新3部作のはじめということで、1/3のお話としては古くからのオールドファンと、新しいファンによく配慮した作りになっていると思います。役者とファンとの同窓会的な(笑)
- 原題
- Star Wars: The Force Awakens
- 公式サイト
- https://starwars.disney.co.jp/movie/force
- 監督
- 登場人物
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- レイ
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Actor: デイジー・リドリー
幼い頃から惑星ジャクーで独りで暮らす廃品回収業者
- カイロ・レン
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Actor: アダム・ドライバー
赤い十字のライトセーバーを操る、強力なフォースを持つ戦士。ダース・ベイダーを受け継ぐ存在。
- フィン
-
Actor: ジョン・ボイエガ
戦うことに葛藤する、ストームトルーパーの脱走兵。
- ポー・ダメロン
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Actor: オスカー・アイザック
宇宙一のパイロット。台頭するファースト・オーダーに立ち向かうレジスタンス。
- BB-8
-
物語の重要なカギを握るボール型のドロイド。与えられた任務には一生懸命。
- 配給会社
- 制作会社
ここがおすすめ!
- 新たなスター・ウォーズ、新三部作のはじまり
- スター・ウォーズ旧三部作へのリスペクトがたくさん
- 多様で魅力的な新キャラクターが続々登場
あらすじ
砂漠の惑星で家族を待ち続けている孤独な女性レイは、謎のドロイドBB-8と、ストームトルーパーの脱走兵フィンと出会い運命が一変する。 一方、十字型のライトセーバーを操るカイロ・レン率いる帝国軍の残党であるファースト・オーダーは、 消えたとされる最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの行方を追っていた。 ハン・ソロ、チューバッカ、R2-D2、C-3POら不朽のキャラクターたちも登場し、フォースを巡る<新たなる伝説>が幕を開ける
公式サイトうより引用
良くも悪くもディズニー映画になってしまった感がありました。
スターウォーズは、1977年に公開されたオリジナル映画『スター・ウォーズ』からはじまった「スター・ウォーズ」SFシリーズです。その壮大なスペースオペラは、続く『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)を加えた三部作で一区切りとなりました。その後、作品を表現するに足る程度まで技術革新がなされたとのことで、『スター・ウォーズ エピソード1/ ファントム・メナス』(1999年)、『スター・ウォーズ エピソード2/ クローンの攻撃』(2002年)、『スター・ウォーズ エピソード3/ シスの復讐』(2005年)の3作からなる新三部作が公開されました。この全6作でスター・ウォーズシリーズは完結となった、と監督のジョージ・ルーカスは説明し、ファンもそれに納得していました。
ところが2012年末、なんとシリーズの制作会社であるルーカスフィルムをウォルト・ディズニー・カンパニーが買収し、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に続く新たな三部作を制作するというのです。更に、この三部作はこれまでシリーズすべての作品に携わっていたジョージ・ルーカスが関わらないといいます。このニュースに世界が驚き、期待と不安がファンの間で渦巻きました。こうして2015年に公開されたのが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』です。個人的には、作品としての目新しさにはやや欠けたものの、オリジナルの旧三部作と新三部作の良いとこどりをしたような印象があり、ファンのツボを心得ている作品、と感じました。
ただ最初のルーカスフィルが制作したスターウォーズ(1977年)のワクワク感は求めないほうがよいかもしれません。ストーリーの真新しさがない。というか帝国の立ち位置がわからなかった。ジェダイの期間からある程度衰退したのか?でもデススターなみの兵器が作れてしまうほどの戦力をいまだ持ち続けている?一番に疑問に思ったところはジェダイの騎士でもないフィンがライトセイバーを扱えたこと。ライトセイバー特に主人公側が扱っているのはジェダイのみだったのでフィンもゆくゆくはジェダイの騎士になるのでしょうかな。
そして今作で一番輝いていたのはやっぱり、ハン・ソロを演じるハリソン・フォードでしょう。(ちょっとほかが敵もふくめしょぼいです。)
旧三部作へのリスペクト
スター・ウォーズシリーズの大きな魅力として、良い意味での手作り感と観客をワクワクさせるような宇宙船の存在が挙げられると思います。残念ながら新三部作においてはこの点が満たされていないと感じるファンも少なくありませんでした。ところが、本作ではそんな不満を抱いていたであろうファンの心をくすぐる演出が多数登場しました。実際にセットを組むことで実現した良い意味での手作り感と、宇宙船好きにはたまらない構図での飛行シーンは、まさにファン心をくすぐります。特に、ミレニアム・ファルコンの飛行シーンはその魅力を最大限に生かしたアングルからのショットとなっており、思わず感嘆の声が漏れてしまうほどでした。
これは旧シリーズからの1ファンとしてとてもうれしいシーンです!
新三部作から引き継いだ技術的革新
一方で、新三部作で磨かれた特撮やCG技術などといった派手な演出もまた本作はしっかりと引き継いでいます。新三部作では、格段にグレードアップしたライトセーバーを使用したアクションシーンで多くのファンが唸ったと思います。本作ではさらにスケールの上がったライトセーバーのアクションが見られました。特に、ヴィラン的立ち位置のキャラクターであるカイロ・レンの所有する真っ赤な十字のライトセーバーでの冒頭のアクション及びフォースを使用したシーンには心が躍りました。また、惑星の表現にも技術の高さを感じましたし、フルCGキャラクターについても技術の革新を味方につけたと思います。個人的にそれが一番感じられたのは、マズ・カナタが登場したタコダナのシーンでした。
魅力的なキャラクター達
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』はそれまでの作品へのリスペクトも多い反面、新しい作品としての存在感をきちんと示しています。それが最も顕著に感じられるのは、やはりキャラクターづくりではないでしょうか。本作にはC-3POやR2-D2といったシリーズには欠かせないキャラクターだけではなく、ハン・ソロやチューバッカにレイアなどといった旧三部作のキャラクターも登場し往年のファンを沸かせました。しかし、シリーズ初の女性主人公となったレイや、そのキュートさで人々を魅了したBB-8、まさかのストームトルーパーから正義の側であるレジスタンスの一員となるフィンなど、それまでのシリーズにはいなかったようなキャラクターがメインを固めました。保守的なファンはこれらの新キャストに猛反発していましたが、それだけの反応を得られたということは、本作がそれだけ新しい価値を創造することができた証拠ではないでしょうか。また、スター・ウォーズシリーズでは登場しがちなタイプのキャラクターである熱血パイロットのポーや、両親と確執を抱える悪役のカイロ・レンといった新しいキャラクターもまた、魅力的かつスター・ウォーズらしさを引き出すにはうってつけだったように思います。
そして過去のスター・ウォーズ作品になかったお楽しみとして、英国の有名俳優たちのカメオ出演が多数存在したのも本作の魅力の一つでした。特に、007シリーズで主演のジェームズ・ボンド役を演じているダニエル・クレイグがトルーパーとして出演しているシーンなどは非常に豪華だな、と感じました。それまでの作品の良いところをしっかりと受け継ぎつつ、新たな挑戦を行った『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。新しい三部作の幕開けにまさにふさわしい作品だったと思います。
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