アメコミが原作なので有る程度知っておかなければストーリーが分からないかな?と思ってみて観ましたが、ぜんぜんそんなことはなく初めての人にもとても楽しめます。 スタッフロールの後に続編をにおわすカットがあるので、続編が楽しみです。
- 原題
- Thor
- 公式サイト
- https://marvel.disney.co.jp/movie/thor
- 監督
- 登場人物
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- ソー
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Actor: クリス・ヘムズワース
雷神。アスガルドの第1王子で、オーディンとフリッガの実子、次期アスガルド王候補。全能のハンマー「ムジョルニア」を扱うことができ、最強の戦闘能力の持ち主。
- ジェーン・フォスター
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Actor: ナタリー・ポートマン
天文物理学者。自身の考える「フォスター理論」を提唱している。ニューメキシコでオーロラを観測していたところでソーと出会う。後に彼に惹かれていく。
- ロキ
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Actor: トム・ヒドルストン
悪戯の神。アスガルドの第2王子で、ソーの弟。ソーを尊敬する反面、激しい嫉妬や劣等感を感じている。アスガルドの王の座を狙う野心家な一面も持つ。
- ヘイムダル
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Actor: イドリス・エルバ
光の神。アスガルドの戦士で、ビフレストの天文台の番人。長剣「ホーフンド」でビフレストを起動させられる上に、宇宙中の星々のあらゆる出来事を監視、交信することができる。
- オーディン
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Actor: アンソニー・ホプキンス
戦争と魔術をつかさどる全能の神であり、主神。アスガルド国王。ソーとロキの父親。アスガルドと9つの世界の民を守ってきた。
- 配給会社
ここがおすすめ!
- 北欧神話ベースのヒーロー初の実写化
- アメコミ映画らしからぬ監督と出演者
- 雷神・ソーのはじまりの物語
あらすじ
『アイアンマン』のマーベル・スタジオから新たな傑作が誕生!神の国<アスガルド>で無敵の強さを誇る戦士ソー。だがあまりの傲慢さゆえに神々の王である父の怒りに触れ、最強の武器“ムジョルニア”と全ての力を奪われて人間界へ追放されてしまう。地球に落ちたソーは、天文学者のジェーンら人々に出会い人間の弱さや痛みに触れ、徐々に真の強さを学んでゆく。だがその頃、邪神ロキの陰謀で神の国は危機に瀕し、さらに恐るべき敵がソーを抹殺すべく地球に迫ろうとしていた。力を失ったソーは地球と神の国を守るために戦いへと立ち上がる!
公式ウェブサイト
2012年公開の映画『アベンジャーズ』に先駆けて、2011年に登場したスーパーヒーロー映画が『マイティ・ソー』です。後にビック3と呼ばれ「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」と並び日本でも大人気のキャラクターであるソーが初めて登場した作品で、多くの話題を呼びました。この時点ではマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の構想がほぼ確立していたからか、MCU作品としての一体感も強い作品でありつつも、アメコミ映画としては独特の作風を保持する炊く品となっています。
北欧神話ベースのヒーローが初めて実写映像化
映画『マイティ・ソー』は、アメコミ作品としては少々面白い背景を持っています。それは、ベースが北欧神話であるという点です。もちろん、原作のコミックスが北欧神話をベースとしています。主人公のソーは日本ではトールと翻訳される、雷神の英語読みです。日本語では読み方が違うので、少し結び付けづらいですよね。
本作を見て驚いたのが、思った以上に本作は北欧神話と近しい関係にあるということです。ソーの父であるオーディンや弟のロキも北欧神話に登場する同名の神をそのままモデルにしています。ラウフェイは同名の巨人から設定を変えられていて、ヘイムダルも同名の神、シフは女神シヴ、フリッガはフリッグをモデルとしています。このように、アスガルドのキャラクターは基本的に本当の北欧神話をルーツとしています。物語がそのまま使われているわけではないものの、北欧神話のさまざまな小ネタを上手にはめ込まれて設定に生かしていて、北欧神話に詳しい人ならばすぐに元ネタを思いつくものが多いでしょう。神話をベースとしたアメコミはいくつかありますが、ここまでガッツリだとは思っていなかったので意外でした。
