時系列的にエピソード4のすぐ前、レイラ姫がどうやってデススターの設計図データを手に入れたかの物語です。 エピソード4~6を観ている人にとっては胸熱の作品です。X-ウイングやAT-ATってこんなに絶望するのかと思いました。
- 原題
- Rogue One: A Star Wars Story
- 公式サイト
- https://starwars.disney.co.jp/movie/r1
- 監督
- 登場人物
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- ジン・アーソ
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Actor: フェリシティ・ジョーンズ
父は有名な科学者ゲイレン・アーソ。幼いころから一人で生きてきた戦士。高い戦闘スキルと銀河系裏社会に精通する。
- キャシアン・アンドー
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Actor: ディエゴ・ルナ
反乱軍の情報将校。共和国を再建するため、反乱軍に参加している。ジンの監視役として任務を与えられた。
- ボーディー・ルック
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Actor: リズ・アーメッド
生計を立てるために帝国軍の貨物船で働いていたが、正義のため反乱軍のパイロットに、トップレベルの操縦テクニックを持つ。
- オーソン・クレニック
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Actor: ベン・メンデルソーン
帝国軍の高階級将校。デス・トルーパー部隊を率いている。残酷で強い野心を持つ。忠誠心はあまりない。
- ゲイレン・アーソ
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Actor: マッツ・ミケルセン
ジンの父親。宇宙や加賀に関する深い知識を持つ科学者。デス・スターの設計に関わる。
- 配給会社
ここがおすすめ!
- 正当なシリーズとは異なる全く新しい「スター・ウォーズ」の物語
- 驚きの技術で蘇る人々
- 戦争映画としての「スター・ウォーズ」
あらすじ
「スター・ウォーズ」シリーズ劇場公開第1作、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)でレイア姫は、反乱軍の切り札として、宿敵帝国軍の究極の兵器“デス・スター”の設計図をR2-D2に託す―。 レイア姫、そして反乱軍は、どうやってこの超極秘情報を入手できたのか? そこには名もなき戦士たちの決死のミッションがあった…。 かつて平和を維持していたジェダイは滅び、宇宙は帝国軍に制圧されようとしていた。生き残った数少ない反乱軍は、反撃の機会をうかがっていた。 人間の女性ジン・アーソは生きていくた
公式ウェブサイト
2012年の「スター・ウォーズ」シリーズなどを生み出してきたルーカス・フィルムのディズニーによる買収というニュースは、世界で大きな話題となりました。この買収に伴い、全6作品でストップしていた「スター・ウォーズ」シリーズが再始動し、クリエイターであるジョージ・ルーカスが当初計画していた通り全9作になることが発表されました。その一端としてスター・ウォーズ エピソード7 ~ 9が公開となりました。
またその間を縫うように、「スター・ウォーズ」シリーズと同一の世界に存在しつつも、決して本編に出入りすることのない単発映画が製作されることが翌年に発表されます。その第一弾として公開されたのが、映画『ローグ・ワンスター・ウォーズ・ストーリー』です。サーガ・エピソードと呼ばれる「スター・ウォーズ」シリーズの本編とはどのように異なるのか、スピンオフの中の傑作とも呼ばれる本作にはどのような魅力があるのか、紐解いていきたいと思います。
全く新しい「スター・ウォーズ」の物語
本作『ローグ・ワンスター・ウォーズ・ストーリー』は、これまでの「スター・ウォーズ」シリーズ作品とは一線を画す新たな作品といえます。従来のエピソード・サーガとの最も決定的に異なる点は、ジェダイが登場しないことでしょう。スター・ウォーズ シリーズといえば、ライトセーバーを持ったジェダイの騎士が印象が強いと思います。しかしながら本作で活躍するのは、フォースの操り手ではなく反乱軍や帝国軍といった生身の人間です。
