歌に踊りでみんながで楽しもうがつまっている感じがします。アニメの名シーンの魔法の絨毯でホール・ニュー・ワールドを歌うシーンはやっぱりいいです。 難があるとすればジーニーは、ジーニーではなく青いウィルスミスだった。
- 原題
- Aladdin
- 公式サイト
- https://www.disney.co.jp/movie/aladdin
- 監督
- 登場人物
-
- アラジン
-
Actor: メナ・マスード
アグラバーのスラム街で育った心優しい青年。ジャスミンと恋に落ち、魔法のランプを使って彼女の心を射止めようとする。冒険心に溢れ、正義感が強い。
- ジャスミン
-
Actor: ナオミ・スコット
アグラバー王国の美しい王女。強い意志を持ち、自分の運命を自ら切り開こうとする。自由と平等を求め、王国の未来を変えたいと思っている。
- ジーニー
-
Actor: ウィル・スミス
ランプの中に住む陽気な魔人。3つまで願いをかなえることができる。主であり新たな親友のアラジンの願いをかなえようとする。
- ジャファー
-
Actor: マーワン・ケンザリ
本作のヴィラン。サルタンに仕える、アグラバーの国務大臣。権力を追求し、アグラバーを支配する野望を持つ。狡猾で冷酷な性格で、魔法のランプを手に入れるためにあらゆる手段を尽くす。
- 配給会社
ここがおすすめ!
- 実写ならではの鮮やかな映像演出。
- 歌とダンスで多くの人が楽しめる究極のエンターテイメント。
- 1990年の名作アニメを2020年という時代へのアップデート。
あらすじ
世代を超えて愛され続ける『アラジン』をディズニーが空前のスケールで実写映画化! 貧しくも清らかな心を持ち、人生を変えたいと願っている青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、“3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのか? 胸躍る“冒険アクション”と、身分を超えた“真実の愛”を描いた、すべての人に贈る究極のエンターテイメント。
公式ウェブサイト
1992年に劇場公開されて以降、不朽の名作でありディズニープリンセスの一人としても有名な「ジャスミン」が活躍するアニメ映画『アラジン』。続編の映画やテレビアニメシリーズが製作されるなど、顕著な人気を示してきました。特に挿入歌である「ホール・ニュー・ワールド」はアカデミー賞にも輝き、現在もデュエットのスタンダードナンバーとして人気を誇っています。
そんなような『アラジン』が昨今のディズニー映画の実写化の波に乗り、2019年に実写版『アラジン』として新たに誕生しました。日本を含め世界的に大ヒットとなった本作には、一体どのような魅力があるのでしょうか。
ガイ・リッチーを監督に据えた、ディズニー不朽の名作の実写化
実写版映画『アラジン』の製作が初めて公表された時、ガイ・リッチーがメガホンを取るという発表hは驚きました。リッチーはイギリスの人気監督ですが、どちらかというと男性からの支持を多く集める作品を多く製作してきました。例えば、『シャーロック・ホームズ』や『コードネーム U.N.C.L.E.』といった、スタイリッシュなアクション作品で人気を集めています。そんな彼の経歴とディズニーアニメーションの組み合わせは、確かに意外かもしれません。特に、『アラジン』のヒロインであるジャスミンは、ディズニープリンセスの一人であるため、作品自体も女性向けだと考えている人もいます。
しかしながら、映画『アラジン』の主人公がタイトルにもある通りにアラジンという男性であり、彼がコソ泥であることを考えると、リッチーが監督するのは意外ではありません。むしろ、泥棒はリッチー監督作品に度々登場しているため、得意分野なのではないでしょうか。実際に映画を見てみると、全体的にディズニー映画のファンタジックな世界が広がっているところに、リッチーらしいスピード感のあるスタイリッシュなアクションが加わり、良い相乗効果を生んでいるように感じました。
スクリーンを彩る色鮮やかな演出
実写版映画『アラジン』では、カラフルな配色も注目ポイントの一つです。東京ディズニーシーにある、『アラジン』の世界観を表現したテーマポート「アラビアンコースト」では、全体に白系の色で統一された空間の中で鮮やかな色がちりばめられていて、目を引きます。
そんなアラジンの世界観を実写版映画『アラジン』では、それ以上に色鮮やかな空間がスクリーンに広がっています。砂漠空間の中でキャラクターたちの色とりどりの衣装が際立っているほか、タペストリーなどの小物類もカラフルで、視覚的に楽しめます。中でも目を引くのがランプの魔人ジーニーが歌う「アリ王子のお通り」の場面でした。アラジンを王子として印象付けるため、ひときわ豪華絢爛な演出が求められる楽曲ですが、オリジナルと比較すると何倍にも色とりどりな演出が加えられているのが分かります。色の使い方を含め、現代の映像の力を感じます。

