美しい情景を舞台に豪華なキャストでミステリー事件 – オリエント急行殺人事件

3週間 ago

3.0

イスタンブールを起点に美しいパノラマシーン、蒸気機関車の豪華さ、そんな美しい情景を楽しみながら殺人事件がおこる。 吹雪のなかでおこった密室殺人事件。犯人は必ずこの中にいるなかで殺人事件を解いていく。 しかしながら登場人物が多い。

原題
Murder on the Orient Express
公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/orient-movie
監督
登場人物
エルキュール・ポアロ

Actor: ケネス・ブラナー

いぎりすでかつやくする、ベルギー人の私立探偵。灰色の頭脳の持ち主。長い口髭が特徴。

ドラゴミロフ公爵夫人

Actor: ジュディ・デンチ

亡命ロシア貴族の老婦人。富豪。愛犬を連れて列車に乗っている。ヒルデガルデ・シュミットという使用人を同行させている。

エドワード・ラチェット

Actor: ジョニー・デップ

アメリカ人の美術商人。贋作を売りつけたことが発覚し、現在危機に瀕している。客室に一人でいるところを、密室にもかかわらず殺害される。

キャロライン・ハバード夫人

Actor: ミシェル・ファイファー

アメリカ人の未亡人。とても陽気で明るい人物。ラチェットの隣の部屋に泊まっており、彼が殺害された夜、犯人と思しき男が侵入してきたと証言する。

メアリー・デブナム

Actor: デイジー・リドリー

イギリス人の家庭教師。ポアロとは列車に乗る前に出合う。若いけれども冷静で聡明。

配給会社
制作会社

ここがおすすめ!

  • ブラナー版ポアロ、始まりの一作
  • 驚くほど豪華なキャスト陣
  • 不朽の名作をブラナーらしくスタイリッシュに演出

あらすじ

全世界大ヒット、傑作ミステリーを超豪華キャストで描くゴージャスなエンターテイメント!オールスター・キャスト大集結。世界一の名探偵、ポアロをケネス・ブラナーが演じ、乗客にはジョニー・デップ、デイジー・リドリー、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ミシェル・ファイファー、ウィレム・デフォーをはじめとする豪華スターたちが競演。世界的に有名なミステリー小説の傑作を映画化! 列車内で起きた殺人事件――。容疑者は乗客全員。エルサレムで事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロは、イギリスでの事件解決を依頼され、急遽、豪

公式ウェブサイト

「ミステリの女王」の異名で世界中に愛され続ける、作家のアガサ・クリスティ―。彼女が生み出した名探偵の一人であるエルキュール・ポアロは、世界的に最も知られる探偵の一人ではないでしょうか。そしてこれまで多くの役者が演じてきたそのポアロを新たに演じたのは、ケネス・ブラナーです。そして本作の監督でもあります。「ローレンス・オリヴィエの再来」とも名高いブラナーが再構築したポワロ像、そして新たに世に届けることとなったクリスティーの名作である「オリエント急行殺人事件」を執筆しました。

これまでの「オリエント急行殺人事件」

原作小説


アルバート・フィニー版


デヴィッド・スーシェ版


ブラナー版ポアロはここに始まる

映画『オリエント急行殺人事件』は、ブラナーが自らメガホンを取り、自ら主演を務めるプロジェクトの第1弾です。原作があまりにも有名すぎる点に加えて、既にヒットした映画版も存在していたことから、21世紀での再映画化の意義と共に大きな注目を集めていました。批評家からの評価は決してずば抜けてよいものではありませんでしたが、予想を超える興行収入を叩き出したことなどから、後に正式なシリーズ化にこぎつけました。本作はそんな「ブラナー版ポアロ」シリーズの第1作目となります。

  • 予算: $5500万ドル
  • 世界興行収入: 約3.5億ドル

クリスティーの作品といえば『オリエント急行の殺人』が思いつくくらいの有名作品の映画化であり、その上あのポアロを自らの監督作品で演じるのは、なかなかにハードルの高い仕事のように思えました。しかし、それをあのケネス・ブラナーがやろうとしているとなれば、話は別でしょう。彼はこれまで何度も、自らが監督する作品で主演を務めています。それも、映画だけではなく舞台作品でも同様に行っています。その上、彼が主に携わってきたのは世界的に著名なイギリス人劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品が中心です・否が応でも他の作品と比較される題材に挑み続けてきました。そんな彼が同じくイギリスを代表するミステリ作家の代表作に挑むのは、もはや必然といえるのかもしれません。

そんなブラナー演じるポワロの特徴の一つが、歴代のポアロと比較して最も大きなひげです。ひげはポアロにとっての隠れ蓑である、という独自の解釈に基づいた大胆な演出ですが、この大胆さがブラナーらしさを物語っているように思います。

これまでのケネス・ブラナーが役者兼監督作品一覧

ヘンリー5世(HENRY V)

