よくも悪くもディズニー映画。 正直、序盤までが一番のクライマックスだったのでは、ないかと思います。 好奇心旺盛な少年が、可憐な少女と出会い、夢が現実にあるような世界に迷い込みその世界に導いた少女と冒険や恋を体験する。
- 原題
- Tomorrowland
- 公式サイト
- https://www.disney.co.jp/movie/tomorrowland
- 監督
- 登場人物
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- フランク・ウォーカー
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Actor: ジョージ・クルーニー
少年時代、背負い式の飛行機械ジェットパックを開発したことで宛名に気に入られ、トゥモローランドへ移住し開発に日々を費やした。地球の未来を正確に予知するモニターを開発したが、失意に押し入りトゥモローランドを追放された。
- デイヴィッド・ニックス総督
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Actor: ヒュー・ローリー
トゥモローランドの指導者。昔からフランクに対しては良い感情を持っていない。
- ケイシー・ニュートン
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Actor: ブリット・ロバートソン
宇宙に憧れる楽天的な高校生。宇宙船打ち上げ施設解体反対運動の最中、警察に逮捕された。宛名に目をかけられ、トゥモローランドに招かれる。
- アテナ
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Actor: ラフィー・キャシディ
少女の姿かたちをした、オーディオ・アニマトロにクス。優秀な子供たちをトゥモローランドに勧誘している。約25年前にトゥモローランドから追放された。
- 配給会社
ここがおすすめ!
- あのトゥモローランドがCGで映像化
- ついにジョージ・クルーニーがディズニー作品に
- 未来への希望について考えさせられる
あらすじ
1964年― 人類の明るい未来を展望するニューヨーク万国博覧会、11歳のフランク・ウォーカーは賞金50ドルが懸った発明コンテストにジェットパック=人間が飛べる装置でエントリーしようとするが、審査員に冷たくあしらわれる。落ち込むフランクの前に現れたのが、不思議な美少女アテナ。フランクを慰め<T>のロゴをあしらったピンバッジを差し出す。 アテナに促され、ウォルト・ディズニーが出展していた<イッツ・ア・スモール・ワールド>のパビリオンに潜入したフランク。するとヨーロッパゾーンのエッフェル塔に差し掛かった瞬間、ピン
公式ウェブサイト
本作「トゥモローランド」は2015年に公開されたディズニーの実写映画になります。ディズニーには珍しい原作のないオリジナル作品となり、ディズニーのテーマパークにあるテーマランド「トゥモローランド」を題材としています。東京ディズニーランドにもトゥモローランドは存在していて、非常に人気のテーマランドの一つです。
テーマパークを題材にしているのでワクワクする展開があるのかと思いきや、中盤以降なんだかやよくわからずに登場人物が入れ替わり、なんと実は地球に危機が迫っていた。そして中盤以降は説明不足感が否めません。地球への危機がはっきり言って無理やりすぎ。少年であったフランクはなんで追放されたのかが最後まで分からず、中盤以降の主人公ケイシーははしゃぐだけでなぜ希望かもわからず、敵はなぜ敵なのかがわからず。
あまり期待していなかったので、まあこんなもんかといった感じでした。大人になったフランクと少女のままのアテナとのやり取りが微笑ましいです。
トゥモローランドの秘密が明かされる?
