ソーを含めて、キャラが全般的にコミカルなキャラになっています。ロキが相変わらずいいキャラしています。 これまで根暗の小物という感じのロキがいたずら好きのコミカルなキャラとなっており、ソーといい感じのコンビとなっていました。
- 原題
- Thor: Ragnarok
- 公式サイト
- https://marvel.disney.co.jp/movie/thor-br
- 監督
- 登場人物
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- ソー
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Actor: クリス・ヘムズワース
本作の主人公。雷神。アスガルドの王子。アベンジャーズのメンバーとしても活躍するヒーロー。父の死と姉の復活により王国の危機に直面する。
- ロキ
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Actor: トム・ヒドルストン
ソーの義理の弟。いたずらの神。前作で命を落としたかと思われていたが、実は生き延びていた。ソーを裏切ることもあるが、仲間となることもある。
- ヘラ
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Actor: ケイト・ブランシェット
本作のメイン・ヴィラン。死の女神。ソーとロキの姉。オーディンの死をきっかけに復活を遂げた。アスガルドの支配を企んでいる。
- ハルク / ブルース・バナー
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Actor: マーク・ラファロ
ガンマ線を浴びた影響で、感情が高まると緑の巨人ハルクに変身してしまう、科学者。アベンジャーズの一員。長らく行方が分かっていなかったが、意外な場所でソーと再会を果たす。
- ヴァルキリー
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Actor: テッサ・トンプソン
サカールで賞金稼ぎをしている女戦士。かつてはアスガルドの女騎士として活躍していたが、ヘラとの戦いで同胞たちが全滅し、一人で生き延びた。ソーとの出会いから再び戦士としての道を歩む。
- 配給会社
ここがおすすめ!
- 「マイティ・ソー」シリーズで一番の人気作
- 最大限に引き出されたキャラクターの魅力
- カメオを含めた豪華な出演者
あらすじ
アベンジャーズの一員として地球を守るために戦ってきたソー。彼の前に突如現れたのは、“死の女神・ヘラ”。アベンジャーズのメンバーですら持ち上げることができない、ソーの究極の武器・ムジョルニアをいとも簡単に破壊すると、圧倒的なパワーでアスガルドへ攻撃をはじめる。ヘラの野望を知ったソーは、盟友ハルク、宿敵ロキらと破天荒なチーム“リベンジャーズ”を結成し、極限バトルに挑む!果たして、ソーたちは史上最強の敵からこの世界を守ることができるのか?ヘラの復讐の目的は!?そこには、ソーの運命を変える秘密が隠されていた…。
公式ウェブサイト
2008年に公開された映画『アイアンマン』から端を発した、アメリカのマーベル社が発刊するコミックスを題材とした映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)。その中でも人気のキャラクターの一人が、雷神であるマイティ・ソーです。北欧神話をルーツとしているソーはMCUに登場するヒーローの中でも、多くの人気を集めてきた一方で、「マイティ・ソー」シリーズの映画については、高い評価を得られてきませんでした。
そんな中、シリーズ3作目にして多くの人々から支持されたのが本作『マイティ・ソー バトルロイヤル』です。本作は従来のシリアスなトーンから一転、ぶっ飛んだコメディとド派手なアクションが融合した本作は、まさに「傑作」と呼ぶにふさわしい一本でした!
「マイティ・ソー」シリーズ最高傑作!