ただその一方で、色づかいがアラブ風ではなく、インド風になりすぎているのでは、という指摘も多く上がっています。ヒロインのジャスミンを演じるナオミ・スコットもインドにルーツを持つ俳優ですし、ダンスもどこかボリウッド風に感じられます。アラブもインドもアジア圏であり、欧米ではアジアがごっちゃになっているのでは、という意見も多く上がりました。これらの指摘は確かにと感じました。筆者は踊るシーンのダンスや色使いは映画『ムトゥ 踊るマハラジャ(Muthu)』に近い感じがしました。
もとなっている「アラジンと魔法のランプ」は「千夜一夜物語(The Arabian Nights’ Entertainment)」として紹介されています。しかしながらアラビアンナイトは原型がない作品でもあります。
『アラビアンナイト』の原型は、古くは九世紀頃にシリア地域のバグダッドで誕生したとされ、アラビア語で書かれた写本が多くの翻訳者によって翻訳されて読まれてきた作品群である。西尾哲夫によれば、そもそも『アラビアンナイト』は、編纂者の手によって、核として成立した物語集に多くの物語が付け加えられてきたものである(『アラビアンナイト』)。「アラジンと魔法のランプ」も、実は『アラビアンナイト』の中にフェリス女学院大学文学部紀要第59号(2024年3月)含まれていたかどうかは不明であり、少なくとも真正のアラビア語写本が発見されていないことは事実のようである。
「アラジンと魔法のランプ」とウォルト・ディズニーの『アラジン』 ― 夢と帝国 ― 小泉 泉
フェリス女学院大学文学部紀要第59号(2024年3月)
ボリウッドは、ボンベイBombayのBとアメリカの映画の都ハリウッドHollywoodをあわせたものであり歌とダンスの場面が挿入される独特の娯楽映画として特徴あるインド映画の総称としても使われています。
賛否両論を呼んだ2020年へのアップデート
実写版映画『アラジン』に対するマイナスな指摘は、他にも上がっています。これはレビューサイトrotten tomatoのTomatometerが57%(2025/2/13時点)でもうかがえます。それは例えば、本作のヴィランであるジャファーは、アニメ版と比較して若く設定されています(明確に年齢が設定されていませんがおそらく40代後半~50代前半に見えました。もしかしたらそれより上かも)。それに対し本作でジャファーを演じるマーワン・ケンザリは、30代の後半ぐらいに見えました。これはジャファーがジャスミンを無理やり結婚しようとする場面で、あまりにも歳の差がありすぎるという指摘を受けてのアップデートだったと考えられます。アニメ版の設定への不満の声を受けて改善だったのでしょうが、父親ほどの年齢の男性のもとへ若い女性が嫁がされるのは現実に起こっている闇を覆い隠すものだ、という意見も上がりました。

またジャスミンはディズニープリンセスの中でも、珍しくソロ曲を持たないプリンセスの一人で、今回の実写化で初めて、ソロ曲が作られました。
ディズニーは、リメイクするにあたり公開する時代に合わせて都度改善を模索していると思います。本作でジャスミンの描かれ方の変更はまさにこれに該当するでしょう。実写版『アラジン』でのアニメに比べて自分の意思でトップにたつという意思表示は2020年に向けての必要なアップデートだったのではないでしょうか。彼女のソロ曲が追加されたことは、作品にとってとても大きなプラスとなったと感じます。
しかしながらオリジナルからの変更への議論が出るということは、それだけオリジナル作品のジャスミンが多くの人々に長く愛されてきたことを象徴しているように思います。
実写版映画『アラジン』は、ディズニーのアニメ映画の実写版としては意外な監督による、名作の現代へのアップデートです。現代のスクリーン向けにアップデートされた鮮やかな色合いや物語の設定など、2020年に向けて語り直すにふさわしい一作となっていました。
各サイトのレビューサイトのスコア
本ページの情報は
時点のものです。
各サイトの最新スコアは各々のサイトにてご確認ください。
このページではDisneyPlus Jpで配信中のアラジンから執筆しました。
DisneyPlus Jpで配信されている「アラジン」のあらすじ、感想、評価を紹介しました。気になる方は、ぜひ下記URLのDisneyPlus Jpからチェックしてみてください!
DisneyPlus Jp アラジン他にもDisneyPlus Jpの作品レビューを書いています。
このページは
時点のものです。
最新の配信状況は
DisneyPlus Jpサイトにてご確認ください。