それぞれの登場人物
- オーディン (Odin): 主神であり知識の神、戦争と詩の神。ユグドラシルの根元にある知恵の泉から知識を得るために片目を失った。
- トール (Thor): 雷神であり、ミョルニルという名のハンマーを持つ強力な戦士。
- ロキ (Loki): トリックスターの神で、いたずら好きだが、神々にとってトラブルメーカーでもある。
- バルドル (Baldur): 光の神、純潔と美の象徴。
- ヘイムダル (Heimdall): ビフレストの守護者で、鋭い視覚と聴覚を持つ神。
そしてソーというキャラクターが実写化されたのは本作が初めてだということにも驚きました。マーベルコミックスの作品は、アニメーション化されているものの方が多いです。MCUではそこまで一般知名度が高くない作品で実写映画を作り、見事に人気者に押し上げるということを多くしているため、ソーもその例外ではなかったんだな、とMCUの戦略に感心してしまいました。
アメコミ映画としては意外な監督と出演者
映画『マイティ・ソー』は、監督やキャスティングという側面でとても挑戦的な作品だったと言えるでのではないでしょうか。MCU自体が挑戦的なプロジェクトというのはもちろんですが、作品の詳細を調べるうちにケネス・ブラナーが監督だと知り、とても驚きました。
ケネス・ブラナーは俳優としても有名であり、それまでの監督作の多くが古典的なものばかりでした。お得意のシェイクスピア作品やメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』などといったイギリス古典の名作や『魔笛』などといった作品たちを監督してきたブラナー経歴やイメージと、アメコミ映画が全く結びつかず、どういう映画になるのか、想像がつきませんでした。
さらに主演は公開された2011年当時ほぼ無名の俳優クリス・ヘムズワース、弟であるロキ役はイギリスのシェイクスピアを中心とした舞台俳優のトム・ヒドルストンです。。ヒロインを演じるのは、オスカー女優であり、スターウォーズのエピソード1 ~ 3のパドメ役であるナタリー・ポートマンです。おおよそアメコミ映画のメインキャストとは思えない顔ぶれです。これはとても思い切った決断だったと思います。
実際に作品を見てみると、北欧神話との結びつきや、さまざまな古典作品で一貫して扱われる放蕩息子的なテーマ、出自に思い悩む弟などといった要素が扱われていて、監督やキャスティングに納得しましたが、名前だけだと見るのに少しハードルがある作品かなと感じました。
MCUでのソーの冒険はここから始まる
映画『マイティ・ソー』は、我らが雷神ソーのこれから始まる冒険の出発地点といえる作品です。
映画『アベンジャーズ』のメインヴィランがロキだったり、インフィニティ・ストーンが初登場したのも『マイティ・ソー』だったりと、ソーのシリーズはMCUのインフィニティ・サーガにおいて重要なポイントを担い続けてきました。その一方で、インフィニティ・サーガで人物として中心にいたのはトニー・スタークとスティーブ・ロジャースの二人で、ソーも大きな活躍は見せますが立ち位置としては微妙な部分があります。
それは最初の「マイティ・ソー」3部作の監督が全員異なるからかもしれません。あるいはヘムズワースが長きに渡ってソー役を続投する意向を示しているからかもしれません。どちらにしても、良くも悪くもソーの物語は終着点が見えない、という特徴があります。ですが、ソーの冒険の出発点は確実に本作であると言えますし、キャスティングや舞台設定を含め、本作がその地盤を築いていると言えるでしょう。
- 1作 マイティ・ソー: ケネス・ブラナー監督
- 2作 マイティ・ソー/ダーク・ワールド: アラン・テイラー監督
- 3作 マイティ・ソー バトルロイヤル: タイカ・ワイティティ監督
マイティ・ソーは公開当時だと知名度が低く、神話ベースのアメコミという興味深い組み合わせから親しみやすさがあまりなかったキャラクターでした。そこから一躍世界的に人気のキャラクターに押し上げられたキャラクターです。そんな彼のオリジンをたどるには、映画『マイティ・ソー』は必見の一作となっています。ソーのファンのみならず、「アベンジャーズ」シリーズから入った人たちにも、復習として見るべき作品です。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のマイティ・ソーから執筆しました。
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