シェイクスピアの戯曲『ヘンリー五世』をケネス・ブラナーが監督・主演(ヘンリー5世)を演じた映画。

愛と死の間で(DEAD AGAIN

主演であるマイク・チャーチ / ローマン・ストラウスを演じつつ監督作品。ハリウッド・デビュー作。

から騒ぎ(Much Ado About Nothing

シェイクスピアの『空騒ぎ』の映画化作品。主演ベネディック役兼、監督作品。

フランケンシュタイン(Frankenstein

フランシス・フォード・コッポラが『ドラキュラ』(1992)に続いて制作した古典ホラー作品。主演ヴィクター・フランケンシュタイン役兼、監督。

ハムレット(Hamlet)

ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ハムレット』を、上映時間が4時間を越える映画となる。

主演ハムレット役兼、監督。

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恋の骨折り損(Love’s Labour’s Lost)

シェイクスピアの戯曲『恋の骨折り損』の映画化であり、舞台は第二次世界大戦直前の1939年に設定。ミュージカル仕立てになっている。

主演ビローン役兼、監督。

エージェント:ライアン(Jack Ryan: Shadow Recruit)

ジャック・ライアンの映画作品とし5作目である。

ヴィクトル・チェレヴィン役兼、監督

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豪華な実力派が勢ぞろい

映画『オリエント急行殺人事件』には、非常に豪華な出演者が集結しています。映像の世界で活躍し今を時めく俳優を起用するのと同時に、舞台などで着実な実績を積んだ実力派の俳優陣が起用されるのは、「ブラナー版ポアロ」の特徴の一つといえるでしょう。

中でも、キーマンであるエドワード・ラチェット役にジョニー・デップを起用したことはブラナーの功績の一つだと思います。登場シーンはとても少ないものの、非常に印象的に残る演技をしていて作品に説得力が加わっていました。出演時間が短いためか、デップがこの役を引き受けたことに驚く人も多かったようです。彼は出演時間に長さに関わらず出演の意味を重視しているように思うので、それだけ本作における自分の役割の重要性を理解していたのだろう考えてしまいました。

ドラゴミロフ公爵夫人役にデイム・ジュディ・デンチが出演しているのは、ブラナーとデンチの信頼関係の強さを感じさせます。デンチはブラナー作品の常連で、映画と舞台共に数多くの作品でタッグを組んできました。本作を成功させてシリーズ化を期待するブラナーにとって、本作は大きなプロジェクトの出発点です。信頼のおけるデンチに出演してもらうことは、彼にとって心強かったことでしょう。デンチ自身も、圧巻の演技で本作に深みをもたらしていました。

前述しましたリストの中だとヘンリー五世のクイックリー役やから騒ぎのエリノア夫人役があります。

さらに、本作のヒロイン的な立ち位置として、ブラナーはデイジー・リドリーを起用しました。「スター・ウォーズ」シリーズのエピソード7から9までのレイ役として主演で一気に注目を集めた彼女は、公開された2017年当時はまだスターウォーズ以外の作品での活躍がまだ少ない状況でした。彼女のようなイギリスの若手注目女優を起用するのも、ブラナーらしいポイントだと思えます。他にもキャスティングでは全体的に多様性を重んじており、ペネロペ・クルスが演じる役は原作から変更されているなど、ブラナーらしい演出が出演陣からも垣間見えたと思います。

ブラナーらしい、スタイリッシュなクリスティー

映画『オリエント急行殺人事件』では、他にもブラナーらしい演出が光っていました。一例としてポアロが鏡に映る自分を見つめ返すシーンがあります。鏡の演出は多くの監督が使用する技法ではありますが、ブラナーは自身が監督する作品で非常に多くこの演出を使用しています。またブラナーは画作りにもこだわりを持っている監督だと言えます。影絵として切り取ることができるような、美しい影の作り方も特徴の一つです。また、本作の終盤で一同が横並びとなる場面は、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画『最後の晩餐』を模した構図を取っています。この演出は、本作の冒頭が嘆きの壁から始まったことと重なるのでしょうが、このような絵画的な画の作り方もまた、ブラナーらしい演出といえるでしょう。

あまりにも有名すぎる本作では、ミステリとしての作り直しは非常に困難です。そこで、あえてミステリ色を薄めて、ビジュアル面でのスタイリッシュさや、絵画との組み合わせによる新たな解釈を付け加えた作品として、ブラナーは本作を再構築したのではないでしょうか。

しかしながら登場人物とそれぞれの背景が説明不足を感じました。13話構成ぐらいのドラマなら把握できるかもしれないが、2時間ではそれぞれがどういう立場のどんな人物でなのかを結びつけるのは難しかったです。これが12話のドラマだと違ったかもしれません。ある程度原作小説を読んでおくことをオススメします。

けれども有名すぎる不朽の名作を、新たに映画化した『オリエント急行殺人事件』はブラナーらしい演出とキャスティングで、好評を博した本作は、のちにシリーズ化されて成功を収めています。その始まりとなりえますので、名作ミステリーの新たな作品味わい方としてオススメ作品となっていました。

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このページではDisneyPlus Jpで配信中のオリエント急行殺人事件から執筆しました。

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