ファンタジー要素が満載であり、ハリーポッター的な世界観で楽しめました。 若干子供向けなかな?難しいことを考えず頭空っぽにしてみれてわくわくする楽しめるひとときが過ごせました。
- 原題
- Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief
- 公式サイト
- https://www.20thcenturystudios.jp/movies/percy
- 監督
- 登場人物
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- パーシー・ジャクソン
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Actor: ローガン・ラーマン
主人公。ポセイドンの息子。ADHDや難読症の特徴を持ち、学校では問題児扱いされていた。ポセイドンと共鳴する部分があり、徐々に水を操れるようになっていく。
- グローバー・アンダーウッド
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Actor: ブランドン・T・ジャクソン
半ヒト半ヤギのサテュロス。パーシーの親友。明るい性格だが、臆病な一面もある。
- アナベス・チェイス
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Actor: アレクサンドラ・ダダリオ
アテネの娘。勇敢で正義感が強い。気が強く、戦闘能力にたけている。パーシーに対して強い感情を抱いている。
- ブルナー先生 / ケイローン
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Actor: ピアース・ブロスナン
ケンタウロス族の賢者。車いすに乗り人間に擬態してパーシーの様子を見守っていた。ハーフ訓練所では指導者である。
- ゼウス
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Actor: ショーン・ビーン
神々の父にして全能神。自身の稲妻をパーシーが盗んだと疑い、怒りに燃えている。
- 配給会社
- 制作会社
ここがおすすめ!
- ギリシャ神話をベースにした物語
- アメリカを横断するロードムービー
- 問題児からヒーローへの転身
あらすじ
ギリシアの神々が時空を超えて現代によみがえる!『ハリー・ポッター』の監督が描く奇想天外アクション・アドベンチャー!! 17歳のパーシー・ジャクソンは、学校に溶けこめずに悩む、ごく普通の少年。しかし彼には水を自在に操れる、不思議な能力が備わっていた。彼は、神と人間との間に生まれた半神半人<デミゴッド>だったのだ――。神々の最強の武器<ゼウスの稲妻>を盗んだ疑いを晴らすため、そして冥界にさらわれた最愛の母を助けるため、仲間とともに旅に出るパーシー。まだ見ぬ偉大な神――父への複雑な想いを胸に、勇気と不思議に満ちた
公式ウェブサイト
大人気のファンタジー小説「パーシー・ジャクソンとオリンパスの神々」は、2005年に第1作が発売されて以降、大人気を博しました。この人気小説の第1巻「盗まれた雷撃」を映画化した作品が、2010年に公開され今回執筆しました映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」です。
ギリシャ神話をベースにした青春物語
映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」は、タイトルからも分かる通りギリシャ神話をベースにしており、主人公であるパーシー・ジャクソンを取り巻く物語が展開されます。ギリシャ神話ですので有名な神々であるポセイドンやゼウス、ハーデスといった神々が登場し、そんな神々が現代のアメリカを舞台に、現代的な服で登場するシーンはなかなかに面白いです。さらにパーシーが訓練所で出会う人間と神のハーフであるデミゴッドたちも、親はギリシャの神々ですから、そのつながりを考えるのも面白いです。ギリシャ神話で有名なデミゴットはヘラクレス、アキレウス、ペルセウスがいます。
さらに神々だけでなく、ギリシャ神話に登場する生き物たちもたくさん登場します。パーシーの親友であるグローバーはサテュロスですし、訓練所の指導者もケンタウルスです。本作でパーシーを待ち受ける敵たちも、メデューサやハイドラなど、ギリシャ神話にちなんだキャラクターです。このようなギリシャ神話由来のキャラクターたちが現代のアメリカにどのように適応し、どう物語に絡んでいくのかがこの映画の見どころです。
これらの要素からこの映画はギリシャ神話に親しんでいる人にとっては楽しみやすいでしょうが、反対にギリシャ神話の知識があまりない人にとっては、入り込みづらい部分があるかもしれません。特に、日本ではアメリカほどギリシャ神話が日常になじんでいないので、アメリカ人と比較すると、作品を楽しむハードルが上がってしまっている側面があるかなとも感じました。