そして本作の主人公はエピソード4から登場する帝国軍の所有する究極の兵器デス・スターの開発者の娘であるジンとなります。彼女は複数の犯罪により逮捕されますが、反乱軍の依頼でデス・スターの設計図を奪取する計画に参加します。彼女の仲間となるのは、反乱軍のスパイや宗教団体関係者に元パイロットというならずものたちです。そして本作で登場したキャシアン・アンドーは、2022年から「キャシアン・アンドー」というドラマで活躍しています。
またエピソード・サーガではダークサイドに堕ちたフォースの使い手であるシスがメインのヴィランとなるのが特徴ですが、活躍するのはクレニック長官やターキン総督といったフォースを使わない人々です。このような、特殊能力を持たない人々の物語が語られている点は、エピソード・サーガと本作の決定的な違いといえます。
細かいところでは、恒例のオープニングロールがなかったり、映画音楽の担当がジョン・ウィリアムズで無かったりと、エピソード・サーガとの違いは複数あります。
デジタル技術で蘇るキャラクターたち
映画『ローグ・ワンスター・ウォーズ・ストーリー』を見た人々が全員驚いたのは、CG技術の向上でしょう。「スター・ウォーズ」シリーズはSF大作のため、多くのCGを使用しています。宇宙や戦闘機、戦いの場面などでその技術力の革新に驚くでしょう。しかし、それ以上に人々を驚かせたのは、人物の再現です。何と本作では、既にこの世を去ってしまった俳優が演じるキャラクターが蘇っていたり、ベテラン女優の若かりし頃が再現されていたりするのです。
そのうちの一人が、ピーター・カッシング演じるターキン総督です。名優として名高いカッシングが亡くなったのは1994年です。本作の公開は2016年なので、20年以上もなくなっている人物を再現していることになります。過去に撮影した映像と別の役者のモーションキャプチャーを組み合わせて再現されたといいますが、映像としての違和感はほとんどなく、驚愕の一言に尽きます。
さらに、「スター・ウォーズ」シリーズのヒロインである、レイア姫の若かりし日も本作では再現されています。残念ながら本作の公開直後にこの世を去ったキャリー・フィッシャーが映画『スター・ウォーズ』で演じていたシーンと、他の女優のモーションキャプチャーなどを組み合わせて再現されたシーンは、短いながらもやはり驚くほどに忠実な再現が行われています。死者をも蘇らせるその技術の進歩に、良い意味でも悪い意味でも驚かされました。
そしてPVにもでてきたので、ネタバレにはならないと思いますが、ダースベイダーが登場したときの絶望感そして、圧倒的な力の差。そこからなんとかデータをつなぐ反乱兵。そして New Hope(新たなる希望)へとつなぐ、それが劇中で何度かでてくる希望(Hope)とわかるとこの作品へのスタッフ愛が伝わってくる。ファンにとってとても満足できる作品でした。
「スター・ウォーズ」は惑星での「戦争」映画である
スターウォーズの戦争外伝といえばクローンウォーズのアニメシリーズがありますが、この実写での外伝も満足がいくものです。作品全体をとおして言えば、ジェダイやシスが出てこないのでフォースを使った超能力てきな戦闘はなく、スターウォーズシリーズにでてくるミリタリーを前面にだした戦争映画となっていました。
映画『ローグ・ワンスター・ウォーズ・ストーリー』に登場するのは、前述のとおりフォースの使い手ではない生身の人間たちばかりです。登場人物たちが大きな悪を倒す善のために、どれだけの力を振り絞り、懸命に身を削ったのか。「スター・ウォーズ」が始まるエピソード4までに、いったいどのようなことが起こったのか。これまで語られてこなかった人々の物語は、シリーズ史上最も戦争を感じさせる内容だったと思います。
映画『ローグ・ワンスター・ウォーズ・ストーリー』は、「スター・ウォーズ」シリーズの一作でありつつも本編であるエピソード・サーガとは一線を画したユニークな作品です。フォースを操らない生身のキャラクターたちと、驚くべきCG技術で蘇るキャラクターたちが紡ぐ、戦争にまつわる物語です。私たちが知る物語の前に、一体どのような戦いがあったのか、是非多くの方に見ていただきたい一作です。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーから執筆しました。
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