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、「マイティ・ソー」シリーズで最も人気の一作といえるでしょう。それはかっこいいガジェットとドラマで魅せる「アイアンマン」シリーズや、超人級のアクションで魅せる「キャプテン・アメリカ」シリーズなど、他のヒーロー作品では、「アベンジャーズ」シリーズ以外の単独作品において、それぞれの「個性」とともに独自の世界観を展開してきたのが、MCUの特徴です。
そんななか、人気キャラクターであるにもかかわらず苦戦を強いられてきたのが、ソーででしょう。これまでの「マイティ・ソー」シリーズは映画全体が少々シリアスなトーンで語られる一方、ソーというキャラクターの持ち前のユーモアがうまくはまっていなかった印象です。
しかし3作目となる本作になり、タイカ・ワイティティ監督が手掛けたことで、彼の持ち味である独特のユーモアセンスが全開に!これがまさに、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督が作り出す、あの軽快でセンスの良いコメディになっていました。

それはシリアスな状況の中にも、思わず吹き出すギャグや、キャラクターたちの小粋なやり取りが満載で、「ああ、これこれ!」と膝を叩きたくなるような感覚でした。シリーズの過去作と異なり、とにかくユーモアで固められたこの3作目は、多くの支持を得て、一気にMCUシリーズの中でもファン人気の高い作品の仲間入りを果たしました。
従来の方向性から考えるととても大きな転換でしたが、それが功を成しました。作品時間は130分とやや長めなものの、それを忘れさせる良いテンポ感で、飽きさせません。また、戦闘シーンも非常にビビッドで、シリーズの過去作品と比較すると、「画面の向こうで何が起きているのか」が分かりやすくなっていたように感じ、その分ダイナミックさが前面に押し出され、ワクワクする画作りになっていたように思いました。
「タイカ・ワイティティ監督」の魔法!
タイカ・ワイティティ監督の作品は、予想外の展開とシュールな笑い、そしてその中に垣間見える温かい人間性が特徴でしょう。その魅力を代表する2作品をご紹介します。
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014)
古典的な吸血鬼を現代のシェアハウスで共同生活させるという設定で、監督のゆるいトーン、風刺的笑い、キャラの間抜けさが存分に活かされています。ファンタジーとコメディの融合は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』での神々をコミカルに描く手法に通じます。共同監督・出演のジェマイン・クレメントとのコメディセンスの共有も注目ポイントです。
『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(2016)
少年と老人の異色コンビが繰り広げる冒険は、まるでソーとハルクの関係性にも似ています。アクションの中に人間味とユーモアを盛り込む演出は、後のMCU作品にも受け継がれています。シリアスな展開の中にも軽妙なコメディ要素を導入する、監督の得意なスタイルが確立された一本です。

本作でもまさにそのワイティティ節が炸裂し、観る人全てを巻き込み従来のMCU作品の枠にとらわれず、自身のスタイルを貫いたことで、これまでの「ソー」シリーズとは一線を画す、唯一無二のエンターテイメント作品が誕生したと言えるでしょう。
予想を裏切るコミカルキャラ大集合!
まず驚かされたのが、キャラクターたちの変貌ぶり!ソー自身も、これまでのような重厚な雰囲気をまといながらも、どこか憎めないコミカルな一面を爆発させています。そして、やはり今回も目が離せないのがロキ!これまでの根暗で小悪党的なイメージは影を潜め、いたずら好きのトリックスターとして、その魅力が存分に引き出されています。ソーとの掛け合いは、もはや名コンビ芸の域!兄弟ならではの息の合った(?)やり取りには、何度も笑わされてしまいました。
さらに、アベンジャーズシリーズでは常に悲壮感を漂わせていたハルクも、今作ではまさかのコミカル路線に!ソーとのユニークな交流は、本作の大きな見どころの一つと言えるでしょう。全体的に、それぞれのキャラクターがこれまで以上に生き生きと描かれており、まさにコミカルなエンターテイメント作品として最高潮に達しています。
魅力的に描かれたキャラクターたち
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の成功は、ひとえにキャラクターの魅力が存分に生きた作品だったことが所以(ゆえん)でしょう。主人公のソーに加えて、人気キャラクターとして成長したロキや新たな仲間ヴァルキリー、そしてMCUの人気キャラクターであるハルク/ブルース・バナーをメインに据えるというバランスが、まずは大きな魅力となっています。また、本作のメイン・ヴィランであったヘラとの相性も良かったといえるでしょう。
