[本格的なアクション邦画]ゴールデンカムイ

10か月 ago

4.2

本当によくできた漫画実写化な作品となっていました!漫画は全31巻にわたる長編な作品となっており今作は3巻までの序盤となります。原作の濃い世界観とキャラクターともに再現されていました。

原題
Golden Kamuy
公式サイト
https://kamuy-movie.com/
監督
登場人物
杉元 佐一

Actor: 山﨑賢人

日露戦争で目覚ましい武功をあげ、その戦いぶりから「不死身の杉本」と呼ばれる元陸軍兵。

アシリパ

Actor: 山田 杏奈

北の大地を生き抜く知恵を優れた狩猟技術をもつアイヌの少女。アイヌの埋蔵金を強奪した男に父を殺されている。

鶴見篤四郎

Actor: 玉木 宏

陸銀最強と謳われる第7師団の中尉。北海道制服のために近海を狙う。

土方歳三

Actor: 舘 ひろし

水らの野望実現のため金塊を狙う、元新選組・鬼の副長。

白石由竹

Actor: 矢本 悠馬

”脱獄王”の異名を持つ天才脱獄犯。

配給会社
制作会社

ここがおすすめ!

  • 冒頭の203高地の戦いだけでも今作の凄さが伝わります!
  • 漫画の実写化になりますが、コスプレ感がなくうまい感じにオリジナルキャラを醸し出しています!
  • アクション、ギャク、北海道の背景。すべてが演出がすばらしい!

あらすじ

舞台は気高き北の大地・北海道、時代は、激動の明治末期―。アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。気高き北の大地を舞台に、三つ巴の埋蔵金争奪!サバイバル・バトルが今、始まる―――!!

公式サイトより

冒頭からレベルの高いアクションだと感じさせられます!

冒頭は日露戦争での激戦地であり、”不死身の杉本”が誕生した二〇三高地の激戦から始まります。そしてこのアクションシーンで今作の迫力と世界観の作り込みに引き込まれました。

このようなアクションシーンは久しぶりに観ました。大人数でのアクションだとCGを使って派手さを出さずに人対人で肉弾戦に重きをおいていました。鑑賞時の衝撃でいうならスティーブン・スピルバーグ監督映画「プライベート・ライアン」と同じくらいの衝撃があります。プライベート・ライアンよりもエンタメのアクションが強めですね。

これはこの激戦が、この作品に登場するほとんどのキャラクターにとってのトラウマであり、金塊を求める理由になっているからだと思われます。

二〇三高地は杉本達に日本兵が突撃から始まり、ロシア兵の塹壕に向かいます。このシーンは杉本だけではなく尾形や谷垣も登場していました。

実写版ならではの魅力が満載

今作は野田サトル氏の「ゴールデンカムイ (ヤングジャンプコミックス)」を実写化したものになります。

アニメ化もしており現在第4期であり原作の25巻までをアニメ化しています

DMM TV

本作は明治時代の後期の北海道を舞台に、日露戦争から帰還した杉元佐一と、アイヌの少女アシリパが、隠されたアイヌの埋蔵金を追うという物語になります。史実を舞台しながらエンターテインメント要素を加えた「巨額の埋蔵金を探すアクションアドベンチャー」となっています。そしてアクション映画だけではなくアイヌや北海道の食文化が豊富に描かれおり、食材や料理に対する情熱や美味しさそして食への感謝を伝えています。また実際の歴史的背景を元にしたストーリー展開があり、架空の物語が現実の歴史とリンクしています。

これらの原作の魅了を映画という実写化でも遜色なく再現されています。原作に登場する主人公である杉本の「不死身の杉本」と呼ばれる強さと、金塊を目指す動機や時折見せる心の繊細な一面。であったり、アシリパの北海道に生きるアイヌとして北海道に生きる動植物との触れ合いや美味しい食事を取るときに見せる可愛らしさ、他にも登場するキャラクター達をそれぞれの役者の皆さんが引き立てていました。特に印象深かったのは第7師団を率いる鶴見中尉を演じる玉木 宏さん!

ビジュアルもさることながら狂気じみた迫力と笑みが、バットマンのジョーカーに似たカリスマ的と狂気を併せ持つキャラクターを演じいると思いました!

また今作の舞台である凍てつく北海道の寒さや、容赦ない風、雪を踏みしめる音など、触感を刺激してきて見ているだけで寒さを感じてきてしまいます。

UnsplashKWON YOUNが撮影した写真

最新のデジタル技術

今作の制作を担当したのは実写「キングダム」と同じくCREDEUSになります。そしてVFXプロダクション、Spade&Co.です。

これが本当にすごい!杉本に襲いかかるフルCGのヒグマは、映画「レヴェナント: 蘇えりし者」で主人公のと同じレオナルド・ディカプリオに遅いかかるグリズリー(ヒグマ)を思わず思い出すほどの迫力とリアリティがあります。

レタラは思わず抱きしめたくなるくらい毛の質感や、撫でたくなるぐらい表情が豊かでした。

(C) 野田サトル/集英社 (C) 2024 映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

メイキングをみるとCGとアニマトロニクスと合わさったものかな

最近だと白組の『ゴジラ-1.0』が大ヒットして『ゴールデンカムイ』や『キングダム』のようなVFXを駆使した作品が増えていけばよいなと思います。今作も『ゴジラ-1.0』ぐらいの海外でも評価され、日本の技術が改めて評価してほしいと思います。

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本ページの情報は 時点のものです。
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