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映画 アメリカ罪人たち:ブルースが紡ぐ魂の解放と、吸血鬼が暴く文化収奪の闇
『ブラックパンサー』『クリード』で知られるライアン・クーグラー監督が、初めて実話やIPに頼らず完全オリジナル脚本で挑んだ意欲作です。映画『罪人たち(Sinners)』は、1932年のアメリカ南部ミシシッピを舞台に、ブルース音楽と吸血鬼ホラーを大胆に融合させた革新的な作品となっています。前半はノリノリのブルースが鳴り響くミュージカル映画、後半は血しぶきが飛び散るバンパイアホラーという二面性を持ちながら、その奥底には黒人文化への深い敬意と、白人による文化収奪への鋭い批判が込められています。エンターテインメントと社会派テーマを見事に両立させた傑作であり、アメリカ黒人音楽史やブルースのルーツに関する知識があると、より深く楽しめる作品でもあります。 重要: 本作の真価を味わうには、できる限り高品質な音響環境での視聴を強くお勧めします。ブルース音楽の迫力と美しさ、そしてその背後にある魂の叫びを感じるには、音響設備が鍵となります。 -
映画 アメリカジュラシック・ワールド/復活の大地:恐竜の迫力だけでは補えない
オリジナル『ジュラシック・パーク』の脚本家デヴィッド・コープが再び筆を取り、『GODZILLA ゴジラ』や『ローグ・ワン』で巨大生物の迫力ある映像表現を見せたギャレス・エドワーズ監督がメガホンを取った映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』。制作陣の顔ぶれからは大いに期待が高まりましたが、残念ながら結果はシリーズ最低レベルと言わざるを得ない仕上がりでした。 恐竜の迫力やエドワーズ監督らしいスケール感の演出は健在ですが、それだけではカバーしきれない根本的な物語構造の欠陥、キャラクター造形の薄さ、そして何より「ありきたりな夏休み恐竜映画」以上のものになれなかった凡庸さが、映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を物足りない作品にしています。 -
映画 スペインREC レック4 ワールドエンド:恐怖のウイルスパニック、ついに完結
スペイン発の人気POVホラーシリーズ『REC レック』がついに最終章を迎えました。本作『REC レック4 ワールドエンド』は、1作目から続くアンヘラ・ビダル記者(マヌエラ・ベラスコ)の物語を完結させる作品です。舞台を密室のアパートから洋上の軍用船へと移し、新たな恐怖と絶望を描きます。POV映像を一部に留め、従来の映画的な演出を取り入れた本作は、シリーズの完結編として賛否が分かれる仕上がりとなっていますが、アンヘラの成長と人間ドラマに焦点を当てた意欲的な試みは評価に値します。ホラー映画ファンはもちろん、シリーズを追ってきた視聴者には必見の完結編です。 -
映画 スペインレック3 ジェネシス:結婚式が悪夢に変わる瞬間
シリーズ第1作、第2作で確立されたファウンドフッテージスタイルから大胆に舵を切り、通常の映画的な撮影手法とコメディ要素を取り入れた異色作です。結婚式という華やかな舞台が一転して阿鼻叫喚の地獄絵図となる展開は衝撃的で、ウェディングドレス姿でチェーンソーを振り回すヒロインのビジュアルは強烈な印象を残します。前2作のような緊迫感や完成度には及びませんが、監督パコ・プラサの挑戦的な姿勢は評価に値します。ホラーファンであれば、シリーズの一篇として楽しめる作品です。 -
映画 スペインレック2(2009):全隊員カメラ搭載の衝撃!
スペイン発の傑作POVホラー『REC/レック』の続編である本作は、前作の緊張感を引き継ぎながら、新たな視点と演出で観る者を魅了する意欲作です。SWAT隊員全員に小型カメラを搭載するという斬新なアイデアにより、複数の視点から恐怖を体験できる構造は圧巻。前作が「記者の目線」という単一視点だったのに対し、本作は多視点映像により、より立体的で臨場感のある恐怖体験を実現しています。 オカルト要素の強化や登場人物の判断ミスといった賛否の分かれる要素はあるものの、POVホラーとしての完成度は極めて高く、前作ファンはもちろん、ホラー映画好きなら必見の一作と言えるでしょう。 -
映画 スペインREC レック (2007):カメラが映し出す、逃げ場のない恐怖
ファウンドフッテージ・ホラーの最高峰として名高い本作は、テレビカメラの映像のみで構成された革新的な作品です。実際のテレビリポーターが主演を務めることで生まれる圧倒的なリアリティ、緻密に計算された空間演出、そして最後まで息をつかせない緊迫感。わずか78分という短い上映時間の中に、現代ホラーの持つべき要素がすべて詰め込まれています。ゾンビ映画としても一級品でありながら、オカルト的な謎を残すことで想像の余地を生み出した、まさに傑作と呼ぶにふさわしい一本です。 -
映画ホビット 決戦のゆくえ:アクションの饗宴と物語の急ぎ足
2部のラスボスなスマウグとの決着がわりとあっさり。 序盤で決着がつき決着も主人公たちが関わらない もっとも気になるというより、納得出来ないのがトーリンです。 2部まで高貴な性格のトーリンが富を取り戻したとたん傲慢になってしまいます。 心理描写がまったくなく、スマウグを直接倒したわけでもなく金塊を手に入れた途端、傲慢になってしまいあまりにも主人公らしくなく、なんで??と疑問がずっと続きます。 なぜかは「竜の病」。 結局病気?どうして病気になってしまった、どうやってその病気を克服したのかがちゃんと描けていません。 そして克服したらとたんにオークの大群に向かっていく。ヒーローらしいが無謀としかいえず前作のアラゴルンが死霊を引き連れて救援に駆けつけた時の颯爽とした感じがしなかった。 最後の作品にはもやもや感が残ったままの映画でした。 -
映画 アメリカホビット 竜に奪われた王国:ドラゴンの咆哮と樽の川下り
美しい風景と新しい戦闘シーンで特に川下りの逃走シーンは手に汗握りました。 今作でレゴラスが登場した時には、7つの指輪からのファンには嬉しさと懐かしさがこみ上げてきます。 ホビットの冒険にしても、指輪物語にしてもお話として本当に面白い。丁寧に作られているため、2時間以上の長い作品でも、飽きる事がなく楽しめる作品でした。 -
映画ホビット 思いがけない冒険:ピーター・ジャクソンが紡ぐ、新たな冒険の序章
2002~2004年のピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング」の続編。その世界観を懐かしみながら観ました。前作からのキャラクターが変わらないまま登場するので嬉しいですが、敵のモンスターがやたらコミカルで恐ろしさが足りなく時々コメディー映画に見えてくる(ディズニー映画じゃないなんだから)そこが残念です。 世界観の風景が前作からとても美しいのでそれだけでも楽しめます。ファンタジーが好きな人なら完成度の高い作品です。 -
映画 アメリカザ・ロストシティ:笑いと冒険が詰まった、大人のための極上トレジャーハンティング
80年代の冒険映画『ロマンシング・ストーン』や『キング・ソロモンの秘宝』を彷彿とさせる、王道のトレジャーハンティング・アドベンチャーが帰ってきました。サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムという最強コンビの化学反応、そしてブラッド・ピットの豪華カメオ出演が話題を呼んだ本作は、笑いとロマンス、そしてスリリングな冒険が絶妙にブレンドされた、大人のための痛快エンターテインメントです。





