冒頭で砂漠を進む帆船。その搭乗員を襲うディアブロス亜種
作品が始まり砂漠を進む帆船が登場し、あれこんな船モンハンゲームであったかな〜と思いながら観賞するとディアブロス亜種が登場し帆船を襲う。パニックになる搭乗員。なんかこれで、今作は人間がモンスターを狩る(hunt)する映画ではないことを知りました。
モンハンといえばモンスターを狩るクエストを行っていくものですが、今作は立場が逆になっています。ただこれはゲームだと、人の何倍もある獣が暴れ回り、その獣に剣や矢で立ち向かうのは現実だとまあありえない。そんなありえない世界をどう実写映画というリアルな世界で表現するだろうと思っていました。
これはポール・W・S・アンダーソン監督が、映画として飽きさせない展開、リアルで納得感のある世界観を映画として作っていると思います。
アルテミスとハンターがナイスバディコンビ
今作は主人公アルテミスが現実世界の人間で、そんなアルテミスがモンスターハンターという異世界に飛ばされる作品になります。アニメだとよくある異世界召喚かも。そんな異世界の住人ハンター。
この世界では言葉が通じないため、コミュニケーションが取れません。そんな二人は初め喧嘩から始まり、ネルスキュラから逃げるため何とか身振り手振りでコミュニケーションをはかります。ここは本当に異世界人同士が、互いに助けあって生き延びようとするシーンで胸熱でした。しかも両名ともアクションスターなので見所です。

モンスターCGがいい感じ
やっぱりモンスターハンターといえばモンスター。今作のモンスターのCGはどのモンスターも素晴らしく度肝を抜かれました。
冒頭で登場し今作のエサはどっちだと言わんばかりで暴れ回ったディアブロス(亜種かな)。

群れで襲いかかり、獲物を巣に閉じ込め卵を生みつけようとするなんて、これはエイリアンのモンスターパニック映画かと言わせるようなネルスキュラ。

モンスターハンターといえばこのモンスターであり、、シリーズの看板的存在と言っても過言ではないラスボスリオレウス。

料理なら任せて?いや料理なら任せろの荒々しいアイルー

熱心なゲームファンであるかで評価が分かれると思います
おそらく賛否両論になってしまいそうな作品です。やっぱりゲームのようなアクションは無いので、モンハンゲームをやり込んだ方々は納得はいかないと思います。
モンスターハンターはゲームだと、人の何倍もある獣が暴れ回り、その獣に剣や矢で立ち向かうのは現実だとまあありえない。それをいい感じなモンスターパニック映画となっていました。
ゲームが熱心なファンは「これじゃない」という言葉しっくりくる作品で、ハンターの弱体化に納得できない作品になっているのではないでしょうか。ゲームとは別として観れる人は、最高のアクション娯楽映画として楽しむことができると思います。
ポール・アンダーソン監督は、モンスターハンターと同じくゲーム会社カプコンで人気シリーズの「バイオハザード」の映画を長年にわたって実写化した実績を持つ監督であるので、実写「バイオハザード」を鑑賞していれば、アンダーソン監督がどういった作品を製作するのかをあらかじめ知ることができるのでとっつきやすいのではないでしょうか。
