-
映画ファイナル・デッドブリッジ:シリーズの原点回帰と衝撃のループ構造が生む恐怖
ホラー映画の金字塔『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第5作となる『ファイナル・デッドブリッジ』は、マンネリ化しつつあったシリーズに新たな息吹を吹き込んだ意欲作です。前作『ファイナル・デッドサーキット3D』で批判された過剰な「死神の介入」から脱却し、初期作品が持っていた「不慮の事故」という恐怖の原点に回帰。そして何より、シリーズ第1作へと繋がる衝撃のラストは、メビウスの輪のような円環構造を生み出し、ファンを驚愕させました。R18+指定にふさわしい容赦ないグロテスク描写と、巧妙に仕掛けられた伏線の数々。これは単なる続編ではなく、シリーズ全体を再定義する野心的な作品となっています。 -
映画ファイナル・デッドサーキット:3Dの呪縛が招いたシリーズ最大の迷走作
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第4弾として2009年に公開されたホラー映画『ファイナル・デッドサーキット』は、3D映画ブームに乗って制作された意欲作です。しかし、その3D技術への過度な依存が、皮肉にもシリーズ最大の弱点となってしまいました。キャラクター描写の薄さ、CGIの粗さ、ストーリーの簡素化など、多くの課題を抱えながらも、シリーズならではのバイオレンスな死のエンターテインメントは健在です。ホラー映画ファンなら一度は観ておきたい、シリーズの「黒歴史」的存在と言えるでしょう。 -
映画ファイナル・デッドコースター:死神のピタゴラ装置が再び始動
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの第3弾となる本作は、初代監督ジェームズ・ウォンの復帰作として、シリーズの持つ独特の魅力を存分に発揮した快作です。ジェットコースター事故という視覚的インパクトの強い導入部から始まり、死神の「ピタゴラ装置」的な連続殺人が展開される本作は、恐怖と笑いが絶妙に交錯するエンターテインメント性の高い一作となっています。メアリー・エリザベス・ウィンステッドという後に大女優となる才能の輝きと、シリーズならではの緊張感溢れる演出が見どころです。 -
映画ホビット 決戦のゆくえ:アクションの饗宴と物語の急ぎ足
2部のラスボスなスマウグとの決着がわりとあっさり。 序盤で決着がつき決着も主人公たちが関わらない もっとも気になるというより、納得出来ないのがトーリンです。 2部まで高貴な性格のトーリンが富を取り戻したとたん傲慢になってしまいます。 心理描写がまったくなく、スマウグを直接倒したわけでもなく金塊を手に入れた途端、傲慢になってしまいあまりにも主人公らしくなく、なんで??と疑問がずっと続きます。 なぜかは「竜の病」。 結局病気?どうして病気になってしまった、どうやってその病気を克服したのかがちゃんと描けていません。 そして克服したらとたんにオークの大群に向かっていく。ヒーローらしいが無謀としかいえず前作のアラゴルンが死霊を引き連れて救援に駆けつけた時の颯爽とした感じがしなかった。 最後の作品にはもやもや感が残ったままの映画でした。 -
映画 アメリカホビット 竜に奪われた王国:ドラゴンの咆哮と樽の川下り
美しい風景と新しい戦闘シーンで特に川下りの逃走シーンは手に汗握りました。 今作でレゴラスが登場した時には、7つの指輪からのファンには嬉しさと懐かしさがこみ上げてきます。 ホビットの冒険にしても、指輪物語にしてもお話として本当に面白い。丁寧に作られているため、2時間以上の長い作品でも、飽きる事がなく楽しめる作品でした。 -
映画ホビット 思いがけない冒険:ピーター・ジャクソンが紡ぐ、新たな冒険の序章
2002~2004年のピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング」の続編。その世界観を懐かしみながら観ました。前作からのキャラクターが変わらないまま登場するので嬉しいですが、敵のモンスターがやたらコミカルで恐ろしさが足りなく時々コメディー映画に見えてくる(ディズニー映画じゃないなんだから)そこが残念です。 世界観の風景が前作からとても美しいのでそれだけでも楽しめます。ファンタジーが好きな人なら完成度の高い作品です。 -
映画 アメリカコンパニオン:プログラムされた愛が暴走する時、ロボットは人間を超える
新進気鋭の女優ソフィー・サッチャーが、また一つ忘れられない役柄を手にしました。『ヘレディタリー』や『イエロージャケッツ』で注目を集めた彼女が、今度は恋人型ロボットという難役に挑んだSFスリラー『コンパニオン』。一見すると『ノートブック』のような甘いラブストーリーを予感させる導入から、予想外の方向へと舵を切るこの作品は、2025年1月公開としては異例の高評価を獲得しています。 ドライでオシャレな映像美、ブラックユーモアと緊張感の絶妙なバランス、そして何より、可笑しさも哀しみも痛快さもひとりで背負って見せたソフィー・サッチャーの圧倒的な存在感。初監督作品とは思えない完成度で、AI時代の恋愛と支配を鋭く描き出した本作は、彼女のキャリアを象徴する代表作となるに違いありません。 -
映画 アメリカWEAPONS/ウェポンズ:新時代ホラーの巨匠が描く多視点ミステリーの傑作
『バーバリアン』で衝撃的なデビューを飾ったザック・クレガー監督が、より大きな予算を手に放つ第二作。同じクラスの子供たち17人が深夜2時17分に一斉に姿を消すという謎を軸に、複数の視点から真相へと迫る戦慄のホラーミステリーです。「羅生門」スタイルの非線形構造が生み出す緊張感、『アス』や『ヘレディタリー』を彷彿とさせる不穏な空気、そしてジョーダン・ピール以降の社会派ホラーの系譜を継ぐ深いテーマ性。エンディングには賛否があるものの、脚本と演出の完成度は圧倒的です。ホラーとサスペンス、ミステリーを横断する、2025年必見の一作となっています。 -
映画 アメリカブラックアダム:新時代のアンチヒーロー誕生!
混乱を極めたDCユニバースに、ついに新たな救世主が現れました。しかしそれは従来のヒーローとは一線を画す、破壊と殺戮を厭わないアンチヒーロー、ブラックアダムです。脚本の粗さや設定の大雑把さはあるものの、ドウェイン・ジョンソンの圧倒的な存在感と迫力満点のアクション、そして魅力的なJSAメンバーたちが織りなす痛快な「筋肉映画」として、期待以上の娯楽作品に仕上がっています。深みよりもパワーを、複雑さよりもシンプルな爽快感を求める観客には、まさに理想的な一本と言えるでしょう。




