2024年春アニメ、ドラマ(2024/4 ~ 2024/6)

筆者の2024年春アニメとドラマを鑑賞した作品の一言まとめ。

Disney プラスやNetflixのオリジナルなドラマで良作なものがありました。特にDisney プラスで独占配信された「SHOGUN」が印象的でした。本当に日本の時代劇をリスペクトしていて、日本でもこんな作作品は制作できないのではないかな。

どれも配信タイトルになります。

アニメ

ダンジョン飯:第1期第2シーズン(DMM TVにて配信中)

九井諒子先生によるダンジョンに住まう魔物を使っていかに料理をするファンタジー作品で、冬から続く第2シーズンになります。

第1シーズンのレッドドラゴンから妹・ファリンを救い出した冒険者のライオス一行。ただファリンは魔物化しており、ファリンを助け出すという目標は達成されず。“狂乱の魔術師”を打ち倒し、絶対にファリンを助け出す!という新しい目標を立てダンジョンの最奥で進んでいく。

原作だと5巻「シーサーペント前編」から9巻「地下1階にて」までとなっています。

前作からの相変わらずTRIGGERのコミカルな場面が多々ある中で、「グリフィンのスープ」でセンシのシリアスなストーリーもあったりとこれまでとは違った雰囲気も味わえます。まあそのあとのダンプリングで一気にコミカルになりやっぱりダンジョン飯だなと思ってしまう。

このセンシはずるい!

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会
©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

第2期も発表され今後も楽しみな作品です。


怪獣8号:第1期(DMM TVにて配信中)

少年ジャンプ+にて連載中の松本直也先生のバトルマンガが原作のアニメです。

制作がかなり豪華であり、「攻殻機動隊」や「天国大魔境」のProduction IGで美術や怪獣デザイン&ワークスには、庵野監督が立ち上げたスタジオカラーです。

怪獣のCGデザインと防衛隊員たちとのバトルは流石であり、劇場版のクォリティとなっていました。これをみると迫力があり、立川基地襲撃の大怪獣の絶望感や保科副隊長と隊員達との連携と隊長の強さ、8号の型破り感も、原作以上に表現できていると思います。

そしてOPは今季で一番好きな映像でした。これは他のアニメではなく怪獣8号のMVを観ているようでした。

狼と香辛料 第1シーズン(DMM TVにて配信中)

支倉凍砂先生のライトノベル。いまは続編の狼と羊皮紙が連載中です。アニメ化は2008年にもアニメ化されています。今回はイラストの文倉十先生に近い感じとなっていました。


旧作と同じキャストでやっており大まかな話はほぼ同じであり、絵が美しい作品です。ストーリーはほぼ同じなのですが、結構駆け足感がありました。これは予算の関係なのか、最後までやりきるぞというスタッフの意気込みなのかもしれません。

始まりがミューリとの会話なので原作の完結までアニメ化するのかもしれません。それだと2シーズンでは足りないかも。

第1シーズンのOPがHana Hopeさんの「旅のゆくえ」。Hana Hopeさんは今年17歳ということに驚き!

ゆるキャン△第3シーズン(DMM TVにて配信中)

キャンプブームの筆頭であるゆるキャンもついにシーズン3です。内容は漫画10~14巻になります。


シーズン1とシーズン2は制作会社がC-Stationだったのに対して、3シーズンはエイトビットとなっています。

エイトビットは転生したらスライムだった件やヤマノススメを制作している会社になります。とくにヤマノススメを制作しているだけあって、山の描写がきれいでありこれだけでアートワークを出せるのではないかと思わせるほどでした。

作品全体もこれまでと変わらずゆる~く見れるので、ひたすら旅アニメとして聖地巡礼としつつ旅をしたくなるアニメでした。

バーテンダー 神のグラス(DMM TVにて配信中)

バーテンダーにフォーカスしたお仕事アニメでお酒の飲み方や種類が覚えられました。1話完結型で1話1話仕事や人生で立ち止まったときに粋なバーテンダーから助言をもらう話となっていました。


単なるお酒のアニメではなく人生の教訓などが話のところどころにあるので、大人なアニメでした。バーテンダーというタイトルだけあって、バーで出されるそれぞれのカクテルなどのお酒の知識が豊富であり、今度バーに行ったら飲みたくなります。

筆者はウィスキーが好きなのでEDに流れる背景に知っている銘柄があると注目してしまいました。サントリーの有名銘柄は全部ありました。

この素晴らしい世界に祝福を! 第3シーズン(DMM TVにて配信中)

