大まかな世界観としてゲーム「タイタンフォール」やTVアニメ「翠星のガルガンティア」の世界観が近いと感じました。ロボットに乗るといってもいくつか種類があると思います。

無人のアーマーに乗るというのであれば、アニメ映画「アップルシード」のパワードアーマー。マトリックス３で活躍する「APU（アーマード・パーソナル・ユニット）」、アバターで登場する「AMP Amplified Mobility Platform」などなどがあります。

本作ではこのようなアーマードスーツにAIが搭載され、ジェニファー・ロペス演じるAI博士がバディを組んで、地球の危機を救う物語となっています。機械とのバトルに見ごたえがありますので、「タイタンフォール」などのゲームがお好きな方は、ゲームの世界を映画という映像作品にうまく落としこんでいるので、ゲームの主人公になった気分が味わえると思います。

「タイタンフォール」シリーズ – EA公式サイト

PC、ゲーム機、モバイルデバイス用ゲームの大手パブリッシャー、Electronic Artsが販売している「タイタンフォール」シリーズをご紹介します。

近未来のAI

本作の舞台は今から約20年後の2043年となっており、AIが今よりも身近な存在となっています。今でもGoogle HomeやAmazon Alexaによる音声操作で家電の操作ができますが、これよりもより進んだ技術となっており、ユーザーが興味があるテレビチャンネルの選択など、近未来の生活の様子が興味深いです。筆者ももテレビや照明の電源は音声操作しています。

そんな進んだ未来では人型のAIが登場しており、突如人類に対して反乱を起こすのが本作です。高度の進化したAIが人類に対して反乱を起こすのはよくあるテーマですね。見方によって敵であるAI「ハーラン」はAIの革命家と見れるかもしれません。これはネタバレになりますが人類に反旗を翻した理由はよくあり、もっと深堀りできなかったのかと思ってしまいます。

• 人類と戦争中（作品によっては人類が勝利）
  • ターミネーターシリーズ
• 人類の敗北に終わる
  • マトリックス（最新のマトリックス レザレクションズでは人類と共闘していました）
• 人類との和平か革命家の選択
  • ゲーム「デトロイト」
• 人類との平和への道を探る
  • TV「Vivy」
• 人類の勝利
  • 本作

ジェニファー・ロペスの一人芝居

本作の中盤移行はハーランが潜伏しているGR -39到着が舞台になります。そこからジェニファー・ロペスとAIスミスとの会話が終始続きますので実質一人芝居になりますね。

これは正直どうなんだろうと思ってしまいました。ずっとコクピットという小さい空間でジェニファー・ロペスのアップが続くので、あまり代わり映えがしないシーンが続いてしまいます。これらのシーンは彼女の機械の仲間との掛け合いなど笑える場面もありますが、これは本作をシリアスなアクション映画なのかバディ・コメディにしたいのか、わからなくなってしまう。

ただこれは過去の経験からずっとうちに閉じこもっていた彼女の心情を表しているのかもしれません。

Netflixの新たなる試み

本作はNetflixオリジナルでSFアクションとしてキャンペーンをうった割には、尖った作品ではなかったです。大部分は友好的なAIアシスタントと破滅的なAIがあり、これからのAIとどう向き合い対立であるにもかかわらず、AIに関する複雑な議論を掘り下げてはいない印象でした。

筆者は最近だと「ザ・クリエイター」という作品を鑑賞しました。この作品とどうしても比べてもAIに対しての深堀りが浅くなり、あくまで流行っているからAIを題材にしてしまっている印象です。

AIとどう向き合うのか – ザ・クリエイター／創造者

2014 のGODZILLA ゴジラやスターウォーズローグ・ワンでおなじみのギャレス・エドワーズ監督作品です。ギャレス・エドワーズ監督らしい作品となっており、大人と子どもがひたすら未開の地を旅します。この流れはモンスターズ/地球外生命体に近い雰囲気をかもしだしていました。

そしてアクションとしてラストに進むにつれ退屈に感じてしまいました。特に敵役であるハーランは恐ろしいとは感じなかった。序盤で登場したAI兵士が印象深い尋問とアトラスに対しで襲いかかるのに、最後のシーンがどこかマーベルを感じてしまいました。

NetflixのAI関連の作品だと「Jung_E」「PLUTO」など、SFやAIの未来の可能性を真摯に描いた映画は多々ある中で、アトラスは本作は何が特徴かをと言われれば何が良かったのかがわからないです。あるとすればエンタメの作品としてコメディタッチであり親しみやすいので、深いことを考えずに楽しめました。