本作で登場するギリシャの神々を大まかな説明
- ゼウス(Zeus)
- オリンポス十二神の王であり、天候や雷の神。
- ポセイドン(Poseidon)
- 海の神であり、ゼウスの兄弟。
- ハデス(Hades)
- 冥界の神であり、死者と地下の支配者。
- アテナ(Athena)
- 知恵と戦略の女神。
- ヘルメス(Hermes)
- 神々の使者であり、旅人、商人、泥棒の神。
- アレス(Ares)
- 戦争の神。
主人公と仲間たちがアメリカを横断
本作では、パーシーたちはニューヨークからニュージャージー、テネシー、ネバダを経由してカリフォルニア州までの度に出ます。これはまさに、アメリカ横断です。ティーンエイジャー3人が、1台の車に乗ってアメリカ横断するので、ロードムービーのように楽しむこともできました。
彼らが滞在する場所も、アメリカらしいスポットばかりです。映画はニューヨークのエンパイアステートビルから始まり、メトロポリタン美術館など、ニューヨークの象徴的な景色と共にパーシーの冒険が進んでいきます。訓練所から抜け出して最初に向かうニュージャージーは、スポーツや音楽、演劇などアメリカの文化を感じることができる場所です。続くナッシュビルは、アメリカを象徴するカントリーミュージックの聖地。その後は日本でもカジノの町として著名なラスベガス。そして、終着点はハリウッドのあるロサンゼルスです。パーシーたちの度を通して、映画を見ている私たちまでアメリカの主要な観光地を巡っている気分になれます。
この旅を通しての冒険が仲間同士の結束が強くなっていき、パーシーの持つ力が鍛えられてもいくところを見られるので、この冒険は作品としても大きな要素だと思います。ここにギリシャ神話の要素がうまく関わってくるのは、魚屋主砲弾と感じましたが、スピード感がありすぎて旅をゆっくりと楽しむことは難しいです。約2時間の映画で、旅とアクションを両立するのは難しいそうでしたね。
問題児からヒーローへ
映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』での見ごたえの一つは、やはりパーシーの成長でしょう。ADHDや失読症の特徴を持つパーシーは、学校では問題児扱いされていて、苦しい日々を送っていました。さらにパーシーの家庭環境も良いとはいえません。パーシーの母親の再婚相手からのひどい扱いに耐えている状態でした。ところが、パーシーの父親が実はポセイドンであり、ADHDや難読症はデミゴッドであるが故の特徴であることが分かります。ゼウスの稲妻を盗んだという疑惑をかけられたことにより、自身の出自を知ったパーシーの環境は大きく変わり、最終的にはヒーローへと成長していきます。
このADHDや失読症を抱えた主人公がヒーローになる、というプロットが、小説版「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズが支持される大きな理由の一つでした。マイナスだと思っていた自分の特徴が、実はプラスに転じ自分は特別なんだ、と感じられて勇気をもらえる、という声が多く上がっていました。
本作のメガホンを取ったのはクリス・コロンバス監督です。問題児な少年がユニークな方法で泥棒から自宅を守るヒーローへと転じる映画「ホーム・アローン」シリーズや、虐げられていた少年であるハリーが実は魔法使いで、世界を救う英雄へと成長していく映画「ハリー・ポッター」シリーズの初期2作である「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を監督と脚本しており、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」では脚本を担当しています。
しかしながら、この映画では原作のパーシーのADHDや難読症といった特徴はあまりクローズアップされていないように感じました。そしてパーシー役のローガン・ラーマンからも、問題児という印象はあまり受けませんでした。この部分に、もしかしたらイメージのギャップがあるのかな、と思いました。 映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』は、ギリシャ神話をモチーフとしながらも、現代のアメリカらしさを存分に楽しむことができる作品です。とても面白い作品である一方で、賛否両論が巻き起こる理由もなんとなく垣間見えるかもしれません。ご自身の目で確認して、推察してみてはいかがでしょうか。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のパーシー・ジャクソンと オリンポスの神々から執筆しました。
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