このすばもついに3シーズン目で、いつものメンバーが帰ってきた感じがありました。どんなにシリアスであろう展開でも、最終的には絶対にシリアスな展開にならないところがこのすばです(最後バニルは悪魔的でこのシーンだけホラー感があり悪魔なのだなと実感)。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(DMM TVにて配信中)

小説家になろうがもとで現在は「マガジンポケット」(講談社)にて連載中。

コミカライズの作画が凄まじくアニメ化だとどうなるのかと思っていたらなかなか良かった。魔術のエフェクトがきれいであり力が入っていることが伝わってきました。

話全体はよくある転生もので、転生したら魔力めちゃある第7王子に転生したチート系であり、よくある転生ものでした。ただ悪役がなかなか良い味を出しており、特にラストの戦いは主人公を含めて仲間たちすべてのバトルに見応えがありました。

戦隊大失格(Disney Plusにて配信中 )

『週刊少年マガジン』(講談社)で春場ねぎ先生の漫画原作をアニメ化。

近いものだとAmazon プライム・ビデオで配信中の「ザ・ボーイズ (テレビドラマ)」が近いかなと思いました。

スーパー戦隊でヒール側をアニメ化したような内容であり、やられ役のとあるヒールがヒーロー側の戦隊潜入して戦う異色のストーリー。スーパーヒーローでありながら、ヒーローは全員結構裏の顔がありところどころで裏切りや、思わぬ連携などの意表をついたシナリオは面白いです。

ただキャラが多い。。。

メインのヒーローが5人。そのヒーローに副隊長と序列隊員と予備隊員。これに悪役も多数いるので、キャラの深堀りは少ない感じがしました。メインビジュアルでは収まり切らないです。

ファブル(Disney Plusにて配信中 )

『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて南勝久先生が現在シーズン2を連載中です。

ファブルはアニメ化の前に岡田准一主演で実写映画もされている作品です。

実写化されたあとにアニメ化した結構珍しい作品となっています。実写の映画面白く、とくにアクションが秀逸でまるでジョン・ウィックの日本版のようでした。そしてこのアニメはアクションよりはコメディに重点を置いた作品でした。

どちらかというと殺し屋の物語というよりヤクザの抗争がメインでした。筆者は実写化を鑑賞済で、岡田准一さんと比べてとくに話し方が結構ゆっくりで違和感をもちました。ただこの話し方はより原作よりなのかもしれません。

TVアニメ『マイホームヒーロー』の雰囲気に近いため、実写のようなアクションを期待するとがっかりするかもしれません。

ドラマ

SHOGUN 将軍(Disney Plusで独占配信中)

Disney プラスで独占配信された本格時代劇。もとはジェームズ・クラヴェルの1975年の小説『将軍』(Shōgun)が原作です。1980年にもリチャード・チェンバレン主演で「将軍 SHŌGUN」としてドラマ化されています。


本作は真田広之主演であり、真田広之がプロデュースしていて日本人である筆者がみても遜色なく日本が舞台です。海外で制作されているにもかかわらず日本の制作会社が制作されたのではないかと思わせるほど、舞台美術や各々の役者の演技が素晴らしいの一言につきます。

海外で日本が舞台だとツッコミどころ多い作品が多い中で、本作はどれをとっても日本です!

内容は戦国時代の徳川家康をインスパイアされており、徳川家康と5大老の対立が主なストーリーとなっています。そして内容はゲームオブスローンズで、全体な雰囲気はウィンターフェルで結構薄暗いです。人同士の諜報や家同士の確執、対立がメインになっており、アクションは少なめです。

ラストまでずっとおもしろく一気見してしまいます。特にラスト3話から衝撃のシーンの連続で時代劇の面白さを改めて知るドラマとなりました。

三体(Netflixで独占配信中)

SF作家劉慈欣による長編SF小説原作をNetflixがオリジナルドラマ化。ほかにもテンセントバージョンがあります。結構元の原作から大幅に改変されている印象でした。原作だと舞台はずっと中国の「紅岸基地」だった気がしたのを舞台をイギリスに変更していました。

正直よく文化大革命の悲惨なシーンを描いたな。


原作を忠実に再現しているドラマではなく、原作からリスペクトされたほぼオリジナルなドラマという印象です。

VRに入った世界の映像に重厚感があって、すごく見応えがあります。そしてところどころ入る物理学なシーンは難しいです。こういったところはフィクションな世界をいかに現実の科学技術で成し遂げるかを語るのはSF好きにはたまらないかもしれません。筆者は脳フル回転でした。