これまでソーは単独の長編映画では苦戦してきたものの、「アベンジャーズ」シリーズでは独特のユーモアとアクションセンスで多くのファンを魅了してきました。キャラクターとしての魅力が、単独の長編作品で引き出せなかった残念でした。そこで投入されたのが脚本家であるエリック・ピアソンです。ピアソンはこれまで、MCUの短編作品「マーベル・ワンショット」という作品群で、全5作のうち4作の脚本を担当してきました。その後は「スクリプトドクター」として、複数のMCU長編映画脚本に携わっています。つまり、既存のキャラクターを動かすことの長けており、脚本の欠点を見いだし修正することにも長けていたといえます。本作で求められていたのは、ソーをはじめとした既存の人気キャラクターたちの魅力を引き出すことと、シリーズの脚本的欠点を見いだし修正することだったはずなので、まさに適した人材だったといえるのではないでしょうか。
タイトル(邦題) | 公開年 | 脚本 | 収録先(Blu-ray / DVD) |
---|---|---|---|
相談役(The Consultant) | 2011 | エリック・ピアソン(Eric Pearson) | 『マイティ・ソー』(2011) |
ハンマー墜落現場へ向かう途中での出来事(A Funny Thing Happened on the Way to Thor’s Hammer) | 2011 | エリック・ピアソン(Eric Pearson) | 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011) |
アイテム47(Item 47) | 2012 | エリック・ピアソン(Eric Pearson) | 『アベンジャーズ』(2012) |
エージェント・カーター(Agent Carter) | 2013 | エリック・ピアソン(Eric Pearson) | 『アイアンマン3』(2013) |
王は俺だ(All Hail The King) | 2014 | ドリュー・ピアース(Drew Pearce) | 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013) |
豪華なゲスト出演者
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、メイン・ヴィランのヘラをケイト・ブランシェットが演じたことに加え、ゲストとして出演した役者陣の豪華さでも話題となりました。序盤に登場する寸劇では、ソーを演じるクリス・ヘムズワースの兄で俳優のルーク・ヘムズワースがソー役を担当。さらに寸劇でのオーディン役を名優のサム・ニールが担当し、ロキ役を人気ハリウッド俳優マット・デイモンが担当しました。短いシーンながら、とても注目を集めるシーンになっていたといえます。

また、MCUといえば他の作品のキャラクターがゲスト出演するのも人気ポイントの一つですが、本作ではベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジが重要な役割で出演していました。これも非常に贅沢(ぜいたく)なMCU作品のつながり方だったといえるでしょう。加えて、本作で監督を務めたタイカ・ワイティティもソーの仲間コーグの吹き替えで出演しています。このようなゲストキャラクターに加えて、シリーズの過去作品から引き続いて出演しているアスガルドの人々も、錚々(そうそう)たる顔ぶれがそろっており、俳優陣だけでも非常に豪華な一作になっています。その全員が、出演時間の長短にかかわらず最大限に魅力を引き出される一作になっているのが、本作の特徴であり、愛される所以(ゆえん)なのかな、と感じました。
まとめ:スカッと爽快!異色のエンディング
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、それまで苦戦していた「マイティ・ソー」シリーズの中でも圧倒的な存在感を誇る一作です。従来のマーベル作品のイメージを良い意味で裏切り、新たな地平を切り開いた「マイティ・ソー バトルロイヤル」。コミカルで、ド派手で、そしてちょっぴり感動もする、まさに予測不能な傑作でした!
従来の方向性から転換したコメディ路線と、最大限に魅力を引き出されたキャラクターたち、そして豪華なゲスト出演者たちなど、見どころにあふれた一作です。見始めるとあっという間に終わってしまう作品なので、作品の長さに身構えずに楽しんでいただける一作です。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のマイティ・ソー バトルロイヤルから執筆しました。
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