2025春に鑑賞したアニメ、ドラマ(2025/4 ~ 2025/6)

2025春に鑑賞したアニメ、ドラマ(2025/4 ~ 2025/6)のまとめページになります。(それぞれのシーズンで配信されたコンテンツを鑑賞していますが、一部古いコンテンツもあります。)

執筆した配信タイトルは下記のサービスから視聴可能です。(一部配信されていないタイトルもあります。)

アニメ

ムーンライズ

Netflixで独占配信されたオリジナルSFアニメーションであり、小説家・脚本家の冲方丁氏、キャラクター原案は『鋼の錬金術師』で知られる荒川弘氏、監督は進撃の巨人などを手掛けた肥塚正史氏が務め、アニメーション制作はWIT STUDIOが担当しています。

本作のアクションは、月面の地下空間が舞台であり重力や空間の制約を活かした戦闘スタイルが描かれていました。これは物語に登場する「グラビング」という技術を用いた戦闘が、進撃の巨人の肥塚正史氏✖️WIT STUDIOということもあり、進撃の巨人のシーズン1と2のような立体起動のスピード感あふれるアクションシーンに見応えがありました。

ジャックとフィルの人間ドラマや地球と月の社会的対立がドラマ性がありますが、全18話と話の展開が早いのと話が前後して結構混乱するシーンも多々ありました。

そしてマリーのキャストで独特な声質に対して好みが分かれると思います。

ウィッチウォッチ(第1クール)

ウィッチウォッチは「SKET DANCE」や「彼方のアストラ」の篠原健太先生によるジャンプ漫画が原作です。「SKET DANCE」のような学園ようなコメディとファンタジーが融合した日常系の物語です。

複雑なことを考えずに観れました!本当にただただ笑いながら癒されたい時にぴったりのアニメで、何も考えず疲れていてもスッと入って、ちょっとした笑いがあるアニメでした。

あとYouTubeやSNSを活用した多角的なアプローチがあり、放送後もいろいろと楽しんでいます。NGシーンとかも積極的に発信したらと実況動画をアップしてみたりと本編を配信以外でも多角的に楽しめるコンテンツです。

アポカリプスホテル

「勇気爆発バーンブレイバーン」や「ウマ娘 シンデレラグレイ」の制作で知られるサイゲームスピクチャーズのオリジナルアニメ。

深夜枠で放送するアニメの内容ではなく、平日の夕方からや休日の朝に放送する内容でした。特にストーリーが子供に読み聞かせをして、楽しみながら道徳を教える感じでした。

  • 「望みが叶わない確率より、叶う可能性を信じろ」
  • 「法律は所詮ただの多数決」
  • 「生きている感じがしました。」

このようなセリフは可能性への希望、他人が決めたことはシステムの一環、何気ない風景が尊く感じる瞬間があるように感じまして、従来のみんなで生活する中での道徳を示されているように思いました。

あと第3話 「笑顔は最高のインテリア」でポン子達のたぬき星人が来訪し、“習性”と称して自由に振る舞い始めたとき、「たとえお客様であっても殴りますっ!」と外からの習慣がこれまでの習慣にどんな影響があるかも考えずに叱責するシーンは、“文化衝突”を感じます。

とかためにレビューをしましたが、OPのaikoさんのポップな曲のとおりひたすら明るいアニメでした。サイゲームスピクチャーズの新しい一面が見れた気がします。

鬼人幻燈抄 :第1クール(葛野編 , 江戸編)

『鬼人幻燈抄』(きじんげんとうしょう)は中西モトオによる日本の歴史ファンタジー小説。単行本だと第14巻まであり2023年11月22日に最終巻が発売されました。江戸から平成までを生きる「鬼人」と人との物語となっています。


当初の2024年6月27日スタート予定から延期され、2025年の春アニメのスタートとなりました。第1話が1時間のスペシャルと力を入れていたのはわかりますが、正直作画のクォリティはそんなに高くない印象でした。

筆者は現在コミックから入り始めていますが、結構急足なストーリーでした。特に奈津(なつ)父であり甚夜の実父でもある重蔵(じゅうぞう)と甚夜の関わりが全くなかったのが残念でした。結構これが甚太(じんた)鈴音(すずね)がともに家を出た理由を深掘りしているお話だったので、TVアニメの数分だけ甚夜の口からだけではわからないと思います。

簡単に説明すると重蔵は自身の妻が鬼に犯されて生まれた子である鈴音を忌み嫌い、虐待していた。それに耐えかねた甚太(じんた)と鈴音(すずね)が家をでる。アニメはコミックの3巻まるごとカットされていましたね。

