物語はアニメをそのまんま踏襲というストーリーでした。たぶんフルCGだと思いますが実写にしか見えない映像美はすごいです。 ただリアルなだけに同種のキャラクターの区別がつきにくかったです。ムファサとスカー、幼いシンバと幼いナラは何となくわかります。サラビとナラは並んで会話しているとわからない。
- 原題
- The Lion King
- 公式サイト
- https://www.disney.co.jp/movie/lionking2019
- 監督
- 登場人物
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- シンバ
-
Actor: 賀来賢人
主人公。未来の王として生まれた雄ライオン。父を失い、叔父に王国から追放される。
- ナラ
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Actor: 門山葉子
ヒロイン。シンバの幼馴染の雌ライオン。勝気なところがある。成長してからは、王国を救うために立ち上がる。
- スカー
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Actor: 江口洋介
本作のヴィラン。シンバの伯父で、偉大なる王・ムファサの弟。王になれない自信の運命を呪っている。
- プンバァ
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Actor: 佐藤二朗
陽気で心優しいイボイノシシ。相棒はミーアキャットのティモン。死にかけていたシンバの命を救い、仲間となる。
- ティモン
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Actor: ミキ 亜生
口が悪くちょっぴり怒りっぽいが、根は仲間思いで世話好きのすばしっこいミーアキャット。
- ムファサ
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Actor: 大和田伸也
サバンナを治める偉大なる王。シンバの父親。動物たちから総計され、信頼されている。死後は幻となって息子を導く。
- 配給会社
ここがおすすめ!
- リアルすぎる動物たちのCG
- さまざまな作品の要素を感じられる
- パワーアップした素晴らしい音楽
あらすじ
命あふれるサバンナの王国プライドランド。未来の王<シンバ>は、ある“悲劇”により父<ムファサ>を失い、王位を狙う闇に生きるライオン<スカー>の企みにより王国を追放されてしまう。新たな世界で彼は仲間と出会い、“自分が生まれてきた意味、使命とは何か”を知っていく。王となる自らの運命に立ち向かうために―。 世界中で愛され続けているディズニーの傑作が、フルCGによる驚異の“超実写版”で甦る。「サークル・オブ・ライフ――命のつながり」をテーマに、運命に立ち向かう物語とそれを彩る数々の名曲に、世代も国境も超えて、すべて
公式ウェブサイト
1994年の劇場公開から、長らくディズニーのアニメーション作品の中でもトップの興行収入を誇っていたアニメ映画『ライオン・キング』。映画公開から4年後には、ミュージカル版の上映が開始し、ブロードウェイなどですっかりと定番の作品になりました。日本でも劇団四季がミュージカルとして上演しており2024年で26周年を迎えた大人気コンテンツとなっております。
そんな『ライオン・キング』が2019年に新たな技術を駆使した「超実写版」としてスクリーンに再登場しました。そして2024年に続編として超実写映画『ライオン・キング:ムファサ』が公開されました。
動物たちのCGがあまりにもリアル
2019年公開の映画『ライオン・キング』は、ディズニーが「超実写版」という謳い文句なだけあり、CGでの動物たちの描写がとてもリアルです。実写版と呼びたくなってしまうほどの完成度なのですが、実際にはシーンのほとんどがCGで作られています。そして実写の映像は、映画冒頭の1シーンのみなのだそうです。そのため、本作はアニメーション動画というカテゴリー分けされることもあります。筆者もフル3DCGアニメとして区分しております。
1994年のオリジナル版とは異なりリアルな動物の動きや表現が再現されているため、まるで動物園やサファリパークにいるような体験ができるのが特徴だと思います。動物の生態を学ぶ良い機会にもなりそうです。作品ではサバンナにいる説滅危惧種である動物なども登場しているため、彼らの窮状を学んだ上で「生命の循環(サークル・オブ・ライフ)」について考える機会にして欲しい、という希望も込められています。
