TVからどんどん時代劇がなくなっていく中で、時代劇のよさをあらためて人情味の良さがよく分かる作品です。 幕末の慶応から明治に時代が日々変化し激動するなかで、まだ残っている武士たる精神に触れていきます。 中井貴一と阿部寛ら役者さんらの演技もさることながら、風景も素晴らしく、雪がつもりながらも必死に咲く深紅の椿に、生きることの美しさがよく感じました。 観ていると気持ちが洗われて行く感じがします。
1996年公開のSF映画『インデペンデンス・デイ』は、公開日と連動したアメリカ独立記念日を舞台設定に、最新CGと模型を組み合わせた迫力ある映像で観客を圧倒。ウィル・スミス演じる登場人物や、個性豊かなキャラクター、ビル・プルマンによる名演説など、アメリカ文化を象徴する要素が散りばめられています。突っ込みどころはあれど、細かな理屈よりもロマンと興奮を優先した、90年代SF映画の金字塔として今もなお愛される傑作です。
映画「インサイド・ヘッド」は、感情をキャラクター化し、子供から大人まで楽しめる傑作です。とりわけ悲しみという感情の重要性を描いたテーマが秀逸でしたね。悲しい時は悲しんでいい、というメッセージは、観る人の心を温かく包んでくれます。感情の仕組みを分かりやすく表現するストーリーテリングも素晴らしく、アニメーション表現の技術革新も感じさせられました。感情や人間関係に生命を与えようというピクサーの挑戦が成功した一作です。
映画「28年後」は、過去作を観ていなくても楽しめ、多様なポスターが示すように多面的な魅力がある映画でした。それは純粋なゾンビパニックを期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、本作が単なるホラーではないからでした。 それは主人公の少年の成長と、死を意識させる「メメント・モリ」という死者への畏敬の念と生への感謝が描かれています。 これは、荒廃した世界での人間の再生と向き合う、深いヒューマンドラマなのでした。
SF金字塔「猿の惑星」シリーズ最新作『キングダム』は必見!リブート三部作から300年後の世界で、猿と人間の立場が逆転した新秩序を描きます。 Weta FXによる圧巻の映像美で、エイプたちの感情豊かな表情や毛並みまでリアルに再現。まるでオープンワールドゲームのような壮大な冒険は、ノアの成長と共に「支配」「自由」「共存」のテーマを深く問いかけます。 複雑な人間と猿の描写、そして今後の展開に繋がる伏線も満載であり、新しいシリーズが始まったと感じさせる作品です!
1975年の傑作パニック映画を、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督が現代を舞台に再構築したNetflixオリジナル映画。主演に草彅剛を迎え、新幹線に仕掛けられた爆弾を巡り、極限状態に置かれた人々の奮闘をリアルな視点で描く。「もし現代日本でこの事態が起きたら」を徹底的にシミュレートした、スペクタクル・エンターテイメント大作。
映画『REBEL MOON』は、主人公コラと銀河のはぐれ者たちが巨大帝国に立ち向かう姿を描くSFアクション。過去を捨てたコラが村を守るため、仲間たちを集めて不可能な戦いに挑む姿が見どころです。パート1 炎の子では、二部作の序章として、ザック・スナイダー監督特有の映像美とアクションが描かれるSF超大作となっています。
CGに頼らず体を張った殺陣には、緊迫感やスリル感が生ます。カメラワークもうまい感じに仕上がっています。 「るろうに剣心」はアクションもさることながら、主人公の剣心がどのような人間で、どういった過去を持ち、どんなキャラなのかを模索する映画ではないでしょうか。
ディズニー映画『くるみ割り人形と秘密の王国』は、興行的・批評的には苦戦したものの、魅力も持ち合わせています。クリスマス映画として、ヴィクトリア朝のロンドンを舞台にした家族の物語は、ゴーストストーリー的な要素も交えつつ、クリスマスムードを盛り上げます。チャイコフスキーの楽曲は現代風にアレンジされ、ラン・ランのピアノソロが彩りを添えています。また、圧倒的な美しさで描かれる雪景色は、クラシカルな衣装や鮮やかなキャラクターの色合いを引き立て、視覚的な魅力を生み出しています。ストーリーに物足りなさはあるものの、クリスマス気分を味わうには十分な一作でした。