紳士と暴力がおりなすスタイリッシュアクション – キングスマン

3か月 ago

4.1

007のおふざけ感がいい感じでした。 イギリスの階級社会がいまいちわかりませんが、 基本は、その低階級の若者がとある縁からキングスマンの試験を受けることになり、そこからの成長を描くものです。

原題
Kingsman: The Secret Service
公式サイト
http://kingsman-movie.jp/
監督
登場人物
ゲイリー・“エグジー”・アンウィン

Actor: タロン・エガートン

優れた能力を持つ不良少年。心配性の母を持つ。ハリーによってキングスマンにスカウトされ候補生となる。

ハリー・ハート

Actor: コリン・ファース

キングスマンの優秀なスパイ。コードネームはガラハッド。過去にエグジーの父親をスカウトしたことがある。

リッチモンド・ヴァレンタイン

Actor: サミュエル・L・ジャクソン

IT長者の大富豪。環境問題への関心が高く、血を見ると吐く。陰で恐ろしい計画を企んでいる。

マーリン

Actor: マーク・ストロング

キングスマンの補佐をする男性。厳しくも頼りになる存在。マーリンはコードネーム。

アーサー

Actor: マイケル・ケイン

キングスマンのリーダー。キングスマンは上流階級であるべきだと考えている。アーサーはコードネームで、本名はチェスター・キング。

配給会社

ここがおすすめ!

  • 誰もが憧かれるスパイツールの数々
  • 感動の師弟物語
  • 観客を惹きつけるユーモア

あらすじ

ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テーラー店“キングスマン”の実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!17年前に父を亡くし、無職のままロンドンで母と暮らすエグジー。彼の前にある日、ブリティッシュ・スーツに身を包んだハリーと名乗る紳士が現れる。高級テーラー「キングスマン」の仕立て職人であるハリー、だがその裏の顔は秘密裏に活動する国際諜報機関「キングスマン」のエリートスパイだった。かつて同僚だったエグジーの父に命を救われたハリーは、エグジーを「キングスマン」の新人候補としてスカウトする。エグジー

ソニーピクチャーズ公式サイト

コミックを原作とした映画『キングスマン』は、2014年に劇場公開されるや否や、世界中で大人気となりました。全世界興行収入4億1400ドル以上を記録した本作は、メガホンを取ったマシュー・ヴォーン監督史上最高益を記録しています。映画の世界的大ヒットを受けて続編映画やドラマシリーズが計画されるなど、フランチャイズシリーズとしての展開を見せるほどにまで発展しました。

誰もが欲しくなってしまう、スパイグッズたち

映画『キングスマン』は、表面上は紳士的に振る舞いつつも、向こう見ずなスパイとして活躍する点にあります。その紳士らしさを演出するのに欠かせないのが、スタイリッシュなスパイグッズたちです。一見、ただのテーラーのように思えるキングスマンのアジトには、こちらも一見すると普通の紳士服関連アイテムにしか見えないグッズがずらりと並びます。スーツや眼鏡、傘、オックスフォードシューズ、ライター、ペンなど、紳士が持つのに違和感のない品物たちですが、それぞれが実はスパイの秘密兵器になっている、というシーンはまさに圧巻です。これは一つ一つ新しい武器が登場するたびにワクワクしてしまい欲しくなってしまいます。

これらのアイテムが駆使されて繰り広げられるアクションシーンも圧巻です。スタイリッシュでありながらも暴れ方はなかなかなもので、相手を武器で威圧・制圧するのではなく、理論と小道具で確実に相手を仕留めるセンスは『キングスマン』だからこそといった感じです。恐らく、全員がお気に入りのシーンとして選ぶであろう、

とくに”Manners maketh man”(マナーが 作るんだ 人を)のあとバーで繰り広げられるバトルシーンは、多くの人が実際にまねしてみたくなるほどの完成度の高さです。特徴的なセリフだけでなく、傘でウイスキーグラスを投げる場面や、その傘がシールドになる場面は誰もが憧れるのではないでしょうか。紳士を売りにしているシリーズだからこそ成せる、まさに『キングスマン』を象徴するシーンです。

エグジーの成長とハリーとの絆

映画『キングスマン』の予告やポスターを見た人の多くはこう思うのではないでしょうか、「主演はコリン・ファースで、主人公は彼が演じるハリーだ」。しかしながら本作の主人公はエグジーという青年であり、主演もエグジー役のタロン・エジャトンです。これは小さな驚きポイントでした。しかし物語の展開を考えると、これ以外のやり方はなかっただろうなと思います。無名の俳優に、知名度が高くない大作の主演を任せることはリスキーではありますが、本作では賭けに勝ったと言えるでしょう。