CGがとてもリアルなので、動物の生態を知るにはとても勉強になりますが、その一方でどうしてもキャラクターの感情表現が乏しくなってしまうというデメリットも感じられました。生き生きとした表情が特徴的なオリジナル版と比較して、全体的にトーンが暗く、堅実なイメージの作品になっています。物語自体もディズニーにしては暗めのシリアスなものなので、対象年齢がオリジナルよりも引き上がっている印象です。また、表情が乏しい分、キャラクター同士の見分けもつけづらい場面が増えたな、と感じました。このあたりは、技術とともにこれから改善されていく点なのかもしれません。
オマージュやインスパイア元を想像させる作品
2019年公開の映画『ライオン・キング』は、見た人にさまざまな作品を連想させる一作になっているとも感じました。元はもちろん1994年の『ライオン・キング』なのでしょうが、それ以外にもいろんな作品のエッセンスを感じることができます。それはオリジナル版の公開時からディズニーは、本作はあのシェイクスピアの名作『ハムレット』をベースとしていることを明かしています。主人公が王子であり、父王をその弟が殺害する筋書きは、ほぼそのまま『ハムレット』であると言えるでしょう。本作のヴィランであるスカーのキャラクター造形にも、『ハムレット』のクローディアすからの影響を大きく感じることができます。さらに、同じくディズニー映画である『バンビ』も本作の題材であると明言されています。主人公が親の死を目撃する場面の衝撃には、確かに共通項を感じます。これらのオリジナル版で題材とされた作品の要素は、超実写版でもそのまま受け継がれています。
ハムレットとは
シェイクスピアの悲劇として有名な演劇として知られています。
デンマーク王子ハムレットは、亡き父の霊から、父を殺したのは叔父クローディアスだと知らされる。復讐を決意したハムレットは狂気を装うが、正義と復讐の狭間で苦悩する。恋人オフィーリアや母ガートルードとの関係が悪化し、陰謀が錯綜する中、毒の剣と酒による決闘が行われる。最終的にハムレット、クローディアス、ガートルード、オフィーリアの兄レアティーズは全員命を落とし、ハムレットの友人ホレイショーだけが生き残り、この悲劇を語り継ぐ。
また他のディズニー作品へのオマージュも複数登場しています。主人公シンバに亡き父ムファサが語りかける場面では、「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーとルークの関係がひっそりとオマージュされています。それはムファサの声はダース・ベイダーの声を担当しているジェームズ・アール・ジョーンズが担当しているからだそうです。これは、オリジナル版から引き継いでいるオマージュです。超実写版の新しいオマージュとしては、ティモンが映画『美女と野獣』の曲を少しだけ歌う部分があったり、映画『アナと雪の女王』に登場するトロールたちのセリフに言及する場面があったりします。このあたりは、ディズニー好きはクスリと来てしまいますね。また、全体的なトーンはどことなくドラマシリーズ『マンダロリアン』を連想させるのですが、これはどちらの作品もジョン・ファブローが監督を務めているからでしょう。
名曲たちがパワーアップして再登場
本作の『ライオン・キング(2019)』には、オリジナル版の素晴らしい楽曲たちも再登場しています。『ライオン・キング』の音楽といえば、イギリスのポップスターであるエルトン・ジョンが担当していることでおなじみですね。アカデミー賞でも2部門受賞している、名曲たちです。超実写版でもオリジナル同様にジョンとティム・ライスが再タッグを組み、おなじみの楽曲に加えて新曲を追加しています。その新曲を歌っているのが、超実写版でヒロイン・ナラ役を務める歌姫ビヨンセです。さらに、アーティストとしても著名なファレル・ウィリアムズもプロデュースに加わるなど、歌曲だけでもとても豪華な一作になっています。さらに、劇伴はミュージカル『ライオン・キング』を意識した作りになっています。オリジナル版に登場する歌曲とミュージカル版の音楽という素晴らしい楽曲たちを組み合わせている超実写版のサウンドトラックは、『ライオン・キング』のサウンドトラックの決定版とも呼べるのではないでしょうか。
超実写版と銘打って公開された『ライオン・キング』のリメイク版。素晴らしいCGでリアルな動物たちやサバンナの景色を再現し、他の作品へのオマージュやリスペクトと最高の音楽を組み合わせた一作です。2時間越えと少し長めの作品ではありますが、大人の方が楽しめる作品に仕上がっているので、改めて『ライオン・キング』を味わいたい、という方におすすめします。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のライオン・キングから執筆しました。
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