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ざつ旅-That’s Journey-

石坂ケンタ先生による「旅」をテーマにした漫画原作のアニメです。「ぶらり途中下車の旅」に近い印象のアニメとなっていました。


旅をテーマにしたアニメだとキャンプブームを作り出した「ゆるキャン」が有名どころですが、ざつ旅は、電車や長距離バスなどさまざまな手段を使って旅を楽しんでいることが印象でした。また旅といえば都会から地方へ移動して、新しい体験と発見を楽しむものでしたが、都会の渋谷などの探索をしていたこともあり、聖地巡礼もやりやすそうです。

そして旅のアニメだとキャラクターはもちろんのこと主人公である鈴ヶ森 ちか(すずがもり ちか)が訪れる場所の風景背景美術も重要と思われ、この美術が株式会社マカリアのもと素敵な画になっていて、セリフやBGMも少ないなかで見ていると癒されるアニメとなっていました。

LAZARUS ラザロ

アニメ『カウボーイビバップ』などで有名な渡辺信一郎監督のオリジナルアニメ。アクション、そして音楽が『カウボーイビバップ』を彷彿とさせるようなスタイリッシュなアニメとなっていました。

ストーリーは人類に万能鎮痛剤「ハプナ」が30日後に突然変異し、人を死に至らしめる。そして生き延びるためには、特効薬を手に入れなければならない。タイムリミットの30日以内!

と人類滅亡をうたっていますが、作品の雰囲気的にはトム・クルーズ主演のシリーズで知られるミッション・インポッシブルかなと思いました。ミッション・インポッシブルも人類の危機を救うという名目はありますが、内容はトム・クルーズの体当たりアクションを楽しむ映画だと思うので、ラザロも人類命運はかかっていますが、渡辺監督とMAPPAのアクションを楽しむアニメだと思います。

そんなラザロはやっぱりアクションがキレキレですごいです!パルクール、ナイフアクションはあらためて日本のアニメーションの高さを感じるシーンの連続でした。MAPPAから公開されている動画を見ると「実写参考→コンテ→完成映像」となっているみたいでした。

外国資本があると予算があるなと思わせるメイキング動画でしたね。

ドラマ

連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―

野田サトル氏による日露戦争後の北海道を舞台に、「不死身の杉元」こと杉元佐一とアイヌの少女アシリパが、莫大な金塊を巡る壮大な冒険譚と描いた漫画「ゴールデンカムイ」が原作にしたドラマです。

2024年1月には映画化もされています。

そんな人気作である「ゴールデンカムイ」の映画化の続編としてWOWOWで放送開始され、全8話が制作されました。全8話と短いながら映画と同じ役者陣がキャストされ、映画と同じクオリティーであり、ドラマだからとクオリティーが落ちることなく忠実に再現されてて本当に見ていて楽しかったです。

ドラマを見ていてうれしかったのは、映画ではあまり出番が少なかった土方歳三役の舘ひろしさんと、鶴見中尉役の玉木宏さんが、毎話出てくるのはうれしいものでした。そしてやはりゴールデンカムイは再現度の高さは、衣装・ヘアメイク・表情の細部まで作り込まれた演出は非常に高いものでした。

そして各話ごとにドリフターズのオマージュだったりとところどころに遊び心があり見ていて楽しいものでした。

(C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

2025年4月からWOWOWだけではなくNetflixでも配信されています。

イカゲーム(シーズン2、シーズン3) Netflix オリジナル

2021年にシーズン1が公開され、話題となったデスゲームの続編です。シーズン1ではエピソード9の中でゲームの始まりから終わりまでを配信していたのに対し、続編はシーズン2だとエピソード7とシーズン3でエピソード6の全13話でゲームの始まりから、終わりまでとなっていました。

シーズン1はゲームの参加者だけではなく、臓器売買を行うスタッフ、ゲームの主催者を突き止める刑事などマルチに展開しており、シーズン2とシーズン3もマルチに展開しているのは変わりませんでした。

ただ本当に必要だったのかな?と思うのが正直な感想です。ほぼシーズン1の内容を踏襲していたので、先がだいたい読めてしまったのとデスゲームに対してそんなに力を入れていない感じがしました。

シーズン2とシーズン3はひたすら多数決の原理(民主主義)の悪いところをひたすら見せられている感じでした。それはゲームが終わると続けるか止めるかの投票を必ず行います。これはシーズン1の第1ゲームが終わった時にも行っており、これが全6ゲームに毎回必ずありこの投票の票集めが結構お話の時間をとっていました。

票を集めるために、周りの人間を盛り上げ、裏工作、票が集まらなければお互いに暴力に走る。そして多数の意見の名のもと少ない表に投じた者を切り捨てる。これが見ていてゲームよりも嫌な気持ちになるものでしたね。

シーズン3の最後でケイト・ブランシェットが登場がリクルートしていたので、アメリカ版の続編があるのかな?