前作の敵の父が復讐する – 96時間 リベンジ

2か月 ago

2.5

緊張感や息をのむギリギリ感、スカッとしたアクションは前作に比べてダウンしている。映画全体の内容が無難にまとめすぎたように感じました。やはりひねりが欲しかったかなと勝手に考えてしまいます。

原題
Taken 2
公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/96hours2
監督
登場人物
ブライアン・ミルズ

Actor: リーアム・ニーソン

主人公。CIAの元工作員。娘のキムや元妻レノーアを気にかけている。前作にて誘拐されたキムを犯罪組織から救い出した。

キム

Actor: マギー・グレイス

ブライアンの娘。新しい彼氏ができて、現在は自動車免許取得試験のために練習に励んでいる。前作では犯罪組織に誘拐された。

レノーア

Actor: ファムケ・ヤンセン

ブライアンの元妻。金持ち男性と再婚したものの、亀裂が生じて現在は関係が悪化している。ブライアンとは別れたものの、ともにキムの子育てに励んでいる。

ムラド

Actor: ラデ・シェルベッジア

アルバニア・マフィアの首領。前作でブライアンに大事な息子を殺されたため、恨んでいる。今作ではブライアンへの報復を計画する。

配給会社

ここがおすすめ!

  • イスタンブールの街並み
  • 主人公の娘の大活躍
  • やっぱりすごいリーアム・ニーソンのアクション

あらすじ

娘と妻の同時救出――〈無敵の父親〉が再び暴走する。前作を超え世界48ヵ国で大ヒット!リュック・ベッソンが仕掛けるタイムリミット・アクション再び!! 警護の仕事を終え、イスタンブールで休暇を迎えた元CIA秘密工作員のブライアン。彼は、ホテルで元妻のレノーアと娘キムとともに家族水入らずで過ごし絆を取り戻そうとしていた。ところが、かつて彼に息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボスが密かに復讐計画を実行。レノーアを誘拐されたブライアンは、敢えて自らも組織に捕えられることを選択する。

公式ウェブサイト

「怒らせたら怖いおじさん」系映画の先駆けともいえるリーアム・ニーソン主演の映画『96時間』。第1作の公開から4年後となった2012年、ついにその続編となる『96時間/リベンジ』が公開されました。主演俳優もリーアム・ニーソンが続投となりました。批評家レビューはいまひとつなものの、興行的には世界中で大ヒットを記録する人気作品となりました。

  • 総興行収入:約3億7000万ドル
  • 北米の興行収入:約1億4000万ドル

今度の舞台はトルコ・イスタンブール

映画『96時間/リベンジ』の主な舞台となっているのは、主人公ブライアンの出張先であるトルコのイスタンブールです。前作のパリとは異なるエキゾティックな街並みを存分に味わうことができます。

前作「96時間」は、予算が約2,500万ドルとわりと低予算な作品だったのか、少ない予算の中でより良いものを作ろうという工夫が随所に見られました。しかしながら続編となった今作では予算は約2倍の4,500万ドルとなり、スケールがより大きくなった作品として楽しむことができました。1作目にあった独特なスピード感や、低予算が故の工夫、良い意味でのチープ感がなくなってしまったのはとても残念なポイントです。その代わりに前作ではほとんど味わうことのできなかった舞台となる街の景色や空気感はより楽しめるようになっていると感じました。

これは前作だと娘のキムが空港についてからタクシーで宿泊先に着いてすぐに拉致されてしまったのに対して、今作ではまずイスタンブールの観光を楽しむシーンや親子で楽しそうにしているシーンが増えたので、街並みやイスタンブールの空気感などを楽しめました。アクション・スリラーというだけあってつらいシーンもそこそこありますが、その前に一息付けるシーンがあるのは、救いになると思います。

今作ではキムが大活躍

本作の『96時間/リベンジ』では、前作と異なり主人公の娘であるキムが大活躍します。映画のはじまりのあたりで登場するキムの運転免許試験エピソードで、多くの映画好きの方はその先の展開に察しがついていたのではないでしょうか。

前作では誘拐されてしまったキムを救うべくブライアンが奔走していましたが、今作で誘拐されるのはキムの両親であるブライアンとレノーアです。ブライアンとキムが電話でこっそりやり取りし、誘拐犯にあたりをつける一連のやり取りは、前作とは真逆な構図で、シリアスな場面ながらも思わず笑顔になってしまう人もいるのではないでしょうか。電話で詳細な指示を与えて自分の居所を割り出し、指導するブライアンの熟練した技は素晴らしく、思わず舌を巻いてしまいました。

AIで作成したイメージ画像

映画の後半にかけては、お待ちかねのキムのカーチェイスシーンが登場します。まだ免許を取っていないとは思えないキムの巧みすぎるハンドルさばきには驚かされました。さすがブライアンが運転の先生なだけあるなと感じました。また前作でもキムの冷静さと優しさが光っていましたが、今作でもそれが大いに発揮されいました。立て続けに海外で誘拐事件に巻き込まれているところを見ると、もう国外には行きたくないと思ってしまうのではないかと、トラウマを心配してしまいますが、エンディングでの雰囲気を見ると、なんだかんだ逞しく育っていて強い女性に成長していくのだろうと感じました。

やっぱりリーアム・ニーソンは強い

本作の一番の見どころは、やはりなんといっても前作に引き続いてのリーアム・ニーソンのアクションシーンでしょう。2012年時点で60歳と高齢に差し掛かってのアクション俳優としての地位の確立ですが、本作でも彼のアクションセンスは冴えわたっていました。

全作でカギとなっていたのは、娘を大切に思う父親の気持ちですが、本作では主人公であるブライアンが元妻を大切に思う気持ちや今作で敵である父親が息子を大切に思う気持ち、そして復讐の連鎖がメインのテーマとなっています。主人公の恋愛要素であったり、前作の敵役の関係者だったりが続編で描かれるのは、シリーズ物のあるあるですね。前作では娘を救出するためとはいえ、あまりにも多くの人を殺しまくるブライアンに驚かされ、復讐を心配しながら見ていました。今作ではその心配が的中しました。前作でブライアンが殺してしまった男の父親が復讐のためにブライアンを狙います。

黒幕がアルバニアのマフィアの首領ということで、前作以上に用意周到で容赦のない攻撃に対して、ブライアンを演じるニーソンのアクションが炸裂します。前作のように走る場面よりも、今回は銃を使ったアクションが心持多かったように思います。自分が拘束されているところから、姿も素性も分からない敵を突き止めていく姿には、恐怖と哀愁を感じました。素人の娘に指示を出すなど、前作よりも頭を使う場面が印象的ですが、娘の窮地に現れるブライアンの姿への絶大なる安心感を覚えた方も多いのではないでしょうか。

また個人的には本作の本編の時間が96分だったことに個人的な喜びを感じました。「96時間」というのはあくまでも邦題にすぎないので、関係はないと思うのですが、なんとなく数字の一致に嬉しくなってしまいます。 前作よりも豪華になって帰ってきた映画『96時間/リベンジ』。何も考えずに楽しむことのできる、ハラハラ感あふれるアクション・スリラー映画です。一作目を楽しんだ方々にはぜひ、こちらも楽しんでいただきたいです。

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