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映画 アメリカザ・ロストシティ:笑いと冒険が詰まった、大人のための極上トレジャーハンティング
80年代の冒険映画『ロマンシング・ストーン』や『キング・ソロモンの秘宝』を彷彿とさせる、王道のトレジャーハンティング・アドベンチャーが帰ってきました。サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムという最強コンビの化学反応、そしてブラッド・ピットの豪華カメオ出演が話題を呼んだ本作は、笑いとロマンス、そしてスリリングな冒険が絶妙にブレンドされた、大人のための痛快エンターテインメントです。 -
映画 アメリカアンビュランス:ノンストップ136分の狂騒曲
『アンビュランス』は『トランスフォーマー』『バッドボーイズ』シリーズで知られる爆発演出の巨匠、マイケル・ベイ監督が2005年のデンマーク映画をリメイクした中予算アクション大作です。予算4000万ドルという、ベイ作品としては比較的抑えられた規模ながら、画面に映る破壊の規模は予算を遥かに超えた迫力を誇ります。本作が注目を集めた理由は、ベイ監督が『ザ・ロック』や『アルマゲドン』といった90年代の名作で魅せた、骨太なアクション映画への原点回帰を予感させたからでした。FPV(一人称視点)ドローンを駆使した革新的な撮影手法、ノンストップの追跡劇、そして何より「救急車という密室」を舞台にした緊張感――予告編を観た誰もが、久々にベイ節が炸裂する娯楽作を期待したのです。しかし実際に視聴してみると、そこには期待通りの爆発的興奮と、同時に予想以上の苛立ちが待ち構えていました。 -
映画 アメリカNOPE/ノープ:ジョーダン・ピールの新しい境地
『ゲット・アウト』『アス』で鮮烈な社会派ホラーを送り出してきたジョーダン・ピール監督が、ついに真のスペクタクル大作に挑んだ意欲作です。一見するとUFO映画の体裁を取りながら、実は映画そのもの、そして「見る/見られる」という行為について深く問いかける、極めてメタ的な作品となっています。IMAX撮影による圧倒的な映像美と、これまでで最もエモーショナルな物語が見事に融合した、ピール監督の新たな代表作です。 -
映画 アメリカバビロン(2022):デイミアン・チャゼル監督が描く極彩色のハリウッド地獄絵図
『ラ・ラ・ランド』でアカデミー監督賞を史上最年少で獲得したデイミアン・チャゼル監督の新作は、観客を二度見させる問題作となりました。サイレント映画から発声映画への移行期を、あまりにも下品で悪趣味に描いた「低俗ブラックコメディ版『雨に唄えば』」とでも呼ぶべき作品です。しかし、この「下品」「汚い」という表現が、本作にとっては褒め言葉になってしまうほどの確信犯的な悪意とパワフルさを持っています。 -
映画 アメリカビースト Beast (2022):野生が牙を剥く時、父の愛が試される
映画『ビースト』は、アフリカのサバンナを舞台にした骨太のサバイバル・スリラーです。イドリス・エルバ演じる医師の父親が、二人の娘と共に巨大な人食いライオンと死闘を繰り広げる93分間は、予測可能な展開ながらも確実にエンターテインメントとしての役割を果たしています。本作最大の魅力は、短い上映時間を無駄なく活用した緊張感の維持と、イドリス・エルバの存在感です。CGIライオンの出来栄えや一部キャラクターの判断力に疑問符がつく場面もありますが、ドルビーシネマでの体験を前提とした音響設計と、長回しのカメラワークによる臨場感は見事というほかありません。批評家と観客の評価が分かれる作品ですが(Rotten Tomatoes 69% vs IMDb 5.9)、B級アクション映画としての割り切った楽しさを求める観客には十分に応える仕上がりとなっています。 -
映画 アメリカノック 終末の訪問者:究極の選択が問いかける信仰と愛の境界線
『シックス・センス』から四半世紀、シャマラン監督が新たに挑んだのは「家族か世界か」という究極の選択を描く密室サイコスリラーでした。タイトな100分に凝縮された心理戦は確かに見事ですが、宗教的メッセージの扱いと原作からの改変が物議を醸し、評価を二分する問題作となっています。シャマランらしい映像美と演出の巧みさは健在ながら、社会的配慮に欠ける部分が作品の完成度に影を落としていた印象です。 -
映画 アメリカM3GAN/ミーガン:AI人形が問いかける「愛」の恐怖
2020年以降ChatGPTが世間を騒がせる時に、時代の最先端を捉えたAIホラーが登場しました。それが「M3GAN/ミーガン」です。本作はホラーにありがちなグロテスクな恐怖演出に頼らず、「愛情の暴走」という新しい恐怖の形を提示する意欲作です。ホラー初心者にも優しい作りながら、現代社会への鋭い問題提起を内包した、エンターテインメントと社会批評を両立させた秀作となっています。 -
映画 アメリカトランスフォーマー ビースト覚醒:マキシマルたちが告げる新しい時代
1994年のニューヨークを舞台に、オートボットと動物型トランスフォーマー「マキシマル」が手を組み、惑星を喰らう邪悪な存在ユニクロンに立ち向かう本作。日本のファンにとって思い入れ深い「ビーストウォーズ」のキャラクターがついにハリウッドデビューを果たしました。監督のスティーヴン・ケイプル・Jr.は前作「バンブルビー」から7年後の世界を描き、シリーズの新たな方向性を示しています。懐かしさと新しさが混在する一作ですが、期待値の6割程度の満足度に留まったのも事実です。 -
映画 アメリカミッションインポッシブル デッドレコニングPART1:AIという新たな敵との知的格闘戦
シリーズ7作目にして、トム・クルーズの代名詞とも言えるスパイアクション映画が再び公開されました。前作から5年の時を経て帰ってきた『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、シリーズ最高峰のアクションクオリティと、AI(エンティティ)という形のない敵との知的格闘戦を融合させた傑作です。約3時間の上映時間があっという間に感じられるほど、クライマックスにふさわしい完成度を誇っています。特に崖からバイクで飛び降りる圧巻のスタントシーンは、映画史に刻まれる名場面として記憶されることでしょう。 -
劇場版 アニメザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー:イルミネーション×任天堂が贈る奇跡のファンムービー
世界興行収入1000億円突破という歴史的快挙を成し遂げた本作は、単なるゲーム映画化の枠を超えた、愛に満ちた傑作ファンムービーです。イルミネーション・エンターテイメントと任天堂の共同制作により実現したこの奇跡は、シンプルな物語構造の中に膨大なゲーム愛を詰め込み、90分間という短い上映時間で子供から大人まで釘付けにする魔法のような体験を提供します。 批評的な完成度よりもキャラクターの魅力とノスタルジアを重視した演出は賛否両論を呼びましたが、映画館という空間で体験するマリオの世界は、まさに「お年玉のような青春時代へのラブレター」と呼ぶにふさわしい感動を与えてくれます。