これはアニメ「パリピ孔明」にも似た印象を受けました。こちらもビジュアルからだと孔明が主役だと思っていたら、英子という女の子が主役でこの英子の成長譚がメインであり、キングスマンもエグジーがスパイ学校に通いながら、一人前のスパイになる成長譚となっています。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

そんなエグジーの成長を描いた本作ですが、アクションへの評価もさることながら、彼と師匠であるハリーとの関係がまた、多くの人の心を掴んだといえます。父親をほとんど知らないエグジーにとって、ハリーは父親に変わるような存在でした。彼を導き、育て上げていきます。時には厳しいミッションも課しますが、それがまたエグジーの成長にもつながっていきます。映画の終わりにはすっかり紳士なスパイの姿がなじみ、お姫様まで助けてまさに輝く鎧に身を包んだような存在へまで成長したエグジー。労働者階級からその立場にまでステップアップしていく様は、さながら男性版『マイ・フェア・レディ』のようにも映ります。スタイリッシュなアクションだけでなく、このように一人の青年の成長物語としてもしっかり機能している点も、本作の大きな魅力だと思います。

AIで作成したイメージ画像

全編にちりばめられたユーモアの数々

映画『キングスマン』の魅力は、アクションやドラマだけではありません。本作はブラック・コメディ映画としても機能しています。決してアメリカ的な笑いではなく、あくまでも英国的な笑いを貫いているのが、『キングスマン』らしさと言えるでしょう。

そして英国のスパイといえば、誰もが思い浮かべるのが「007」シリーズのジェームズ・ボンドでしょう。本作では至る所にボンドのパロディがちりばめられており、「007」好きの人々であればクスリと来てしまう部分がたくさん登場しています。特に、エグジーの犬であるJBのくだりが私はお気に入りです。また、マティーニのパロディは誰もがクスクスと思わず笑ってしまう演出でした。

それ以外にも、『キングスマン』という組織のコードネームはすべてアーサー王伝説から取られていることをはじめとして、アーサー王伝説に関するパロディも複数登場しています。また、『キングスマン』という名前がおそらくマザー・グースから取られているからなのか、マザー・グース系のジョークも登場していました。この辺りは、英国の伝承ものに詳しい人のツボにがっつりとハマる演出だったでしょう。

さらに、英国とアメリカの対比ネタも存分に登場します。本作のヴィランであるサミュエル・L・ジャクソンが演じるヴァレンタインはまさに近年の胡散臭いアメリカのIT長者を体現しており、彼が登場するシーンほとんどでこの二国間の文化の対立がブラックユーモアとして描かれています。特にイギリス第二の国家として有名な、エドガーの『威風堂々』が流れていた場面は、そう来たか!と驚かされる演出で、まさに英国人のコメディセンスを見せつけられたと感じたと同時に、アメリカ人はこれをどのような気持ちで見ているんだろう、と疑問に思わざるを得ませんでした。

アクション、スタイリッシュさ、ユーモア、そしてドラマなど英国らしさを存分に詰め込んだ、スパイ映画『キングスマン』。一度ハマると何度でも見たくなるような、クセになる一作です。まだご覧になっていない方にはぜひ、一度で良いから味わっていただきたい一作です。

スタイリッシュなアクション

アクションはガン・フーよりはガンカタに近いです。様々な007ばりのギミック、なんでか傘がメイン武器で靴やペンがサブ武器として戦いそれが飽きさせません。
一番の見どころは主人公の先生てきなハリー役のコリン・ファースが、アメリカの教会で暴走するシーンでした。いや~久しぶりに目が離せないアクションシーンでした。テンポの良さとノリノリの音楽で本来はスプリッター映画ばりのぐろいシーンが、爽快+ワクワクしてしまいました。

Did you use tricky editing or special effects to string the long takes together?(シーンを編集するのに特殊効果をしようしたのですか?)

It’s all for real. I didn’t want any wirework. (すべて本物です。ワイヤーアクションを使いたくなかった。)
https://ippento.com/kingsman-church-scene

ただ悪ふざけもよいと思いますが、最後のパーティーシーンはちょっと…あれは金持ちみんな死ねなんですかね。ブラックユーモアをきかせたつもりだと思いますが、やりすぎでしょ。

キレッキレのアクションと爽快な中でもスローモーションを組み合わせて飽きさせず。最後の決めポーズ。見せ方がとてもうまいのでこの作品の監督のセンスに脱帽する作品でした。

各サイトのレビューサイトのスコア

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このページではDisneyPlus Jpで配信中のキングスマンから執筆しました。

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DisneyPlus Jp キングスマン

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