ 2025/12 | 2025年秋に鑑賞したアニメ、ドラマのまとめ
- 2025/07 ~ 2025/09 | 2025夏に鑑賞したアニメ、ドラマのまとめ
- 2025/04 ~ 2025/06 | 2025春に鑑賞したアニメ、ドラマ
- 2025/01 ~ 2025/03 | 2025年冬アニメ、ドラマ
- 2024/10 ~ 2024/12 | 2024年秋アニメ、ドラマ
- 2024/07 ~ 2024/09 | 2024年夏アニメ、ドラマ
- 2024/04 ~ 2024/06 | 2024年春アニメ、ドラマ
- 2024/01 ~ 2024/03 | 2024年冬アニメ、ドラマ
- 2023/10 ~ 2023/12 | 2023年秋アニメ







