まず監督がいろいろ盛り込みすぎてまとめきれなかった感じがしました。 アリータのCGが凄くよくできていています。キャラもアクションもとくに戦闘とモーターボールのアクションシーンはワクワクしました。
- 原題
- Alita: Battle Angel
- 公式サイト
- https://www.20thcenturystudios.jp/movies/alitabattleangel
- 監督
- 登場人物
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- アリータ
-
Actor: ローサ・サラザール
クズ鉄の山で拾われたサイボーグの少女。記憶を失っている。
- ダイソン・イド
-
Actor: クリストフ・ヴァルツ
アイアンシティで病院を営むサイバネ医師。アリータを拾い、修理をした父親的存在。
- チレン
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Actor: ジェニファー・コネリー
イドの元妻で、ベクターの元で働く科学者。
- ヒューゴ
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Actor: キーアン・ジョンソン
イドの手伝いをしている青年。アリータの世話を焼いているうちに、惹かれあう。
- ベクター
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Actor: マハーシャラ・アリ
アイアンシティで一番のフィクサーでモーターボールのオーナー。
- 配給会社
- 制作会社
ここがおすすめ!
- アクションシーンと視覚効果がすごい
- モーションキャプチャーを用いての名演技
- 絶対にありそうな続編が気になる
あらすじ
天使が戦士に覚醒める――。世界65カ国でNO.1ヒット!『アバター』『タイタニック』のジェームズ・キャメロンが放つ革新的スペクタクル・アドベンチャー。 天空に浮かぶユートピア都市“ザレム”と、そこから排出された廃棄物が堆積する荒廃したクズ鉄町“アイアンシティ”。ある日、サイバー医師のイドはクズ鉄の山から少女の頭部を発見し、新しい機械の身体を与えアリータと名付ける。記憶を失ったままのアリータだったが、襲ってきた敵からイドを守るために戦った際、自分に驚異的な戦闘能力が備わっていることに気づいてしまう。彼女は、3
映画『アリータ:バトルエンジェル』日本公式サイト
本作の『アリータ:バトル・エンジェル』は、映画「スパイ・キッズ」シリーズやスター・ウォーズのスピンオフドラマ『マンダロリアン』などで知られるロバート・ロドリゲス監督がメガホンを取った、サイバーパンク・アクション映画になります。また本作でロドリゲス監督がタッグを組んだのは、『タイタニック』や『アバター』で知られるジェームズ・キャメロン氏。本作の世界観的には、「ターミネーター」シリーズのキャメロン氏、と呼ぶ方が良いかもしれませんね。木城ゆきと作の『銃夢』という日本のマンガが原作となっています。
火星の戦災孤児はいかにして機甲術の闘士となり、そこから追われることになってしまったのか!?
そしてZOTTの後、姿を消したガリィは、火星の大地に降り立つ。
謎の戦士・フラウXからのメッセージは何を意味しているのか。
過去と現在、陽子とガリィ。
ふたりの物語はやがて収束し、 その先には驚くべきビジョンが待ち受ける──。 SFアクションの金字塔『銃夢』シリーズの最終章『銃夢火星戦記』がついに開幕!!