ディズニーのテーマパークには、映画を題材としたアトラクションが数多く存在しますが、中にはアトラクションを題材にした映画も制作されています。けれども、映画『トゥモローランド』は、アトラクションではなくテーマランドを映像化した作品という初の試みで、大きな注目を集めました。
確かに東京ディズニーランドにあるトゥモローランドは独自の世界観を持っていて、数年前までは映画作品とは関係のないアトラクションがたくさんあったため、その世界観が映画化されるのは非常にワクワクするものがありました。
映画を見てみても、多くの人々が想像するであろうトゥモローランドの世界観が見事に映像化されていて、主人公であるフランクが初めてこの地を訪れた際のワクワク感は、多くの人々が子供時代に初めてディズニーテーマパークを訪れトゥモローランドに足を踏み入れた時の感動を思い出せるシーンなのではないかな、と感じました。映像も非常に美しく、思わず見とれてしまう、とにかく特別な空間でした。
その一方で、本作は公開当時に日本のディズニーリゾートファンから少なからず批判されていたことも、記憶しています。日本でこの映画を宣伝する際には「トゥモローランドの秘密が明かされる」という触れ込みがされていたかと思うのですが、映画の内容は決してパークの謎に迫るものではないものでした。また本作にはディズニーランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」も登場していたため、トゥモローランド以外のアトラクションやテーマランドも登場するのでは、期待していた方も多かった印象ですが、それも期待外れに終わり、がっかりしたという意見が見られました。
個人的には、予告編にウォルト・ディズニーがパークにいる映像などが使用されていたにもかかわらず、本編でそれが登場しなかったことには少しがっかりしました。ディズニーのテーマパークもあまり登場しなかったので、それを楽しみにしていた人にとっては残念な作品だっただろうな、とも感じました。総じて、宣伝がミスリーディングだった印象でした。
ジョージ・クルーニー初のディズニー作品
映画『トゥモローランド』が劇場公開された当時は、ジョージ・クルーニーが初めてディズニー作品に本格参戦した、として話題を呼んでいました。ハリウッドの著名な作品に数多く出演しているクルーニーが初めてというのが意外ではありました。しかしながらタイミング的にちょうど結婚したばかりの頃に出演が発表されていたので、家庭を持つことになったからなのかなと考えていました。
しかし実際に本編を見てみるとどうしてクルーニーがこの作品に出演したのか、とても納得できました。クルーニーは人道支援や環境問題などへの関心が高く、積極的な運動をしていることで知られていますが、本作の主題はそんな彼の活動とまさに直結するような内容でした。予告編や前情報からはなかなか推察できなかったのですが、エンドクレジットを見ながら、妙に腑に落ちました。作品の評判や成績については物足りない部分も若干ながらあります。しかしながらメッセージという観点では十分な役割を果たしていると思いました。
未来に希望はあるのか
本作の主題は未来を担う子供たちの希望の力だと思います。AIや高性能な技術が発達したトゥモローランドと未来への希望を失った地球が対比されて描かれており、希望を持つことの大切さを教えてくれます。これはとてもダイレクトで分かりやすいメッセージなので、小さな子供達にも見やすい作品に仕上がっていると感じました。
しかし大人が見る映画としては、少しストーリーの膨らみに欠ける部分が否めませんが、その分大人たちはトゥモローランドの映像美を楽しむことができます。また、クルーニー演じる主人公フランクに共感して、ノスタルジアに浸るのも良いかもしれません。
ディズニーパークにあるテーマランドのトゥモローランドは、なかなかに難しいコンセプトを担っています。「明日の国」という名を冠しているわけですから、常に最先端かつ未来的でないといけません。このコンセプトを言指示続けることは簡単ではありませんが、テーマランドとしては最も多い改修を実施することでこれを現実のものとしています。技術も日進月歩ですし、それによって未来も簡単に変わってしまいますからね。このコンセプトを下敷きとして、よりよい未来を作るために私たちがどうすべきか、考えるきっかけを与えてくれる映画として、『トゥモローランド』は制作されているのではと思いました。
この作品のメッセージの『正しさ』は頭では理解できます。子供向けのエンターティメントとして間違っていないことも分かります。しかし、夢を見ること、諦めないことって本当に『正しい』のでしょうか?そして一番腑に落ちないのが夢を見続ける人、諦めない人だけが選ばれる世界って何なのでしょうか?
大人になるにつれ『夢を見ること』『諦めること』が『正しい』とはないことが多々あります。夢を見ることは呪いになる可能性もあるし、諦めることが正しくなる場面だってある。エンディングクレジットのラストで伸びる手が、私は絶対にバッジを受け取らないでしょう。
本作はディズニー映画とはディズニーランド気分を味わいたい、という時ではなく、未来や地球について、なんとなく考えたいな、と思った時にオススメな作品だと思います。
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このページではDisneyPlus Jpで配信中のトゥモローランド から執筆しました。
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