目を見張るアクションシーンと視覚効果
本作で最も目を奪われるのは、視覚効果です。マンガの世界観を実写で表現するという、世界観の描写もさることながら、アクションシーンの視覚効果はまさに圧巻です。
『アリータ:バトル・エンジェル』は2563年が主な舞台となっており、近未来が描かれています。映画の冒頭、おなじみの「20世紀フォックス」のロゴが登場しますが、よく見ると朽ち果てた「26世紀フォックス」に変わっていて、製作者の粋なセンスを感じさせられます。地上のクズ鉄町アイアンシティと空中都市ザレムという二つの街が主に描かれているのですが、視覚効果によるこれらの街の表現が非常に巧みでした。
アイアンシティは現実世界でいうところのスラム街のような印象ですが、「クズ鉄」という名前なだけあって、スクラップ工場のような雰囲気もあり、その表現がうまいなあと感じました。対するザレムはハイテク版ラピュタのような感じで、見上げる構図が多かったのですが、アイアンシティとうまく対比されていたように思いました。ゲーム「FINAL FANTASY VII」に登場するミッドガルを思い出します。
そして、タイトルにも「バトル・エンジェル」とある通り、本作のメインはアリータによる戦闘シーンです。作中に何度か登場する「モーターボール」といわれる競技は、さながらローマ時代のコロッセオのような雰囲気です。原作ファンにも人気の高い場面なようで、制作陣の気合が伝わってくる仕上がりでした。サイボーグの滑らかな動きについつい、目を奪われてしまいました。このシーンは多くの人から高く評価されているようで、まさに納得でした。
ただ少し怖かったのが、サイボーグが切り刻まれるシーンが想像よりも多くて、なめらかすぎるその描写が個人的にはなかなかトラウマ級でした。
アリータの作り方がすごい
『アリータ:バトル・エンジェル』の主人公アリータはサイボーグの少女なわけですが、その作り方がとにかくすごいな、と映画を見ている間ずっと感じていました。主演のローサ・サラザールがモーションキャプチャーを用いて撮影したということで、公開当時に宣伝でその撮影風景を見たこともありますが、とにかく技術と演技力がすごい、の一言でした。
本作におけるCGで作られたアリータのビジュアルは常に議論されていて、彼女の大きな目を中心に否定的な意見が多いのです。これは筆者自身も初めてアリータをPVでみたときには、不気味の谷に近いかもしれないと感じました。ですが、本作を鑑賞して話が進むうちにサイボーグと人間が混在する作品なので、人間以上に人間的な心と温かみを持ったアリータがサイボーグであることを認識させるための、良い演出だったと思います。
アクションシーンでのモーションキャプチャーは、もちろんすごいのですが、ヒーロー映画などが多数あるせいか、ある程度の想像がつきます。けれども、本作ではアリータと彼女の創造主であるイドとのシーンだったり、ヒューごとの淡いロマンスのシーンだったりと、人間ドラマ的な場面も複数登場し、モーションキャプチャーを利用していても細かい表情から感情が伝わってくるのが、すごいなと思いました。
多くの人が気になる続編
『アリータ:バトル・エンジェル』を視聴して感じたのは、この作品があくまでも序章に過ぎない、ということです。原作漫画もある程度の長さのある連作作品ですが、本作はシリーズ作品として構想されていることは、本作を見れば明らかです。アリータの過去や、真の黒幕など、作中で触れているにもかかわらず明らかになっていない事象が複数ありました。その「におわせ」と考えられる場面には、大物俳優がキャスティングされていて、クレジットでは彼らの名前が伏せられています。作品を鑑賞している側からすると、とても気になる作り方になっています。これらの仕掛けは、絶対的に続編があることが前提となっているとしか思えません。
その影響からか、単体の作品として考えると、物語の展開は少し弱いかな、と思いました。プロットが甘めで、登場人物たちの目的意識にやや欠ける印象を与えますし、作中で明かされない部分が多々あるため、不完全燃焼感が否めないからです。キャラクターも深堀されきれておらず、彼らの背景を語る余地が存分にありそうなので、展開によってはスピンオフなどで補足しても良いのかもしれません。
現時点で、計画として『アリータ:バトル・エンジェル』の続編製作はどうやら進行しているようです。なので、是非この壮大な物語の全体を満足して楽しめるように、計画が現実になることを願っています。おそらく映画作りの技術もさらなる発展を遂げているでしょうから、パワーアップした視覚効果やアクションシーンなど、アリータの世界観を、首を長くして待ちたいと思います。
それまでは原作で予習をしておこうかと思います。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のアリータ:バトル・エンジェルから執筆しました。
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